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蛹と蝶

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長編女装官能小説 女性の衣服のフェチとM的な快感を追求してみました。 セーラー服・メイド服・卒業袴と振袖・ウェディングドレス・ベビードール 無料部分だけでもストーリーは追えますが…
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#セーラー服

女装官能小説「蛹と蝶」第26話「体験入店」(最終話)

女装官能小説「蛹と蝶」第26話「体験入店」(最終話)

 その日の仕事は上の空であったが、なんとか定時まで在席して仕事している雰囲気だけかもし出して退社した。帰る間際にも、上司や隣席の同僚にはお腹の調子が良くないことだけは匂わせておき、明けた金曜日の朝に改めて腹痛がひどく通院すると会社には連絡を入れた。
そして、明日はいよいよ・・・。明日への奔流に竿刺していたはずの、明としての最後の理性は、店長とのLINEのやりとりで、すっかり蕩けて消えていたのだ

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女装官能小説「蛹と蝶」第9話・痴戯

女装官能小説「蛹と蝶」第9話・痴戯

 痴戯。

 痴れ、戯れる。

 そこから先は、まさにその言葉のままに、永谷と明美は性の戯れに堕ちていった。堕ちたのは明美だけで、永谷は冷静にシナリオを進行したにすぎないのかもしれないが…。トラップと企みに満ちた、永谷の言葉なぶりに、明の中に潜んでいたマゾメイド明美の血はすっかり目覚め沸き立ち、永谷の言葉と手技で心も体も玩ばれるがままになっていたのだ。玩ばれるがままになることが、より明美の快楽を強

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女装官能小説「蛹と蝶」7.恥しい指示

女装官能小説「蛹と蝶」7.恥しい指示

 ガーリーなメイド・スタイルに身を包んで、ペニクリをピクピクさせている明美が、鏡の中にいた。すぐにでもペニクリを扱き上げて、逝ってしまいたくなる衝動を抑えながら、脱ぎ捨てた服やメイド服の入っていた紙袋を片付けていると、袋の中の便箋に何事かが書かれているのに気付いた。どうやら永谷からの指示書のようだった。

"明美ちゃんへ、女装子学園高校卒業おめでとう。今日は、変態メイド明美の誕生日。

 ここに書

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女装官能小説「蛹と蝶」       6.メイド服に包まれて

女装官能小説「蛹と蝶」       6.メイド服に包まれて

 永谷から贈られたひとつめの紙袋に入っていたメイド服一式を取り出して、ひとつひとつアイテムを確認しながら、胸とペニクリを昂らせた。

 もうひとつの紙袋には、ランジェリーが用意されていた。メイド服にあわせるように、レースのフリルを4段もあしらったパンティがあった。ペニクリもヒップもどちらも、レース・フリルで覆いつくしてしまう、こんなランジェリーが存在することに驚かされた。テニスのアンダースコートに

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女装官能小説「蛹と蝶」       5.プレゼント

女装官能小説「蛹と蝶」       5.プレゼント

 なし崩し的なテレフォン・セックスの果てに、永谷とは、3日後にホテルで女装デートする約束をしてしまった。そうなることを望んで電話したのだから、当たり前といえばそうなのだが、一度射精して性的な欲求を満たしてしまえば、そんな大胆な約束をしてよかったのか、惑う気持ちの方が強くなるのもたしかだった。ただ、マゾっ子・明美としての刻印はよほど強く自分に刻まれたのか、一晩寝て目を覚ますと、また永谷に女装でペニク

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女装官能小説「蛹と蝶」 4.刻印

女装官能小説「蛹と蝶」 4.刻印

 優香が連れてきた男は、永谷誠一と名乗り、「気が向いたら電話を」と携帯電話の番号を残して去った。こちらの連絡先や住所を聞こうともせず、登場の仕方こそ乱暴だったが、行為が終わってしまうと、拍子抜けするくらいあっさりとした紳士的な振舞いだった。

 二人と別れて帰ったその日こそ、明美のことはすっかり忘れて、疲れ果てて眠りに落ちたが、翌日目が覚めると、体に刻み込まれた明美の記憶が戻ってきて落ち着かない気

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女装官能小説「蛹と蝶」       3.ファースト・キス

女装官能小説「蛹と蝶」       3.ファースト・キス

 そこから先は、男に導かれるままにするしかなかった。逝き果てて、ベッドの上にうつぶせたままボウッと眠りに落ちそうなところを抱き起される。恥ずかしくて相手の顔は見れなかったが、正面からしっかりと抱き締められながら耳元で囁かれた。

「明美ちゃんは、本当にセーラー服が似合う、かわいい、淫乱女子高生だね。会うの楽しみにしてたけど、優香ちゃんの言ってた以上だよ。」男の腕の中で、かわいいと言われるのは、おか

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女装官能小説「蛹と蝶」   2.男の手

女装官能小説「蛹と蝶」  2.男の手

 女装子学園高校三年M組・明美になりきって、優香の言葉なぶりに身も心も委ねると、自分の体の全てが性感帯になってしまったのではと思えた。プリーツスカートをお尻からめくられてペニクリを握られても、あるいは、セーラー服の胸元から手を入れられ乳首をつままれても、「あっあっ」と女の子のような嬌声が漏れ出てしまう。そんな自分のありさまがさらに感度を高めていく。感じすぎて、頭の中が真っ白になってしまいそうだった

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女装官能小説「蛹と蝶」       1.セーラー服女装

女装官能小説「蛹と蝶」       1.セーラー服女装

 優香との刺激的な体験のあと、僕の自慰行為のファンタジーは「あの日」の行為をベースとしたものばかりになってしまった。女装して、女の子になって、気をやる自分の姿。これ以上に刺激的な性のファンタジーは、今の自分にはなかった。男の娘もののAV動画もこれまでは男優目線で見ていると思っていたが、あの日以降、実は男の娘女優とシンクロして見ている瞬間があることにも気づいた。そうして、自分の性のファンタジーのゆら

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女装官能小説「蛹と蝶」 プロローグ2

女装官能小説「蛹と蝶」 プロローグ2

 「こんなにいっぱいいっちゃうなんて、明美ちゃんかわいいね。」

 優香と一通り行為を終えてベッドで放心状態のまま横たわっていると、僕のウィッグを撫でながら、優香は満足そうに言った。「あ、しかも、可愛いって、言ってあげただけで、またペニクリがおっきくなってるじゃない。ほんと、女の子になった方がいいんじゃあない?」頷くわけにもいかないが、まさに優香の言う通りだった。自分の心と体が、女の子として扱われ

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女装官能小説「蛹と蝶」 プロローグ

女装官能小説「蛹と蝶」 プロローグ

「明くんのもうビンビンじゃない」

 優香の、細くてしなやかな指が、僕の亀頭の先にそっと触れた。触れられながら、そんな風に指摘されると、恥ずかしくて膨らんでしまう。「しかも、私に触られてピクピクして、エッチな子。で、ここからどうして欲しい?」優香は、亀頭の先の指をピタピタ、触れたり離したりしながら、焦らすように聞いてくる。自分の気持ちに正直になれずに、黙っていると。

「ちゃんと言わないと、続きや

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