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Day.56触れたくないところが本質
暑いですね。仕事に行きたくなさすぎて
現実逃避のためにこの記事を書いています。
昨日、とある会話の中で自分の中の不合理な信念を発見するに至りました。
その話はラジオでしたいと思うので、興味のある方はラジオの方もよろしくね(宣伝)。
それはさておき。
自己理解というものは、結構やってきたという自負がありました。
実際やってたし。
なんですが、どうしてもここに触れてはいけないというブロックみたいなものがあり、無意識に避けていた領域があったんだなぁと冒頭の会話で改めて思いました。
理論としては知っていても、改めて深堀してみると自分の中の整理に繋がると思ったので、今回は実際に今日やってみた、分析のためのツールと言うか手法を共有したいと思います。
■なぜなぜ分析
なぜなぜ分析、ってご存知ですか?
私はシステム屋時代、障害の原因分析でこの手法を使っていました。
なぜなぜ分析を使うメリット、デメリットはそれぞれにあるのですが、今回は割愛します。
(後で追記するかも)
なぜなぜ分析は起こった事象について、「なぜ」というキーワードを使って掘り下げていくものです。
といっても具体例がないと分かりづらいと思うので早速やってみましょう。
■仕事に行きたくない気持ちを分析してみる
今回の事象は「仕事に行きたくない」です。
自分がなぜ仕事に行きたくないと思っているのか深掘りしてみます。
仕事に行きたくない
→なぜ
◎◎さんに会いたくない
→なぜ
怖いから
→なぜ
考えが読めないから
→なぜ考えが読めないと怖いと思うのか
どう思われてるかきになる
→なぜきになるのか
使えんやつと思われたくないから
→なぜそう思われたくないのか
自分はできる、良い子、優等生である、そうでありたいと思っているから
→なぜそうでありたいとおもうのか
有用な人間でいないと、価値がないとおもうから
→なぜ価値がないと思うのか
良い子でいることが、自分に求められていると思うから
→なぜそういう思想になってしまうのか
親の求める自分でいないと、怒られるから
→なぜ親ではない人にまでそのように感じてしまうのか
怒られるという思い込みが自分の中にあるから
→実際にそのひとに怒られたのか
嫌な顔はされたと思う
→それは怒っていたのか
怒っていたというより、不愉快に思ってるのだろうと感じた
→それを実際に確認したか
確認していない
→なぜ確認しなかったのか
更に不愉快にすると思ったから
→それを聞くことで不愉快になるような人格だと捉えていることになるが、そう思っているのか。
改めて考えたらそんなことはない気がしてきた
→なぜそんなふうに相手を捉えてしまっていたか
自分の中の親がそうだったから
→その人と親は違う考えである可能性に思い至らなかったのは何故か
確認しなくてもそうなんだ、って自分の中で決めつけていたから
→決めつけていたことに気づいてどんな風に思うか
そんなに警戒しなくてもよかったのかもと思った
→今後の関わり方は変わりそうか
すぐにはできないと思うけど、自分にそういうクセがあるんだって気がついたことで、不合理な信念について考える機会は増えるかもしれないと思った。
→分析してみて良かったと思うか
思う。自分を掘り下げることはしてきたつもりだったけど、ここには触れたくないという部分があったんだなって新しい気付きがあったから。
→今後の対策として、どんなことができそうか
反射でシャットアウトする前に、なんでそう思ったのかっていう内省の時間を取るようにしたい。できるかはわかんないけど。
→分析の工程を飛ばして、内省の時間を取ったほうが良いですよ。と言われたら素直に受け取れていたか。
理論としてはわかるけど、自分はやってると思って気に留めなかったかもしれない。
→分析するのとしないのと、受け止め方が異なる理由はなんだと思うか。
自分で気づくか気づかないかだと思う。
→自分で気付くために、必要なことはなんだと思うか。
答えやテクニックを伝えるのではなく、そこに至るまでのプロセスやきっかけを伝える、一緒にやってみる。ってことだと思う。
→今回の分析をしてみて、思ったことは
理論として知っていても、適用すべきタイミングは自分では気が付かないことが多いんだと思った。
■実際にやってみて
疲れたよね。
良い子に見られたい自分というのは情報として知っていたけど、それをリアルな自分に重ね合わせるのはやっぱりしんどいですし、自分が割とひとに失礼なことやってるじゃんね。と自覚するのもまぁ抵抗が無いかといわれたら普通にあるしね。
でも内側から文字なり声なりで外に出すというのは「放す」ということだから、それだけでスッキリするというのはある。出してみるとそれが実はそんなに深刻じゃなかったんじゃないかとか、見方もかわるかも。
■改めてなぜなぜ分析について
今回は一本道だったけど、途中で分岐しても良い。
たとえば、
→なぜきになるのか
の後ろに
できて当然と思ってることが、今の仕事では出来ていないと思うから。
という箱を付け足しても良い。
物事は複雑に絡み合っているから、いろんな観点があって然るべきで一本道であることに固執する必要はない。
というか、固執すると本来の目的からブレるので体裁をキレイにするという観点は忘れたほうが良い。
自分しかみないんだし。
■おわりに
今回は日常的に感じていることについて分析してみたけど、ビジネスでもそれ以外でもいろんな場面で使えるはずなので、そもそも分析が苦手という人はもっとライトな話題でやってみても良いんじゃないかな。
分析をするのが苦手な人は、分析できてすごいと言ってくれるけど、それは仕事を通じて訓練したからであって、もともと備わっていたものではないんだよね。
もちろん得意不得意はあると思うけど。
使えるツールは使ったら良いと思うし、周りに得意な人がいたら手伝ってもらっても良い。
プロが一緒にやってくれたりするサービスもある。
分析に正解はきっとなく、人によってどんな結論に至るかのプロセスも違うと思うし、そのときコレだ!と思っても、あとから見返したら別の結論に至ったりもするから、正しいかどうかに拘る必要もなくて、ただ分析することで今がより良くなったら良いって私は思ってるよ。
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