もうあきらめなくていい、夫に家事をしてもらう交渉術
突然ですが、あなたの夫は家事をしていますか?
ある調査では、家事分担比率が、夫10%妻90%という衝撃的な数字が出ています。
育児・家事・仕事と、ニッポンの女性は孤軍奮闘でしんどすぎる〜、と思うのは私だけでしょうか😓
しかし、ご安心ください。
今回の記事は、今まで避けてきた夫との家事交渉について、分かりやすく説明しています。
この記事を読み、夫と交渉することで、あなたの家事負担が軽減され、また夫婦仲も良くなることを、切に願っています。
昨今の家事事情
最近では夫婦共働きが多く、若い世代ほど家事の分担が進んでいるようですが、全世帯で見ると、多くの負担が妻にかかっており、
男女平等ランキングで日本が156ヶ国中120位というのも納得できます。
(ちなみに、119位はアフリカのアンゴラです・・)
男性は外に出てお金を稼ぎ、女性は家庭を守るというのが日本古来のスタイルですが、時代は大きく変わりました。
今や15歳から64歳の女性の就業率は70%に達しているにも関わらず、いまだに
「家事は女性がするもの」
と思っている時代錯誤の男性が多くはびこっているのです。
残念ながら私の母世代(後期高齢者)の多くは、夫に召使い扱いされています。
そうです、「誰のおかげで飯が食えてるんだ」世代です。
(誰飯世代:だれめしせだい)
男の仕事は「お金を稼ぐこと」、女の仕事は「家事・育児」と完全分業制でした。
例えば、「子供の成績が悪い」、「不登校になった」などは全て妻のせいで、
「お前の管理不足」と、
夫が妻へ、責任を追求するという、全く理不尽な時代でした。
確かに当時は週休2日制でなく、就業規則もあいまいで、サービス残業もパワハラも当たり前の時代だったので、男性にはしんどい時代ではありました。
しかし、だからと言って妻を召使い扱いするのは問題だと思います。
誰飯世代は、仕事を定年退職し、ずっと家にいるようになると、仕事で部下を管理したように、今度は自分の妻を管理下に置き、今まで無関心だった家のコトに細かく注文するようになります。
もちろん家事はほとんどしません😭
この令和の時代に、多くの誰飯世代で実際に行われている事なのですが、昭和20年前後に生まれた女性は辛抱強く、この理不尽な扱いに何十年も耐え忍んでいます。
しかし、
「女性はこうあるべき」、「母はこうあるべき」という男性に都合の良い社会に、
女性はいよいよ、我慢の限界に来ているのではないでしょうか。
テレビで心の叫び?
話は変わりますが、先日テレビを見ていましたら、某テレビ局の女子アナが、斧を的に当てるゲームで、
「お皿くらい洗って〜」
と叫びながら斧を投げていました。
これはどういうことかと言いますと、
普段から家事を全くしない夫に対して、
不満がずっと溜まっており、
「せめて皿洗いくらいはやれ!私も毎日働いてしんどいんや、こんちくしょ〜💢」
という心の叫びなのです😓
問題の本質
ここからが本題に入るのですが、問題の本質はどこにあると思いますか?
結論から言いますと、
「夫が家事をしないにも関わらず、夫に家事をしてもらう交渉をしていない」
ことです。
そもそも、ほとんどの妻は夫と交渉していません。
理由は、
①めんどくさいし、ケンカになるから
②夫は自分より稼いでいるし、忙しそうだから
③そもそも何で私が家事をお願い(交渉)しないといけないの?
といったところでしょうか。
①に関しては、私も子供がいるので分かるのですが、子供の前で夫婦喧嘩はしたくないですよね。
ケンカせずに、その問題を解決する気がしないので、問題があっても先延ばしにしてしまうケースが多いようです。
②に関しては、女性は優しいので、つい自分が引き受けてしまうのでしょう。
③に関しては、そもそも家事って一緒にやるべき事なのに、自分だけに負担が重くのしかかっているのも気に食わないし、自分が言わなくても、それくらい気づいてよと思っています。
①〜③で見えてくるのは、
「女性は、交渉しない理由を見つけてあきらめてしまう」、
「女性は、言わなくても気づいて欲しい生き物」であることです。
女性は優しいので、夫と交渉せずに、つい自分が頑張ってしまい、家事の不満も、一度ザルに流そうとするのですが、毎日の事なので、桶や樽にしっかり溜め込んでしまいます。
そして、桶や樽にストレスをたっぷり溜め込んだまま、交渉せずに諦めてしまうのです。
ここで有益な情報を一つお伝えします。
それは、「男性は言われないと気づかない生き物」なのです。
そもそも女性社会と男性社会は、それぞれ付き合い方が全く異なります。
女性社会では幼い頃から、文通をしたり、プレゼントを渡し合ったり、いっぱいおしゃべりをして、友達の輪を広げていきます。
例えば、友達がヘアサロンに行ったらすぐに気づき、
「あっ、髪切った?可愛い〜」と言い、コミュニケーションをとっています。
*余談ですが、「妻のトリセツ」ではこれを、「とっさの知恵として脳にしまい込むという知的な行為」であると解説しています。
一方、男性社会は無口な付き合い方が多く、黙々とスポーツをして友情を深め合うなんてことも多く、誰かが髪を切ったところで、気づきもしないし、褒め合うこともしません。
悲劇は、気づかない男性に対して、女性は言わなくても気づいて欲しいと思っていることなのです😅
この事実に気づいた方は、考え方を変えて、相手としっかり交渉し、お互い納得した上で、役割分担を決め、ストレスの少ない家事を実現していきましょう。
でも、「どうやって交渉したらいいか分からない・・」という方が多いと思います。
そのような方は、これから記述する交渉TPOを身につけ、あなたのストレスの原因である家事を、夫にどんどんやってもらいましょう!
交渉TPOを身につける
T=time(いつ)
P=place(どこで)
O=occasion(機会:どういった内容)
step1.いつ
交渉するタイミングは非常に大切です。
これから家事を分担してもらう交渉をする時は、相手の機嫌が良く、聞く耳を持っている時が最も効果的です。
それにはまず、夫の日常をよく観察することから始めます。
夫が一番ご機嫌に話を聞いてくれるのはいつなのか?、神経を研ぎ澄ませます。
基本的には、疲れている時や何か別の問題を抱えている時は、交渉のタイミングに向かないので、そこには細心の注意を払いましょう。
step2.(どこで)
交渉する場所も重要です。
家のリビングでも良いのですが、ちょっと場所を変えてみることも、交渉を優位に進めるポイントです。
例えば気候の良い日に、オシャレなカフェのテラス席で、良い雰囲気の中で交渉をスタートさせるといったように、
非日常の環境で話をする事で、
相手も鷹揚(おうよう)な気持ちになり、交渉を進めやすくなります。
「オシャレなカフェが近くにない!」という場合には、お互いが好きな料理が揃っているレストランでも全然OKです。
美味しい食事(お酒があればなお👍)を堪能しつつ、いいタイミングで家事について話を切り出す事ができたら、次はどのように交渉を進めていくかです。
*お子さんがまだ小さい場合は、保育施設があるショッピングモールなどを探して、場所を確保しましょう😅
step3.(どういった内容)
お察しの通り、ここが最も重要になります。
しかしご安心下さい。
すでにあなたの夫は、いい雰囲気の中で、聞く耳を十分に持っているはずです。
最後は練習した通りに交渉を進めていくのみです。
「んっ?練習?って、どういうこと?」
そうです、これからお伝えする最重要事項を、本番前に一人でしっかり練習して下さい。
ぶっつけ本番だと、緊張して、話す順番を間違えたり、感情的になったりして、失敗する確率が高くなります。
それを避けるためにも、「もう大丈夫」となるまで交渉の練習に励みましょう。
step3-1.まずはゴールを決める
今回はあなたにとって、事前にしっかり準備した、初めての交渉になると思います。
いってみれば交渉ビギナーなので、あまり欲張っては失敗する可能性があります。
戦国武将は、難攻不落(なんこうふらく)の城を攻める時は、まず周りの支城を陥落(かんらく)して、自陣の足場をしっかり固めてから、本城を攻めました。
敵の籠城(ろうじょう)に対して物資調達を断ち、調略(ちょうりゃく)も矢継ぎ早に繰り出しました。
何がいいたいかと言いますと、難攻不落の城(あなたの夫)も、準備万端にすることで、陥落可能(家事をさせることが出来る)という事なのです。
話は少し脱線しましたが、そういった意味でも初陣は、いきなり難易度の高い本城を攻めずに、比較的落としやすい支城を狙います。
具体的には、夫にとってそれほど負担ではないと思われる、食後の皿洗いや休日の洗濯などになります。
ただ、皿洗いに関しては、今は食洗機という強い味方があります。
食洗機ってキレイに洗えているか不安とか、光熱費が高そうとか、皿を洗うのに機械の手を借りるのはちょっと・・、などの理由から買わない方も多いと思いますが、私に言わせれば、洗濯機・冷蔵庫・掃除機と同列に並ぶくらい必須アイテムです。
もし洗濯機が壊れたらすぐに買い替えませんか?
それと一緒で、食洗機が壊れたら、迷わず即買いします。
値段が高いと思う方もおられますが、皿を洗う労力を考えたら決して高くありません。
食後の皿洗いのストレスから解放される事を考えると、今日にでも買いに行って欲しいくらいです。
「それでも食洗機は買わない!」という方は、やはり夫に皿洗いをしてもらう交渉をしましょう😅
今回のゴール:夫に食後の皿洗いをしてもらう
step3-2.交渉例①
あなた: 私ね、ずっと伝えたい事があるの。
夫: んっ、なに?
あなた: あのね、食後の皿洗いなんだけど、毎日の事で、私の手もガサガサになってきて正直辛いの・・(手を見せながら辛い表情をして女優になりきる)
あなたも私の肌がガサガサより、ツヤツヤの方が良いと思わない?
注意1:ここで注意したいのは、「私がしんどいから手伝って」という理由だと、「俺もしんどいんだよ」となるので、全く別の違う理由で攻めるのがgood!
夫: そうだねぇ〜
あなた: 妻がいつまでも若々しい方がいいと思う?それともシワシワになっていく方がいいと思う?
夫: そりゃー若々しい方がいいよねぇ
あなた: だったら、妻がいつまでも若々しくいられるように、食後の皿洗いを受け持って欲しいの
夫: えー!ムリムリ!
あなた: どうして無理なの?(責め口調にならないようにやさしく)
夫: だって、皿洗い苦手だし・・
あなた: 私も毎日の家事で、最近体調悪くて・・
家事ってやって当たり前で、誰も褒めてくれないし、しかも無給!
夫: でも、俺も働いててしんどいしねぇ
あなた: 家事を時給換算したら時給2000円以上するって知ってた?
そういう意味では私も結構働いているのよ(責め口調にならないようにやさしく)
夫: う〜ん・・
あなた: あなたが家事を手伝ってくれる事で、私も気持ちが少し楽になるし、また頑張ろうという気持ちも生まれてくるの。
私を助けると思ってお願い!
注意2:今回のゴールは「夫に皿洗いをしてもらう事」ですが、妥協案も準備しておきましょう(例えば休日だけしてもらう等です。それでも夫は半歩、あなたに歩み寄ってくれているので)
夫: じゃあ、休日だけで良い?
あなた:(本当は毎日やって欲しいがここは妥協する)ありがとう、助かる!
上記は攻め手の1例に過ぎません。
小さな目的(休日の皿洗い)を達成するする事で、次の目標(例えば休日の洗濯)を攻略する布石(ふせき)となります。
例えば、休日の皿洗いをしてくれるようになったら、その事をママ友に伝えて、ママ友からの好反応を夫に伝えるというやり方があります。
具体的にはこんな感じです。
あなた: 先日ね、○○ちゃんのママに、あなたが皿洗いをしてくれる事を言ったらね、「すご〜い、うらやましい、ウチなんてな〜んにもしてくれないから、ほんとむかつく💢」って言ってたよ
夫:(悪い気はしない)そうなの?
あなた:(このタイミングで皿洗いをさりげなく褒める)あなたが皿洗いしてくれるようになったからホント助かるわ。私より上手に洗えてるしね😉
夫: いや〜、それほどでも😁
もう一度言いますが、上記は次の目標を達成するための布石となります。
つまり、夫が皿洗いを始めた事で、
「家事は女性がするもの」から「家事はオレもするもの」に変化しているのです。
これは歴史的な第一歩だと思いませんか?
攻め方はいろいろあると思いますが、夫の性格に合わせた攻略法を見つけましょう。
おだてに乗りやすいのか、論理的に話す事で納得するタイプなのか、感情に訴える事に弱いのか、などです。
夫の性格をよく観察して、どのように攻めれば効果的なのか今一度考えてみましょう。
子供に援軍(えんぐん)をお願いするのも一つの攻略法です。
例えば、あなたの夫が皿洗いを始めたタイミングで、
あなた: 〇〇ちゃんほらっ、パパが皿洗いしてくれてる!カッコいいと思わない?
〇〇ちゃん: パパすごーい、やるじゃん!
あなた: ほーんと、パパが皿洗いしてくれるからママも助かるのよね
夫: いや〜それほどでも😆
いかがでしょうか?
これでパパが皿洗いをするのが、子供にも当たり前になってきました。
勢いに乗じて次は、ワイシャツのアイロン掛けを攻略しましょう!
私は、多くの妻が、ワイシャツのアイロン掛けをしているという事実に、驚愕(きょうがく)しています。
これは交渉して、ワイシャツを使用する本人に、してもらうようにしましょう。
step3-3.交渉例②
あなた: 私ね、ずっと伝えたいことがあるの
夫: んっ、なに?
あなた: ワイシャツのアイロン掛けね、私がずっとやっているじゃない
夫: うん(君の仕事だからね)
注意1:ワイシャツのアイロン掛けはあなたがする必要はありません。着用する人(夫)の仕事です!
あなた: 正直に言うと、すごくストレスに感じていて、うつ病になるかもって思うときもあるくらいしんどいの(とにかくアイロン掛けってクソつまらない😭)
夫: ・・・
あなた: 最近は、形態安定加工のワイシャツが主流で、アイロン掛けも簡単にできるようだから、私を助けると思って、やって欲しいの
夫: でもオレやった事ないし・・
あなた: 大丈夫、最近はYouTubeを見れば、誰でも簡単に出来るから!
(YouTube画面を出して)これで一緒に研究しましょう!
夫: うん・・
この令和の時代に、夫のアイロン掛けや靴磨きをしている方は、高い確率で一生、夫の召使いになってしまいます。
何故かと言いますと、昭和の誰飯世代がずっとやってきたことだからです。
召使いから脱出する方法は2つ。
「交渉する」か「離婚する」かです。
しかし、離婚は最後の手段だと思いますので、苦手でも交渉する事をオススメします。
交渉も最初は難しいかもしれませんが、回数をこなすと、徐々にコツが分かってきます。
今回、この記事を読むことで、今までしてこなかった交渉を始めたことだけでも、
素晴らしい第一歩だと思います。
仮に上手くいかなかった場合でも、なぜダメだったのか原因を追求して、次の手を考えていけば良いのです。
私がこの記事で特にお伝えしたい事は、
「決してあきらめないで欲しい」という事です。
家事は女性だけの仕事ではありません。
明るい未来を切り拓くために、しんぼう強く交渉を続け、
あなたの家庭では、当たり前のように
「家事は家族みんなで助け合いながらするもの」になることを切に願っています。
最後に
交渉してどのような結果になったかを、コメントでいただけると幸いです。
交渉が上手くいった!という場合が1番嬉しいですが、もし交渉が決裂した場合は、次の一手を一緒に考え、成功するまでともに頑張りましょう🤗
「千里の道も一歩から」と言うように、
「夫が家事を始めるのも一回目の交渉から」です!
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