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いのちを何のために使うのか ~母と父と兄にできること~

わたしのこの腕は、母から

わたしのこの魂は、父から

わたしのこの愛は、兄からもらったもの。


すべての筆は、ご先祖様を含めたくさんのいのちの結晶から生まれ

誰一人欠けていたとしても、わたしの「書く」は存在していないし「生きる」も存在していない。


だから、譲ってくれたこのいのちを、自分だけのものにするのでなく分かち合って生きることは

いのちをくれた家族への最大の恩返しなんだ。

恩送りなんだよね、わたしにとって。


どうして、いつも叱るのとか

どうして、いつも無視をするのとか

どうして、どうしてと思うこともたくさんあったけれど今わたしは確かに家族への、いのちへの感謝に満ち溢れている。


健康な瞳に、手先自由な身体に生んでくれてありがとう。

どんな環境でも汚れないこころを育ててくれてありがとう。

「黙って守る」愛にもありがとう…


わたしにとって、一番の、ほんとうの最愛の人はお兄ちゃんなのだと気づけとき、

わたしはいつも「よかれ」な行動から愛情の裏返しにしか捉えてもらえない言動ばかり繰り返し。

「いつか」報われる、はまだ今もその兆しは見えないけれど、わたしにとってお兄ちゃんはいつもお兄ちゃんで。

自分に「お兄ちゃん」と呼べる存在がいること、そしてやっぱりお兄ちゃんの妹に産まれてこられてよかったと思うのです。


どんなに、完璧で、強く、誇れるお兄ちゃんが世の中にいたとしてもやっぱりわたしはまた「お兄ちゃん」を選ぶだろう。


いちばん幸せになってほしいと願う人、お兄ちゃんの誰にも気づかれない貢献が今のわたしを守り、筆にも繋がっているのだということ

いつか、伝えられたなら…


そう願い、わたしはこれらもますますKindle出版を何冊も何冊も積み重ね、いつか必ず紙の本にして手渡すことを誓います。


たった一つのラブレターも、真正面からは受けとってもらえないから…

「わたし」という名は伏せて、「いい本あるよ」と手渡せたなら、きっとすべての雪解けが始まっていく。


だから、それまで待っていてね、お兄ちゃん。

生きていて、本当の笑顔にいつか出逢えるまでわたしも頑張るから、残りの時間はすべて本作りにかけて挑むのだ。


…「ありがとう」だけでいいかもしれないのに、それだけでは絶対伝わらないから…

だから、わたしたちはこうして、無駄に長く文を綴り、記事にしても届かないであろうラブレターさえ空に放って「いつか」を夢見つづける。

いつか、生きてよかったと思えるために

「生まれてよかった」と思わせてもらえている立場からの、恩返しと恩送りはいつまで続くかわからないけれど

わたしは急がねばならないのです。


「いつか」が『いつか』で終わらないために、わたしたちは今日も尊いいのちを誰かの尊いいのちに向けて生き続けるだけなのです。


流香

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