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エクストリーム読書No3. 「ストーリーでわかる起業の科学」

こんにちは、たかだじゅんじです。

今回は、田所雅之さんの名著「起業の科学」をよりわかりやすくした新作「ストーリーでわかる起業の科学」を読了しましたので、学びについて解説していきたいと思います。

起業の科学とは、新規事業やスタートアップに必要な知識をまとめるために、5年間、約2,500時間を費やし、1,000人以上の起業家、投資家、スタートアップ関係者と対話して生まれた本。

スタートアップや新規事業を立ち上げる際に失敗しない方法を学ぶために書かれた大変勉強になる本です。が、普段本を読まない人には少し難しくとっつきにく感じるかもしれません

しかしながら、今回のこの新作本では、新規事業のリアルをわかりやすくストーリー形式で表してくれています。正直、めっちゃわかりやすくて大変おすすめです!!!

内容は、新規事業を担当することになった主人公とスタートアップ支援をしている田所さんによる会話で進行します。

まさにリアルな新規事業担当者がコンサルティングを受けつつ、トライアンドエラーを繰り返して成長していくストーリーで、映画化して欲しいくらいわかりやすく読んでて楽しい本です。

「本書の主人公、山田創太郎は、大手釣竿メーカー「フィッシュマン」に新卒で入社し、約 10年間、釣り用品を販売してきた営業マンである。」

10年間営業をしてきた主人公が、いきなり新規事業の立ち上げを任されてどう行動するのか??自分自身と重ねやすい内容で、ワクワクしながら夢中になって読むことができました。

ここからは、特に印象の残った点について、エクストリーム解説していきたい思います。

1.カスタマープロブレムフィット

1番大事なことは、顧客がどんな課題を持っているのか?ということを徹底的に検証して、「誰の」「どんな困りごと」を解決するのか、という根幹をぶらしてはいけないということです。

起業したい!新規事業を立ち上げる!となったら、どんなプロダクトを作ったらいいのか?に考えが行きがちですが、プロダクトアウト型ではスタートアップは失敗しやすいということです。

いいプロダクトが作れたとしても、顧客のニーズ=困りごとが解決できなければ意味がありません。そもそも顧客=誰?が明確になっていなければ、魚のいない池に釣り竿を垂らしているのと一緒です。

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マーケティング本の名著である「ドリルを売るには穴を売れ」でも、同じようなことを言っていて、ドリルを買いに来た顧客が本当に欲しい者は「ドリル」ではなくて、ドリルを使って開ける「穴」。

つまり、顧客が欲しいものは商品ではなく、その商品を手に入れることで得られるベネフィット(価値)である、ということです。

この本も小説仕立てで大変読みやすく、わかりやすいマーケティング本のおすすめなので、よかったらぜひ読んでみてください!

結局、どこまで行っても、いかに顧客目線になって、顧客課題の一致=カスタマープロダクトフィットを目指すべきというのがこの本の主題=スタートアップの成功要件だと思います。

そのための手法として、顧客視点を明確にするために、顧客のペルソナ(人物像)をしっかりと仮設立てしておくことが大事です。

ペルソナが普段の行動の中で、何に困っているのか?(pain)、何を言っているのか?(say)を徹底的に深掘りしていく(=実際にヒアリングして深めていく)ことが大事。

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実際に主人公が失敗しながらも、ターゲットの人たちにヒアリングして仮設を立て直しながら、新規事業を立ち上げていこうとする姿がすごく印象的で、こうあるべきだなと思わせてくれます!

2.ビジネスモデルアイデア10の型

世の中で成功しているビジネスはなぜ成功しているのか?考えたことはあるでしょうか。

この本では、ビジネスモデルの成功要因を要素分解してくれて、これから考える新規事業やスタートアップの参考になるので、詳細はぜひ読んでみて欲しいですすが、参考までにメモしたノートを貼り付けておきます。書くの大変なので。笑

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世の中のサービスや商品、会社の見方が変わって面白いので、ぜひ本を読んで理解を深めていただくと良いかなと思います。

3.Why me?

なぜ、この新規事業やスタートアップを、他の誰でもない自分がやる必然性があるのか?考えたことがあるでしょうか。これは普段の自分の仕事にも通じるかなと思います。

これを言語化して、説明できるようになると、実行力が高まり、壁にぶつかっても壁を乗り越えることができるようになります。熱意が高いので、他者への共感も得やすいことになります。

だからこそ、新規事業やスタートアップを立ち上げる際は、「自分ごと」の課題に着目して考えると、顧客目線=自分になるため、課題の質が高まり、成功に近づけます。

少なくとも、やろうとしているプロダクトやサービスを、実行者自身が心の底から欲しがっているのか?という問いに対して、Yes!と答えられるようになりたいものです。

「自分ごと」として、強い共感を得られるようになれば、それが、スタートアップや新規事業の明確なVISION、MISSIONに昇華します。自分たちがどこを目指していくのかの指針があれば、迷いません。

さらには、一人では事業はできませんので、一緒に顧客の課題を解決したい!と共感してもらう=カルチャーフィットを目指すために、自分ごとの課題に対処することは、成功するためには大事な要素になります。

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改めて、自分自身をペルソナとして、自分ごとの課題は何か?を徹底的に考えていくことから始めていこうと強く感じました。

4.終わりに

もっと知りたいと思った方は、ぜひ「ストーリーでわかる起業の科学」を読んでみてください!絶対に学びがあること間違いなしです。全然書き足りてないです!!

読みながらメモしたノートも貼り付けておきますので、ご参考までに。

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最後に、ここまで読んでいただきましてありがとうございました。良ければ「スキ」「ハート」をクリックしていただけると嬉しいです!また次回にご期待ください!!

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