自分のためにお金を使う
新しい職場で働き始めてから初めてのお給料日でした。
働いてお金をもらうという行為は1年ぶりです。
私は高校時代から飲食店のキッチンを中心にいくつかアルバイトをしてきましたが、どれも長くは続きませんでした。
大学に行けなくなってからは他人への不信感が強まり、コミュニティを作ることを避けてきました。
アルバイトを通して働くことの大切さや成長を全く感じてこなかったわけですから当然、お給料に対しても嬉しいといった感情は皆無でした。
「欲しいものはあるけど、辛い思いして働くくらいならいいや」
今思えばだいぶ精神やられてるなと思えますが、当時の私はこの考えが普通でした。だからロングバイトも週3回以上働いた経験もありません。おかげでお給料はいつも3万円台でした。当たり前です。働いていないのですから。
3万円なんて光の速さで消えますよね。交通費、オタク費、友達とお出かけ、貯金なんて考えたこともありませんでした。
私が今働いている職場のお給料は、現金手渡し制です。しかもピン札。
「働くことの大切さと重みを感じてほしい」という社長の強いこだわりらしいです。
お給料の入った封筒を見つめながら1か月を思い返してみました。そんな時、ふと気づいたのです。
「働くという行為に感情を持っている」と。
嬉しいことや悔しいこと。反省、達成感。同時に、次はこうしてみようと次に繋がることを考えていました。
たくさんの感情と一緒に働いて得たお金が入ったその封筒は、どんなものより大切で、ずっしりとした重みがありました。
想いがつまった大切なお給料ですから、自分のために使いたい。髪を切ろうかなとか、服を買おうとか、ちょっと高いご飯を食べようかなとか。
私って意外と物欲あるんだなと思いました。思えば本は買わずに図書館で借りたり、友達と食事に行っても安いものを食べたり我慢していました。
そうするとだんだん、自分にお金を使うと「罪悪感」でいっぱいになる。
これはかなり危ない状態なんだと気付きました。
今月は鬼滅の刃全巻大人買いをしました。来月は無印良品のアロマを検討中です。
自分を磨いたり、癒してあげたり自分のためにお金を使う。先月の自分よりちょっとステップアップした自分と一緒にまた働く。次へ向かって。
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