少しずつ薬を減らして行っている。 今飲んでいるのは、抗不安薬と抗精神病薬、抗うつ薬。 この三つが何がどう違うのかは正直よく分からない。 前にも書いたけれど、私はあまり薬が効いている気がしない。なので薬を減らして行っても減薬症状というのも出ない。 良くなったから減らしているという感じでもない。ただ時が来たから、減らしてるだけ。 結局、うつ病を癒すものってなんなんだろう。 時間? 医者も薬もカウンセリングも、入院も、電気けいれん療法も、休職も、何かが効果的だったかと言
1年4ヶ月休んでようやく復職した。 と言っても、うつ病が治った訳ではない。まだうつ病の引き金となった出来事は私の心の多くを占めているし、まだ心を思いっきりえぐって来る。受け入れられているという状態からは遠い。 正直、何を基準に医師が復職を勧めたのかもよくわからない。 年末に言ったことを引っくり返せないから、もうそれを既定路線にして話を進める他なかったのか、とも勘繰ったり。 とにかく復職した。 自分としては「もうこれ以上休んでも仕方がない。うつ病を抱えながら戻って、抱
2021年の年末あたりから復職は2022年の4,5月頃だろう、と医師に告げられていた。 自分では「まだまだ本調子からは程遠くて、死にたい消えたい気持ちにも頻繁に襲われるのに、本当にあと数か月で治るのだろうか」という気持ちと、「もう既に1年近く休んでてこれ以上休んで良いのか」という気持ちの狭間で揺れていた。 そもそも半年近くも先の話をどうして今から決められるんだろう、とも疑問だった。 そんな私を横目に季節が巡ったら、復職診断書、産業医・人事・上司との面談、慣らし出勤と復職
入院を機に休職することになった。 結果的に1年4ヶ月に渡って休職する事になるのだけど、私はほぼ寝ていた。常軌を逸するほど寝た。 たまに資格取得の為に勉強する人とか、趣味に興じる人とかを見かけるけど、そんな気力は一切なくて、とにかく寝ていた。 死にたくて消えたくて、寝ながら呻いてた。叫んでた。 子どもの送り迎えや習い事など、やらなきゃいけない事がある時だけ起きていた。 それでも時間までギリギリ起きられなかった。 24時間の内20時間ぐらい寝ていたかもしれない。 退
入院したことで、仕事を休職し、ギリギリ保っていた「普通」の生活を手放し、うつ病患者であることを真正面から受け入れなければならなくなった。 入院中に、たまらなくなって、同じくうつ病で入院していた方に「私は本当はこんなところに居る人間じゃないんです。明るくて元気で、普通に暮らしていたのに…」とこぼしたことがあった。 その人は優しい口調で「私、普通って一番難しいと思ってるの」と返した。 「普通」。 今でも昔の写真を見るのが辛い。 私が「普通」だったころ。うつ病なんて言葉と
メンタルクリニックから総合病院の精神科に転院した頃、私の状態は最悪だった。 薬が効かないことへの絶望感。いつになったらこの苦しさから抜け出せるのかわからない、どうしようもない不安感に始終苛まれてた。 死にたい消えたい気持ちも常に強くあって、気が狂いそうだった。 薬がダメなら…と一縷の望みをかけたのが以前から調べていた電気けいれん療法だった。 「薬で様子を見る?でももう耐えられないんだよね?」という精神科医の言葉で入院が決まった。 転院してから2回目の診察だった。
2020年8月から2021年1月まで通ったメンタルクリニック。 先生も悪くはない感じで、カウンセラーの人も良い様に感じて、診察とカウンセリングをそれぞれ週1で通っていた。 これだけ頻繁に通って治療を受ければ早く良くなると信じていた。良くなって欲しいと願っていた。 処方される薬の量は日を追うごとにどんどん増えて行った。 そこまで副作用で苦しまなかった代わりに効果もほとんど感じていなかった。 死にたくて死にたくて仕方がなかった。 残された家族への影響とか、いざ死ぬ時の
よく辛い経験をすると「でも、あの経験があったから今がある」とか「辛い経験から学んだことがたくさんあった」とか思って来たけど。 うつ病はどうだろう。 うつ病は死ぬほどどん底で、言葉通り死んでしまいそうになる。 と言うか、どうしようもなく死にたくなる。 人生には色々耐えなきゃいけない試練があって、その試練を乗り越えて来たからこそ「あの経験がタメになった」と思えるのだろうけど、うつ病は試練を耐えれなかった先にある地獄、という感じ。 うつ病になってから、約2年。 うつ病に
お腹が空いているのに食べられない。 初めての経験だった。 お腹は空いてるのに…どうしても食べ物が喉を通って行かない。 体重計に乗る度に体重が減って行った。 元々は166cm、55-56kgくらいの標準体型だったが、一気に50kg近くまで落ちて行った。 服もダボダボになって行った。 この頃になると周りの人から見ても「やつれてる」と見えたのだろう。「痩せたね」と声を掛けられることも増えたし、後々「あの頃、心配してたよ」と言われたりもした。 薬の副作用なのか、うつの症
うつ病発症のきっかけは2020年5月。 自分でも自分の異変を感じて、かかりつけのウィメンズクリニックに駆け込む。 そこで出された漢方薬2種類。 最初は漢方薬で治るなら、と安心した。 でも、漢方薬で治るほどうつ病は甘くなかった。 どんどん悪くなる体調。 夜中に目が覚めてしまう。 それからは生まれてこの方、感じたことのない不安感を抱えながら朝を迎える。 この当時は本当に朝が来るのが怖かった。 新しい一日が始まるのが怖かった。 ちょうど三浦春馬さんが亡くなった頃で、と