なぜ、アシタカはあの時、痣を消してもらえなかった②〜もののけ姫から見る執着の手放し方〜

前回、「シシガミが痣を消してくれなかったのは、アシタカの心の中に執着があったから」と言う解釈を書いたけど

なぜ私がそう感じたのかと言うと、もののけ姫は「怒りと悲しみと執着」の物語だからです。


執着強めの代表選手

・モロ
・シシガミ

こいつらは作中でも随一の執着の塊!!
それは凄い執着。

オッコトヌシはわざわざ海を超えて一族を引き連れて人間滅ぼそうと意気込んでるし、死んだ仲間が帰ってきたなんてことを本氣で信じちゃうくらい。
モロなんかエボシを食い殺すまでは絶対に死なないマンになって首だけで動いちゃうし。

そして、他のキャラにはない彼らにだけ共通しているのは「シシガミ様に意図して命を吸い取られている」こと

もののけ視点で見れば良いことしているように見えるこの2頭、その実、めっちゃ個人的な恨みや怒りで動いているのお分かりだろうか。
彼らは今まで受けてきた理不尽に対する怒りと恨みを、ぜーんぶ「人間」と言うデカい主語にしてぶつけているだけなのよ。


じゃあ、アシタカはどうなん?という話だけど
普通に考えて、想像してみよう。
17歳で、村の地位も確約されていて、可愛い許嫁がいて、自然と調和して平和に生きていたのに、
突然、エボシが打った石火矢のせいで、祟り神になったイノシシから呪われるんですよ。

あなただったらどう思いますか??


大事なことなので2回言います。

あなただったらどう思いますか??

今日はここまで。

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