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「アットホーム」には気を付けよう



こんにちは、本日も「?」なお題から始めました。

これまで、たくさんの会社さんの求人広告に関わり、多くの会社さんに「どんな会社ですか?」「オフィスはどんな雰囲気なんですか?」と質問して、それに対する回答を元に会社の雰囲気や社風を書いてきました。

でも、7~8割くらいの会社さんは自分の会社やオフィスのことを理解していないのか、あるいは、表現することが難しいらしく「当社はアットホームですよ!」という魔法の言葉でかわされてしまうことがほとんどでした。

「アットホームって何? どういう状態?」と思ってはいましたが、いざとなると深く聞けない、昔の僕はそんな感じでした。質問の仕方がいけなかったのだと、今ではちゃんと反省し改善していますよ!



そんな中、最近のことですが2ちゃんねるの創業者で有名な「ひろゆきさん」の動画(編集チャンネルです)を見ていたら、「アットホームと言っている会社に転職するな」という発言を発見しました。この方のすべてが正しいわけではありませんが、それでも「一理ある」と共感したので、自戒の意味も込めて今日のお題は「アットホームには気を付けよう」なのです。

<動画はこちら>
https://www.youtube.com/watch?v=h_7vdyJ2DI8


この動画は、「その会社の空気感になじめない人は追い出される」という過激な(彼らしい笑)内容になっているのですが、アットホームでまとめてしまう会社さんがすべて悪いわけではないと思います。どちらかと言えば、メディア側の想像力が足りないことも原因ではないかと思いました。

たしかに、会社さんの中には「とにかく、上司も部下も関係なく仲が良くて、(コロナ前は)1週間に3回は飲みに行くね。そこで仕事の相談や家族の悩みを打ち明けられてさ。飲みの場で解決したり、さらに仲が良くなったりするんだ」というところもあります。部外者から見れば、とても雰囲気がよさそうでうらやましいな~と思いますが、別の人が別の角度から見ると地獄のように見えるのかもしれません。

★上司も部下も関係ない→ 仕事上の秩序がなさそう
★1週間に3回は飲みに行く→ たまにならいいけど、そんなに時間を取られるの??
★飲みの場で仕事の課題が解決する→ 飲み会に参加しないと仕事についていけないのでは?

まあ、もっとあるでしょうけど、懸念点はこんな感じだと思います。

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何を以って「アットホーム」なのか?

いったい何があっとに当たるのか。これは僕だけでなく会社さんも永遠のテーマではなかろうかと思います。ちょっとチームワークが良ければアットホームなのか? それとも、社員さんの家族を巻き込んだイベントを開催していることがアットホームなのか?

これはその人の感じ方によるのだろうと思うんです。例えば、その会社さんの求人広告を1000人が読んでいたら、1000人の「この会社のアットホームとは、こういうことだ」という解釈があるということ。

ある人は「仕事時間内のチームワークが抜群で、仕事の流れがスムーズなのか」と感じ、またある人は「週に3日くらいは就業時間外の付き合いをしたほうがいいのかな」と思ってしまう、などです。



アットホーム以外に、良い表現はないのか?

最近僕は、「事実だけを書き、その内容をアットホームかどうか判断するのは読者に任せる」ということを始めています。

どういうことかと申しますと…

★そのオフィスにいらっしゃる社員さんたちの人数、性別割合、新卒と中途の割合、平均勤続年数、中途で入社した人たちの前職・前の業界を、数字などを混ぜながら公開する

★就業時間内はこんなやり取りが多い、お客様にはこのように接している、わからないことはこの人に聞ける、などの実用的な話題を述べる

★仕事が終わってからの、社員さんたちの過ごし方を数例書く。仮に社員同士の交流が多い場合でも、それが強制的なのかどうかをちゃんと確認して読者に伝える


これくらいの材料を書いて、あとは読者に判断してもらおうということです。せっかくオフィスの雰囲気がいいのに、「オフィスの和気あいあいとした感じが嫌いです」という人に媚びてまで入社してほしくないじゃないですか。これはマッチング(相性)というやつです。社風は合わないけどスペックが高い、という人に入社してもらう必要があるかどうかは、雇用側の判断だと思います。

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僕は、個人的には、仕事終わりの一杯は一緒に仕事した仲間や先輩後輩と味わいたいと思いますね。

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