26 意味を創る/できごとではなく、解釈に傷つくとき

26日目!あとすこしで目標の30日だー。
1年とか、2年とか、3年とか。ほんとうに毎日毎日noteを更新しつづけている人たちを、心から尊敬します!

わたしは息も絶え絶えに、ゴールまでなんとかたどりつこうと必死に最後の力をふりしぼっている。。。いつのまにか、30日を達成することが目的になってやしないか、と自分につっこみをいれたい気分だけれど、とにもかくにも今はひたすら書き続ける。

こころの内では、こんなことしていて意味があるんだろうか?とか、
いろんな声がするけれど、まずはできるだけ無心で自分で決めたことに従うのみ。意味なんて、どうせすぐにはわからないものなのだ。
あるいは、いかようにでも、自分で創り出せるものなのだ。
なにか大変さを感じると、すぐに意味や価値を考えたくなるのは、そうやって耐えて、生き続けてきた人間のしぶとさなんだろう。
(note30日続けるくらいでおおげさですよね、、、)

それでも、わたしたちは言いたくなる。
「大変だったけど、あのとき、あのタイミングで、あの事件が起きたのは、わたしには大事な意味があったんだ」って。
できごとに意味づけをしたり、つけた意味を書き換えたりできるのは、すばらしい能力でもあるけれど、時に、それにふりまわされて大変な目にも合う。


今日の午前中は、「繊細さんのためのコミュニケーションレッスン」2回目のクラスで、「観察」をテーマに置いていた。ライティング・ライフ・プロジェクトも徹底して自己観察の力を育むものだけれど、コミュニケーションでも出発点は観察にある、と思う。「観察」というスキルは、大袈裟じゃなく、人生の質感を変えていくくらいパワフルだから、人類必須のスキルだと思うんだけどな。自分がどんな世界を見ているのか、なにを観察しているのか、もっと意識的になるといいのにな。

先日も書いたけれど、観察のスタートは、自分が事実だと思っていることに、どれくらい解釈を混ぜ込んでいるのかに気づき、区別していくこと。知らず知らずのうちに、解釈を混ぜ込んだ脳内創作ストーリーが展開されていて、たいていの人は、そのストーリーのなかに知らず知らずのうちに生きている。HSP傾向が強いと、というか、敏感センサーが過剰に働いていると、特に脳内ストーリーのワナにはまりやすい。

共感性が強いがゆえに、相手の気持ちがわかるような気がして、
相手が自分と同じように感じるのではないかって想像してしまう。
現実確認不足がおこりやすくて、自分の想像に感情を揺さぶられやすいHSPさんの要注意ポイント。


今日もクラスのなかで、それぞれが最近体験したできごとをふりかえって、何が事実だったのかを探求していった。

刺激となったできごとを観察で表現する
      ↓
そこで起こった感覚と感情を味わう
      ↓
その奥にあるたいせつなもの(ニーズ)はなんだったのか、探ってみる。

みんなで気づいていくのは、できごとが起きると瞬時に、たくさんの脳内ドラマが展開されていたこと。そして、そのドラマは想像の産物なのに、あたかも現実がそうであるかのように感じてしまうこと。それをよりわけていったとき、変化がおこる。

相手に傷つけられたように感じたできごとも、実は、そこから想起した自分の解釈に、自分の感情が揺さぶられていたことに気づく。そして、相手を無理やり変えようとすることから、外側の何かに「変わってよ」って迫ることから降りて、自らが自由に行動することを選択できる力を取り戻していくような、柔軟性が増すような、そんな変化が垣間見える。
そこから起きるアクションは、被害者のそれではなくなって、自らの人生を創るパワフルさにつながる。そこに、希望を感じている。
(どうやって脳内ドラマをとめるのかについては、またどこかで書きましょう)

もちろん、解釈でもなんでもなく、尊厳を踏みにじられるような想像を絶する痛みを与えられるできごとも、世界中で、身の回りで、たくさんたくさん起こっている。解釈をつくりだす人間の脳の習性も、自分を痛みから守るための、その時々の最大限の防御策であったりもする。


それでも、意味を創る・意味を見出す能力は、人にたくさんの力を与えている。それをしっかりと理解して、世界を眺め、世界を創っていけるといい。



さっきまで録画したNHKスペシャル「この素晴らしき世界 分離と闘ったジャスの聖地」を見ていて、しみじみと感動しているのだけど、
昨年、ニューヨークでヘイトクライムの被害にあったピアニストの海野雅威さんが、新曲「LIFE」を製作する様子が最後に流れていた。

3時間にわたる作業の末に、キーワードとなるフレーズにたどりついた。「私たちは曲がる。揺れる。しかし、壊れない」

レネーさん「♪太陽の光の中で、私はコーヒーを飲んでいる♪これがいつか壊れてしまう事も、心の中では知っているの♪でも、私の人生は壊れないわ♪」

事件は不運だった。しかしそれで強くなれた。この1年の苦しみをくぐり抜けた先にたどりついた曲「Life」が完成に近づいていた。

レネーさん「♪時に揺れ、時に曲がる♪でも私たちは壊れない♪One Life♪私たちは一度きりの人生を生きていくの♪タダタカ、生き抜いて」

すべてを含みながら、どんなふうにでも、私たちはLIFEを編んでいけるのだろうな。それが、わたしたちに与えられた「意味を創る力」なんだろう。








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