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ライティング・ライフ・プロジェクトのファシリテーションによせて

さめじまみおさんが考案したライティング・ライフ・プロジェクト(以下WLP)に参加したのは今年2021年のGWごろ。ファシリテーターデビューまで5ヶ月ちょい。ノリと勢いで始めてからファシリデビューするまでの最速を突っ走ってきたのではないか疑惑。

というかですね、初めはファシリテーターになるつもりはなかったのですよ。なかったのです。だってファシリテーターさん続々デビューしてるのですよ。今さら新規参入したってしょうがない、とまでは言わないけれど、ほかに提供している人がたくさんいるから、自分がわざわざやらんでも、と思っていたのです。

が、しかし。気付いたらなっていました。それは自分で実感できる変化があったから。そんなわけでこちらではわたし自身のこと、WLPに参加してからの変化、おすすめする理由を真夜中のラブレターよろしく書き殴ります(実際書いているのは真夜中)

そもそもの参加経緯とか

わたしがWLPを受けようと思った理由はいくつかある。ひとつは考案者であるみおさんの文章が好きだということ。とても読んでいて楽しい。毎日noteの更新をもう1年以上続けていて、すごいなあ、どんどん自由になっていくなあと感じていた。WLPもスタートアップの頃から見ていた。

そして一番は「自分と向き合いながら、書く」「書くことで自分を見つめていく」プログラムである、ということ。

長い間、わたしは自分と向き合えていないなと感じていた。たとえば何かを質問された時に対して本当ならストレートに答えることができるのに、口から出てくるのはどこかマト外れな、芯を捉えていない答え。自分ときちんと向き合えていない、そんなもどかしさがずっとあった。そんな自分を自覚する度にうんざりしていた。

今までたくさんセッションも講座も受けてきた。自己投資として結構な金額をかけてきた(ちなみに人生で一番高い自己投資は脇の永久脱毛。たぶん講座とかの総額よりも高い。けどやると決めた二十歳の自分に超感謝してるし娘にもきっと勧める)。それなりに色々吸収して身にもなっているし、無駄だったとは思わない。でも、せっかくもらったアドバイスを実践できない、やってみても続かない、モニターを募集してもちょろっとやって「やっぱりダメだ…」と早々にやめてしまう。

起業に関する講座やコンサルティングも受けたけど、アドバイスをもらっても実践できないんじゃ申し訳ないし意味がない、と思って、もうここ数年は起業に関する何かを受けることをやめていた。

もう、できない自分に絶望したくなかったしアドバイスしてくれた人をがっかりさせたり「やらねえなあ」と思われたくもなかった。できない約束はしないようにしていた。自分をこれ以上嫌いになりたくなかった。

WLPを始める1ヶ月前から別のノート術の講座(これもすごく良かった)でとにかく書きまくることをやっていて、だいぶ書くエンジンが温まってきていたところでWLPの募集が始まって。これは今やるしかないなと受けることを決めた。

取り組んでいく中での変化など

素地として書くことと自分の字が好きで書くという行為にほぼ抵抗が全くない、というのはわたしのアドバンテージとしてあって、ついでに毎日の書く課題に近いことは今までも時々自分でやっていた、というのは正直に書いておく。いきなりめっちゃ書けるようにはならない。ただ、我流でやっていた時はとにかく同じところをグルグル回って、放置して熟成させてはまた同じところを回る、みたいな感じだった(今もあるけど一段階進んだ感はある)

WLPで毎日とにかく書くことで、感情とかの滞りが少しずつなくなっていく感じがあった。
そして毎週の課題に取り組むなかで、自分の輪郭がはっきり見えてくるようになった。フラットなフィードバックもとてもありがたかった。

30日間やったあとに希望者はさらに30日継続することができるんだけど、継続の案内があった時点で「あー、これは継続しよう」と決めて。さらに30日ガリガリと書きまくる中で、気が付いたらもう目をそらせないくらい自分としっかり向き合っていた。向き合いながら、自分と少しずつ目と目を合わせられるようになっていた。

思い返せば、ストレートに答えられないと感じていた質問の多くは、「自分がやりたいこと」に関する質問だった。

今はわかる。特に言葉を選んで話す時は、まっすぐに自分を吐き出すことで、後戻りできなくなることが怖かったんだなと。「やりたいの?ならやればいいじゃない」と言われて、言質を取られて外堀を埋められてしまうことが怖かったんだなと。わたしはやりたいことがポンポン出てきてしまうし、ある程度やると飽きたり満足してしまってやりきることができないタイプの人間だから。

ただ、WLPは課題に取り組んでいく中で「自分はこういう人間なんだ」とはっきりと自覚することになる。課題をやっていく中でそれこそ外堀を埋められていく感じ。書けば書くほど、追い込み漁のように囲い込まれる。

でも、追い込み漁、それが良かった。だってわたしの場合は自分とまっすぐに向き合えていないことが悩みだったから。目のそらしようがないところまで自分が迫ってきて、最終的には観念せざるを得なくなる。

ああ、わたしは生み出して、遺したいのだな、と。

自分自身に宣言する

元々何かを作るのが好きで、子どもの頃からお菓子の空き箱を使って引き出しを作ってみたり、家庭科で作るパーカーにくまの耳をつけてみたり、高校の文化祭で着る浴衣を自分で縫って、それを着てピアノの弾き語りもした。文章を書くのもお菓子を作るのも好き。歌うことも撮ることも好き。即興で娘超絶可愛い愛してるソングを作るのも好き。イベントを企画するのも好き(でもフラッシュモブは大嫌い)

そんなわたしは、仕事やお金になるならないとかじゃなくて(なったら良いけど)、作ることがとにかく好きで色々作り続けるんだな、それがやりたいことなんだな、と観念した。

とりとめない日記を書き散らかすのも、昔の庶民の生活を今わたしたちが知ることができるように、未来を生きる人が平成とか令和って時代が過去にあって、コロナとか色んなことがあって、こんな事を考えて、こんな生活を送っていたんだな、と知る資料にちょっとでもなったら良いな、と思う。(まあそれ以上にめっちゃ言いたいから書いてるんだけど)

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もう自分自身に対して生涯作り手宣言をしてしまったからには、やるしかない。これは自分自身に対してのコミットである。
そんなこんなでWLPのデイリーワークである「モーニング・ページ」が紹介されている「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」(原題:The Artist Way)の創造性を回復するワークをやろう!と(これまたノリと勢いで)始めて、今日9月末でワークの1タームである12週間を終える。

ただ、やるぞー!と始めたものの、ノリと勢いだったことと緊急事態宣言で娘の自宅保育が増えたりワクチン打って体調崩したりしている中でめちゃくちゃ失速してしまったので、反省を生かして10月に入ったらリベンジ予定。

自分自身と約束する

あと、WLPには約束できる、約束を守れる自分になるためのワークもある。ファシリテーターデビューをする前に30日連続して約束を守ろう、という目標を決めて、これはちゃんと達成できた。
本当にこれが良いワークでさ、断続的になったとしても、おばあちゃんになるまで続けていきたいと思うものなのよ。寝落ちしちゃって連続記録が35日くらいで途切れちゃったんだけど、また気を取り直してイチから始めている。

そう、毎日続けることができない時も「また始めれば良いよね」という心持ちになれたこともWLPに参加したから得られた感覚だと思う。
三日坊主を何回でもやれば良い、みたいなことはよく言うし、理解もするけど、それをちゃんと自分のものにできたのが大きい。

長くなりましたが

そんなこんなで、「毎日書くってすごいな!」という実感をめちゃくちゃ強く得たんですよね。今まで自分から離れて周りでもやもやと漂っていたものも自分に還ってくる感じがあったし、今では「おうおう、もう観念したからにはやるしかねえよな」とわたしの心のジャイアンが同じく心ののび太の肩をガッチリ抱いているのです。

なんて期間を経て、「ファシリテーターかぁ、たくさんいるし今さら自分がなってもなあ…」と思っていたのに、自分の変化を強烈に実感したら、なんということでしょう、某麦わらの彼よろしく「ファシリテーターに俺はなる…!」になってしまったではありませんか。

ちなみに毎日書く課題「モーニング・ページ」を書けなかった日はこの5ヶ月の中で10日もない。特にこの3ヶ月はワクチンの副反応でにっちもさっちもいかなかった1日だけで、アフタヌーンどころかミッドナイトになる日もあるけど、それでも書いてる。わたしには合っていたんだろうなと思う。

と、いうわけで、「こんな人におすすめ」で挙げているのは全部わたし自身です。たぶんこれからも気持ちが弱ったりフラフラと寄り道したりすることはあると思うけど、心の自分の目を見つめられるようになってきたから、ちゃんと軌道修正できるようにはなったかな。

最後に

30日では正直に言ってしまえば足りないと思います。ただ、やると決めれば感覚をつかむことはできるはず。感覚をつかめたらもっと実感してみたくなるだろうし、わたしにとってもこれから長く続く道なので、気持ちがある人とはなにかの形でプログラムが終わったあとも励まし合いながら歩いていきたいなと考えています。

わたしにしては文字数のある記事になりましたが、もしこれを読んでちょっとでも「書いてみようかな…」と思ってもらえたなら嬉しいです。わたしはかなりアクとかクセが強いほうだと自覚しているので、「ちょっとあなたは…」と思ったら他の方のファシリテーションでも良いので是非。「#ライティングライフプロジェクト」のハッシュタグで他のファシリテーターさんに出会えます。

言葉選びにひとくせあるフィードバックが欲しいぜ、という方はわたしと是非ご一緒しましょう。二度目だっていいじゃない。ライティング・ライフで僕と握手!


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