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Oasisが私にくれた自由への道:プロジェクトの始まり



・経緯

高校一年生の時にこのプロジェクトを始めましたが、その原点は中学二年生のある出来事に遡ります。

 中学二年生の時、コロナで学校がオンライン授業に切り替わり、反抗期の真っ只中にいた私は、自分の悩みや言いたいことを誰にも言えず、家に閉じこもる日々を送っていました。毎日が閉塞感でいっぱいでした。

 そんなある日、家でぼーっとしていると、兄の部屋から音楽が聞こえてきました。兄がイギリスのロックバンドOasisの『Whatever』を流していたのです。イントロが流れた瞬間、まるで心の奥底を揺さぶられるような感覚が走り抜けました。そして、「I’m free to be whatever I」という歌詞が耳に飛び込んできたとき、全身に電気が走るような衝撃を受けました。このシンプルな歌詞は「自由だ!なんだってできる」という力強いメッセージを私に伝え、心を救ってくれたのです。もし兄がこの曲を聴いていなかったら、このプロジェクトは生まれていなかったかもしれません。

 同じ頃、映画『スタンド・バイ・ミー』と『フォレスト・ガンプ』を観ました。『スタンド・バイ・ミー』では、同年代の少年たちが冒険を通して成長する姿に自分を重ね、大人への反抗心や仲間を思う気持ちに共感しました。一方、『フォレスト・ガンプ』では、フォレストの優しさと誠実さに心を打たれました。彼のように誰かを思いやる気持ちを素直に伝える姿勢に憧れました。


Oasis Whatever



スタンドバイミー




フォレスト・ガンプ





・なぜ本で発信していくのか?


 高校1年まで本を読むのが嫌いだった私が、本の魅力に気づいたのは高校2年の時でした。きっかけは、学校の先生たちが読書の原体験を綴ったショートショートの本を読んだことでした。最初に読んだのは、村上春樹の『中国行きのスロウ・ボート』とブレイディ美佳子の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』でした。村上春樹の独特な世界観には戸惑いましたが、ブレイディさんの作品はイギリスのロックや社会問題についての洞察があり、私の心に深く響きました。

 本は中立的な立場であり、SNSとは違って、紙の本には特有の魅力と身体性があります。ページをめくる感覚や、文字から伝わるメッセージが読者に寄り添う力を持っているのです。そこで私は、本を通して、思春期の子供たちと映画やロックを繋げる仲介者になりたいと思うようになりました。彼らが本を通じて心のモヤモヤを解消し、笑顔で日々を過ごしてほしいと願っています。高校2年の時に『コメディ2024』というアメリカのコメディ映画の批評文を書き自費出版しました。

 これがプロジェクトを始めた経緯です。映画やロックは「学生らしくない」と言われることもありますが、私にとっては心に寄り添い、力を与えてくれる最高の存在です。

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