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青春群像-若者のための曲7選

私(32歳)より若い人たちのために。

1.クラシック部門(その1)

B.ブリテン/青少年のための管弦楽入門

「こんなタイトル嘘だろ」と思いがちですが、本当です。イギリスの作曲家ブリテンが聖歌を題材に作曲した、各楽器とオーケストラそのものの魅力を紹介する作品。
木管合奏→金管合奏→打楽器→フルート→オーボエ→…のように「楽器紹介」が行われていって、最後はオーケストラ全体でフーガを演奏します(これがまたかっこいい)! さすがブリテン、実に展開が上手い!

2.クラシック部門(その2)

D.ショスタコーヴィッチ /ピアノ協奏曲第2番

↓ディズニーによるアニメーション

ロシア出身で20世紀を代表する作曲家ショスタコーヴィッチが、音楽大学に通う若い演奏家のために書き下ろした、とっても愛らしい作品。親しみやすいメロディ、ドラマチックな展開、興奮を呼ぶフィナーレ…大作曲家ならではの魅力がたっぷり楽しめます! もっと広く知られてほしい名曲です!


3.ポップス部門(邦楽その1)

フジファブリック/若者のすべて

(槇原敬之カバーver.)

2009年に29歳で亡くなってしまった志村正彦が所属していた、日本のロックバンド、フジファブリックの代表曲。様々な有名アーティストにカバーされる名作です。繊細な歌詞、その魅力を倍増するコード進行が素敵。

槇原敬之さんもTVで語っていましたが、「最後の花火に今年もなったな 何年経っても思い出してしまうな」の、「しまうな」部分のコードが泣けるんです…

4.ポップス部門(邦楽その2)

高橋優/陽はまた昇る

これは映画「桐島、部活やめるってよ」のラストで鮮烈に鳴った主題歌でした。ボブディランや吉田拓郎を先鋭化させたような、ギター1本の歌唱に胸が打たれます。これもやはり歌詞「愛しき人よどうか君に幸あれ たとえ明日を見失っても明けぬ夜はないさ」…これが迷える若い魂を賛美するように聞こえるのです。

映画「桐島〜」は過去に授業で1度だけ扱ったことがありますが、実存主義を見事に描写した名作です。↑のMVも映画を見てからだと感想が変わると思います。

5.ポップス部門(邦楽その3)

Asian Kung-fu Generation/ボーイズ&ガールズ

私はアジカンの熱心な聴き手ではないのですが、歌詞が良い。始まったばかり、We've gotta nothing…こう言えることこそが、若さそのものなんだと思えます。

6.吹奏楽部門

酒井格/たなばた

作曲者が高校吹奏楽部在籍時代に書いた有名作品。とにかく聴いて楽しい、やって楽しい、幸福感を存分に味わえる名曲です。高校時代に吹部で演奏した様々な作品が隠れて登場する小ネタも面白いですね!

 ↑に上げた演奏はどちらもオススメです、特に下の方は作曲者本人が「これ以上なくロマンチックな演奏」と評したもので、中間部の歌い込みがすごい!

7.サントラ部門

久石譲/キッズ・リターン

5.のアジカンを書いていて思ったのですが、この映画のラストシーンと表現が被るなぁと…これまで色々なことがあって、しんどさから落ちぶれて全てが終わったと思える時でも、俺たちはまだ何も終わっていない、これから全てが始まっていくんだ…そう思えることが、若さの象徴、特権なのだろうと思います。

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