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催眠術を信じますか?


「一部上場企業の部長」「大学教授」「催眠療法士」3つの肩書を持つ方の講演を聞きました。

この方は末期がん患者の「一度でいいから痛みを感じず熟睡したい」という願いに催眠療法で熟睡させる、というボランティアをしている方でもあります。 

さて、この方はなぜこんな沢山のキャリアを積むことができたのか。それは「できると確信」したからだそうです。 

1マイル4分の心の壁という話があります。20世紀半ばまで1600メール走で4分を切ることは不可能だといわれていました。医者も無理だと言っていたし、エベレスト登頂よりも難しいと言われていました。当時登頂した人はいませんでしたので、物理的に不可能だと言われていたわけです。ところが1954年ロジャーバニスターという選手がついに3分59秒で走ります。面白いのはここからで、この年彼の他に23人の選手が4分を切ったのです。人体の構造がいきなり1954年を境に変わったなんてことはない訳で、つまり心の壁が打ち破られた瞬間、だったのです。何かを成し遂げる時、心の壁を打ち破ることが一番困難、さぁどうする!という話です。

 何かを成し遂げようとする時、最初にやるべきことは戦略、技術ではなく、潜在意識に働きかけること、心の壁を打ち破ること、つまり「できると確信」することに他なりません。 しかしそれにはいくつかの前提条件があります。まずはポテンシャル。私が100Mを10秒切るといくら確信してもそれはできません。そして素直な性格。こういう人は催眠にかかりやすいですし、逆に言うとだまされやすい。つまり仲間、環境が大切とも言えます。 ちなみに世にいう神頼み、これは潜在意識に働きかける方法の一つとして有効です。要するに対象物は何でもいいのです。大切なのは信じる気持ち!というのも、普段は顕在意識が潜在意識をガードしていますから、一生懸命潜在意識に働きかけようとする行為なのです。 (顕在意識=理性、正しいこと、潜在意識=本能、おいしいこと、楽なこと、気持ちいいこと) ではどうやって効率的に潜在意識、本当の自分に働きかけるか。 ここからです。 脳波の話ですが、β(ベータ)波→緊張状態/γ(ガンマ)波→怒っている状態/α(アルファ)波→リラックス状態/ θ(シータ)波→瞑想トランス状態、ゲームに夢中になっている時、トランスという分野のダンスをしている時等/δ(デルタ)波→熟睡状態/とあります。 ちなみに世の中に自己啓発本が多くありますが、本を読む時はβ波が出ていますので、緊張状態つまり顕在意識にがっちりガードされている状態ですから潜在意識に届きません。ではどうすればいいか。 ヒントとして、脳波の中ではθ波が出ている時が潜在意識に届きやすい状態です。 その一つに催眠があります。催眠でトランス状態にしてもらってθ波出ている状況を強制的に作ります。その横で本を読み聞かせる。そうするとどんどん潜在意識に入っていきます。でも。いちいち催眠にかかってられないですから、脳科学で潜在意識に働きかけます。 潜在意識に届きやすいθ波が出ている時を理解し、その時に潜在意識に働きかけるのです。

どういう時か!? →寝る前。ここがチャンス! この時に具体的にイメージを主観で思い浮かべ、見える景色を思い浮かべ、その時の感情も味わう。そして過去形にしてしまい、先に周りに感謝までしちゃう。これを毎晩繰り返します。 結局確信するかどうかなのです。確信が人間の努力、行動の原動力ではないでしょうか。できると思わない限り、絶対できないのです。そして一番大切なのは楽しくやること、苦痛に感じるなら向いていないので他の方法を探した方が良いです。やりながらどうせだめだろ、と思うくらいならやらない方がまし。何と言われようとおめでたい人になることが大切です。目標をイメージし、毎日少しの時間でもいいので続けること、そうすると行動が変わりその姿に勝手に近づいていきます。 講演後もちろん、私も実践しています。皆さんもよかったら試してみてはいかがでしょうか。


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