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ドイツ①日本人とそっくり?!その理由とは

(1)日本人の気質とそっくりなドイツ人

この国ほど国民の気質が日本人と似ている国はないだろう。”ドイツ”のことである。日本人も多くが観光で訪れるこの国は、街並みこそ古きヨーロッパを思い起させるロマンチックなものが多い。一部では駐在員がとても多く日本のものが並ぶ街もあるが、ほとんどの街ではアジアといった雰囲気は全くない。

でも面白いのだ。ドイツ人は日本人ととても似ている。

(2)時間に対する感覚

まずは時間を厳守するということ。私が元働いていたエミレーツ航空では、世界中からやってきた同僚たちとご飯に出かけたり観光したりと、一緒に行動することが多かった。だがこれには一つ問題があった。誰も集合時間に集まらないのだ。「あの子がまだ来ていない」だの、「今部屋に電話をしたら疲れて今日は行くのやめるって!」と勝手にドタキャンだの、「部屋に忘れ物したから戻る!」だの、決して思った時間に出発できることはなかった。日本では信じられないルーズさだ。

日本人は大概5分前行動だが、私が新人だったころ寝過ごしてしまい、皆がもう出てしまったかもしれない!と焦って準備をしたことがあった。結局約束の10分後に集合場所に行ってみたら、なんと私が一番乗りだったということさえあるのだ。何度も痛い目にあって、自分が絶対にやりたいことがあるときは一人で行動することがほとんどになっていた。

そんな同僚ばっかりだったのだが、唯一ドイツ人の時間に対する意識だけは信用が出来た。彼らも基本早め、約束時間=出発時間だった。だから日本人×2人、ドイツ人の3人で出かける約束をしたときにはなんと約束の5分前に出発することが出来て大変感動したものだ。長いエミレーツ生活で1回あっただけだとは思うが。

(3)まじめに、こつこつと、確実に

二つ目に、ドイツ人の生真面目さだ。彼らは与えられた仕事は必ずきっちりと時間通りに確実にこなす。スーパーに並べられた野菜はどれもきらきらと輝き、きっちりと商品棚に並んでいる。寸分の隙もない。一緒にフライトしていてもドイツ人に仕事を任せると確実にこなしてくれるので非常に信頼がおけた。ドイツ製の製品は(見た目こそ洗練されていないものの)壊れないことで有名だ。

余談だが、エミレーツ航空の飛行機はドイツでは機体整備をルフトハンザに委託していた。とにかくこのエンジニアが仕事ができたのだ。いつも軽微な修理をお願いしても様々な理由で後回しにされていたが、ドイツではきっちりと修復してくれた。ここぞ!とばかりに機内の修理してほしい部分をお願いしていたのを思い出す。

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信頼のおけるルフトハンザ航空

こういったドイツ人の生真面目さから、ヨーロッパでドイツ人に対する評価は非常に高い。真面目にコツコツと働くから、経済もすこぶる強い。今のEUの財政の約半分がドイツの負担になっているほどだ。経済的強者なので、ドイツに出稼ぎに行くことを夢に見ている国も多い。シリア難民が一路ドイツに向かったニュースにはこういった背景があるのだ。

だがそんな評価の高さの一方で、生真面目すぎて”面白みのないやつらだ”と思われていることも確かだ。私にもこんな経験がある。

(4)生真面目で面白みがない?

ミュンヘンの街を歩いていたら路上で果物屋をやっているおばちゃんがいた。路上と言ってもドイツなので、どれもこれもきれいにきっちりと並んでいる。買いたいな、と思った。そこで買うのは自分の中で8割方決まっていたが、私は失敗した。自分がドイツにいるということを忘れていたのだ

「一つ試食していい?」と聞いたら大概の国では「もちろん!」と了承してくれるだろう。日本でも外国でもスーパーで試食は厳しいが、道の駅や路上店だとそういう雰囲気の場所が多い。なのにそのドイツのおばちゃんはにこりとすることもなく「No!!」の一言でズバリと断られてしまったのだ。あまりの厳しさに、「あ、すみません…」とこそこそとお店を後にするしかなかった。

もちろんドイツであっても試食がOK!という人はたくさんいるだろう。でも私の中で「あ、ドイツにいるんだもんな」となんだか妙に納得してしまった出来事だったのだ。だって日本と同じで”商品は確実で間違いがないもの”だから、試食をさせて品質を確かめてもらう必要がないのだ。いい意味でも悪い意味でも、”ドイツ人=生真面目で隙がない”というイメージは確かに私の中に存在している。

(5)でも日本とは全く違う社会保障

ドイツ人と日本人の気質は似ている、という話をしてきたが、生活スタイルでは全くの真逆のことも多いのはご存知だろうか。

彼らは働いている時はしっかりと働くが、休暇を取るときには思いっきり休んで楽しむ。有休消化率は100パーセント。休みを取ること=自分の権利なのだ、だから遠慮をする必要は全くない。彼らの普段の生活は驚くほど質素だが、唯一旅に出る時にはお金をふんだんに使う。こういったライフスタイルは日本とはかなり違う部分だ。

一度キューバで出会ったドイツ人夫婦+子供2人という家族連れと仲良くなったことがあった。子供一人はなんと生後半年、父親も1年間の育休中とのことだった。ドイツでは育休中も法律で給料のうち一定の割合は必ず支払われていて、この夫婦の場合、旅をしながら月に4000ユーロ(約45万円)がもらえるそうだ。国がこういった社会保障を制定していて国民が十分にそれが享受できるシステムが確立してるのはうらやましいなぁとつい感じさせられるのだった。

②に続く

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