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4月に見た映画

さて。
毎日暇だとさすがに気が滅入る。しかし僕たちには強い味方がいる。

そう、

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本当サイコーだぜ。
今回は量が多いので駆け足で。


犬神家の一族

誰もが一度は聞いたことのあるミステリーの金字塔・犬神家の一族。原作は横溝正史。

遺産相続をめぐる騒動中に、猟奇的な殺人が起こっていく…ミステリーの王道を極めた作品。金田一耕助のシリーズだが、あんまり金田一は印象に残らない。なぜならスケキヨの癖が強すぎるからである。

一度見たら忘れられないインパクトのある見た目と、湖面から突き出る二本の足がこの映画の象徴ともいえる。

また、大野雄二により楽曲が素晴らしい。金田一が登場するシーンの軽快な音楽しかり、重厚なテーマソングしかり。お洒落且つ和の要素も残した楽曲のおかげで古めかしくなり過ぎない。


スケキヨ度★★★★★
ミステリー度★★★★★
金田一度☆☆★★★



鬼談百景

「残穢」の作者である小野不由美原作の短編映画。5~6分のホラーがそれぞれ違う監督によって描かれている。

長編ホラーもいいが、短いものの方が後に引きやすい気もする。実話なのか、創作なのかの曖昧な線引きも視聴者の恐怖心を駆り立ててくるようだった。役者も、有名な人を起用していないので先入観なく見られる。

それぞれの監督によって鮮やかにされた身近に潜む恐怖がリアル。

個人的に、小野不由美のホラーテイストがとても好きなのかもしれない。小説も購入して読めていないので改めて読もうと思う。

「続きをしよう」の内容が好きだった。

見やすさ★★★★★
後味悪☆★★★★
等身大☆★★★★


テルマエ・ロマエ1,2

そりゃあ好きですよね。急に頭が空っぽでも見られる邦画が見たくなってチョイス。

ローマ人から見たらそりゃ仕組み分からないよな~というところが面白い。文明社会に生きていることを改めて考えさせてくれる作品でもある。阿部寛がムキムキ。

わざとチープなつくりをしていたり、細部までこだわったリアルさがあったりと、絶妙なバランスで成り立っている。日本の風呂文化を誇りに思える作品。

顔濃い度★★★★★
風呂入りたくなる度★★★★★
コメディ度☆★★★★


劇場版トリック

なぜ今まで見てこなかったのだ?と思うくらい面白かった。
程よいチープさと程よい真面目さがかなりツボだった。シュールな笑いというか、笑いが起きるほどではないのだがくすっと来るような。

それなのにトリックは単純で意外と難しかったり。こりゃみんな好きなミステリーだわな!と脱帽した。ちなみに、阿部寛が見たくて見始めた。ドラマ版に犬神家のパロディがあるらしいから見てみたいけれど、アマプラにはなかった。畜生。

仲間由紀恵美人だな~と思いながら見ていた。
時々貞子っぽくなるのやめてくれ

シュール度☆★★★★
見破れる度☆★★★★
顔濃い度☆★★★★


黒い家

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なんやこのサムネ…という気持ちから見たホラー。
幽霊的なホラーというよりも、ヒトコワ。

サムネにもなっている大竹しのぶと西村まさ彦が、演技力で役を自分のものにしてこの作品のクオリティを表現している。サイコパスをこの時代に表現できるのってなかなか凄いことだなと思った。

どの場面にも緊張感が走っていてこちらも息を呑んでしまうシーンが沢山ある。邦画ホラー特有のハラハラ感と、人間的な怖さがマッチしてあまり体験したことのない恐怖感だった。

恐怖度☆★★★★
サイコパス度★★★★★
時代度☆★★★★


スパイダーマン・ホームカミング

アメコミ系は飽和状態で全く分からなかったのだが、話題のトムホランド君が見たいが故に友人にお勧めをもらってみた。ちなみに課金した。

スパイダーマンは、一番初めの映画で時が止まっており、ピーターパーカーは大学生のイメージでいたが、この作品では高校生だった。しかもアイアンマンも出てきてびっくりした。事前に聞いてはいたが、この時にやっと今までも大学生ピーター像は捨てようと決めた。

自由自在に街を飛び回る爽快感がやっぱり好きだった。認められたくて頑張るトムホも可愛かったし、「座ってる人」にあこがれる友人もいい味を出していた。これを機にアベンジャーズに手を出してもいいかなと思うくらいには面白かった。

トムホの孫度★★★★★★★
爽快感☆★★★★
期待度★★★★★


ゴーストバスターズ

ぶっ飛んでるね~最高。
超常現象を研究する研究員たちが大学を追い出され手に付けた商売が「コーストバスターズ」幽霊退治の専門業だ。

ホラー界隈に身を置くものとしては、科学的かつ物理的にゴーストを捕まえまくってるのがとても面白かった。ビームで幽霊を捕獲しているのだ。日記の方にも書いたが、80年代映画の雑なCGが好きすぎる。登場人物に良い感じに抜けているところがあるのもミソ。

音楽が印象的なので急に頭の中で流れ始める。

ゴーストバスター度★★★★★
入りたくなる度☆★★★★
CG愛おしい度★★★★★

キャッツアイ

良い古さだ~1997年の映画。
キャッツアイは漫画で読んでいたこともあり、怪盗ものと聞けばもちろん好きだった。このサムネだとCGアニメかな?と思うがそんなことはなく実写。

姉妹のきずながちょっと軽薄だったり、謎のスケボーチェイスがあったりとギャグ要素が満載だったけれど、この時代にしては頑張っているなあという気持ちになる。藤原紀香がきれいなのでそれをみるのでも価値はある。

CG愛おしい度☆★★★★
美人度★★★★★
小道具魅力的度☆★★★★


幕末高校生

石原さとみの演技をちゃんと見たのは初めてかもしれない。
王道のタイムスリップ物で、日本史教師と問題のある生徒たちが幕末にタイムスリップ。
勝海舟と西郷隆盛の和平交渉が行われず、歴史が変わって行ってしまう…という良く見る展開。

歴史馬鹿こと僕は、幕末と聞いて飛びついたのだが、若干人物像を掘り下げるのが甘かったのが残念。結局歴史が変わってしまった原因もよくわからないまま、江戸での出会いを通して主人公たちが成長するというタイプの話。

歴史タイムスリップもの特有の、「未来のものを見てタジタジする」というのもちょっと薄くて悲しかった…

歴史もの度☆★★★★
千葉雄大可愛い度☆★★★★
石原さとみ可愛い度☆★★★★

K-20怪人二十面相・伝

ッカ~!!待ってたぜ~!?こういうのこういうの!
原作・北村想、原案・江戸川乱歩。設定は大幅に変えられ、架空の日本という、パラレルな舞台設定だがそういうの、嫌いじゃない。


昭和24年という年代設定だが、あくまでパラレルなので文明が発展しているし、謎にレトロだったりする。生粋の江戸川乱歩厨の僕は、怪人二十面相と聞いただけでワクワクできる。
小林少年が本郷奏多だったのも良かった。
スチームパンクとレトロが入り組む世界観に、乱歩のキャラクターたちがうまくマッチしていた。俳優陣の実力と演出の力がかなりあるのだと思う。

結末も、予想外なものだったのでこれはかなり見てほしい。

おすすめ度★★★★★★★★
予想外度★★★★★
スチームパンク度★★★★★


かなりの量の映画を観たなあ、と振り返る。やっぱり、映画は良いものだ。小説、映画、マンガ…のサイクルだけで生きている気がする。

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