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就学相談、始めました。(年長5月)

初回の就学相談についてまとめていきたい。
ポイントとしては以下の通り。

・市役所内の教育委員会に出向く
・書類の受付と確認を兼ねた面談
 ・持参した書類(3種8枚)について
 ・あくまでも詳細は進学予定の小学校との相談
・教育委員会は怖いところではない
・次のアクションは小学校から保護者へ連絡が来るまで待機
・用意しておけばよかったと思ったもの

我が家の住む市では、GW明けから就学相談の受付が開始される。市のホームページから相談票をDLしてそれに記入後、直参あるいは速達で教育委員会へ送り、その相談票をベースに相談という名の面談が開始するという流れ。速達で送った場合、書類を確認した教育委員会から面談日程について電話があるらしいのだけれど、私は直参したのでそのまま面談してもらった。

面談は書類の内容の確認をベースに、イチについての聞き取りが行われた。
就学説明会の際、「発達検査の結果等、就学予定児についての情報はあればあるだけありがたい」と伺っていたので、相談票の他に追加で以下のものも提出した。
 ・発達検査の結果とそれをまとめたもの 3枚
 ・親から見たイチに関する情報(性格や特性、好きと得意、保育園での困りごとや苦手、小学校で難しいと予想されること、親のスタンス、学校へのお願い) 4枚
実際どれくらい見てもらえるのか、役に立つのかはわからないけれど、相談票1枚だけで説明できるほど簡単な話ではないし、今後イチについて情報を共有していく中で、基準となる書面はあっていいと思う。なにかあったら、「渡した書類がありますよね?」と言えるし。
今回の教育委員会との面談については、あくまでも書類の受け取りと確認、そして軽いヒアリングのみで、教育委員会の方も「今後具体的な話は小学校と相談なさってください」と重ねて言われていた。初回については基本はあくまで受取窓口と今後の流れの説明という認識で問題ないと思う。

ただ、だからと言って教育委員会がただ書類だけ受け取って事務的にハイさようならというかと言うと、それは決してそうではない。提出したものをその場ですべて確認されたわけではないけれど(全部で8枚もあったし)、イチがどういう子でどんな困りごとがあるのかを知ろうとされていることは伝わってきた。具体的に言えば、就学相談に来た理由、どんな困りごとがあるのか、特性を探ろうとする姿勢、という感じに。
現状、イチの就学先は支援級を希望しているけれど、それについて「支援級に就学することで、彼の学習意欲が十分に満たされるのかということも考えられる」ということも仰っていて、なるほどなと思わされたりもした。支援級を希望するお子さんが増えている様子もあったけれど、「人数が多いから大丈夫そうなら通常級で…」というような感じではなくて、あくまでも「個々人にとって最適な就学方法を、様々な側面から検討して決めていきましょう」というように感じた。

今後の流れについては以下のように説明を受けた。
 7月前後 就学予定の小学校から連絡
      →夏休み前後に保護者面談
      →必要に応じて小学校が保育園へ観察訪問
      →必要に応じて保護者面談数回
 10月末  小学校と保護者との面談の上、就学先の決定
 11月ごろ  学校が教育委員会へ書類提出
 12-1月  教育委員会内での有識者会議、決定→都道府県への上申
 3月    都道府県からの最終決定

小学校との面談(管理職と支援コーディネーター)の時期については、これまで夏休み頃が多かったらしいのだけれど、保護者との早期接触を図ろうという流れがあるらしく、もしかしたら6月の終わり頃の可能性もあるかも…とのことだった。これについては教育委員会が完全に把握できるところではないようで、おそらく小学校にもよると思う。そもそも在校生の面談やら何やらも当然あるので、未就学児については余裕ができてからよろしくどうぞ…という気持ち。

因みに、保育園への観察訪問はあるけれど、療育施設には行ってくれないらしい。一体何故…。一応、小学校との面談の際に、療育にも行ってほしい、あるいは療育の先生からの聞き取りや会議への参加をお願いしてみようとは思っている。
私としては、保育園では集団の様子やその対応についての情報共有、療育では療育的観点からみたイチの情報共有をしてほしいと思っているけれど、教育委員会からは「お母さんが療育の先生から話を聞いてもらって、それを小学校に伝えてください」と言われている。伝言ゲームはろくな結果にならないのでできる限り避けたい。

6月には療育との定期面談、7月には保育園との懇談が予定されていて、その後に小学校との面談が入ってくることになる。就学相談に向けて、親の方から積極的に働きかけることは今の段階ではなく、小学校からの日程調整の電話を待つ段階だ。

就学相談の際に用意しておけばよかったと思うのは、イチの履歴的な手元資料があればよかったなと思った。一番最初に療育に行ったきっかけであるとか、乳幼児健診での指摘事項だとか、初めて受けた発達検査の結果だとか、口頭で言われると「あー…えーっと、あのー…アレはですねー…」と空を見つめることになる。母子手帳に書いてあるならそれでもいいと思う。私はエクセルにまとめて、次回以降の資料にしようと思っている。

それと、今回提出した資料はすべて保育園にもお渡ししている。今後、小学校が保育園に視察に来たりする中で、保護者の考えは共有しておく方がいいと思う。イチにとって最適な就学を考える上で、関係者に方向性の齟齬がないようにしておきたい。


提出書類の「親から見たイチに関する情報」について、もう少し詳しく書いておきたい。これは正直、まとめるのにとても苦労した。教育委員会や小学校の先生はイチについてまったくなにも知らないわけで、彼を事前に知ってもらうことは重要であるのだけれど、親でさえも彼の特性はつかみきれていない。良いところをたくさん知ってほしい反面、苦手なことや傾向についても知ってもらう必要があり、さらにいうと親の目というのは感情的でもあるので、取りまとめはとても難しい。加えていうならば、私はイチしか5歳児を知らないので、他の5歳児と比べたときに平均的なのか、上なのか、下なのか、そのあたりも全くわからない。

そのうえで、じゃあどうやってまとめたかというと、
①性格や特性、好きと得意については思いつくままにつらつらと書き綴った。これで大体A4で1ページ。

②保育園(=集団生活)での困りごと。
これについては実際の様子は私からは見えていないので、保育園への聞き取りをお願いしたいと一言添えたうえで、彼の参加の難しさに関することや、行き渋りの時期・推測している理由、その他衣装が苦手とか、そういうことをまとめた。これに1ページ。

③じゃあ小学校に行ったらどういうことが難しいと思われるか。つまり、どうして支援級に入れたいと考えているか、ということについてまとめた。
イチの場合は、体育や音楽、それから発表会、運動会。それぞれ具体的にどういうことが難しいと予想しているかを簡単に書いた。これを書いておくことで、実際小学校と面談になった際、こういう場合に学校はどう対応ができるのか、それは支援級でなければ受けられない支援なのか、それとも通常級の範疇なのか、などの具体的な対話がしやすくなればいいなとおもっている。これは半ページくらい。

そして、これはすごく重要だと思うので記載したのが、④親のスタンス。
具体的に言うと、「毎日楽しく登校して欲しい」「苦手を無理に克服させるつもりはない」ということ。楽しく登校できれば、過ごし方や場所にこだわるつもりはないし、苦手なことは「やりたくない」ということを先生に伝え、相談することを重視したい。
保育園の運動会や発表などについては、いつも先生と事前にコンセンサスを取るようにしていて、「やりたくないと言ってきたら、それを是として欲しい」ということだけお願いしている。ありがたいことに保育園では当日できるかどうかだけではなく、そこに至るまでの過程を見てくれているし、状況によっては参加の方法を複数用意するなどの柔軟さで対応して頂いている。
小学校が保育園ほど丁寧にやってくれるかどうかということはわからないけれど、あくまでも私の方針としては、「苦手に直面した際に、できる限り穏便にそれを回避するスキル」を身につけることが重要だと考えているので、その方針については明示した。ここには1/3ページくらい。

あとは、⑤学校へのお願い。
就学後にお願いしたい具体的な支援や、理解して欲しいことを3~4つほど。
就学相談の段階で保育園や療育との情報共有・会議への参加をお願いしたいということ。
最後に、入学前に学校の中を見せてほしいことや、入学式のリハーサル、あるいは流れだけでも知りたいなど。
これが半ページほど。

あんまりにも煩雑で枚数の多い資料でも把握しきれなくなってしまうと思うので、端的に端的にと思いながらも、結局4枚にもなってしまった。項目には分けているので、どうか小学校の先生がなるほどと目を通してくれることを祈るしかない。


ここまでが就学相談のはなし。
以下、今の正直な気持ち。

正直なところ、小学校はやっぱり不登校になるんじゃないかなと思ってはいる。
向学心のある子だし、恐らく立ち歩いたりとか友達と喧嘩したりとかそのあたりは人並みで、座学は座ってられると思う。けれど、保育園から小学校への急激な環境変化がまずそもそも相当なストレスになるだろうし、先生との人間関係信頼関係がどれだけできるかにもかかってくる。
現状、小学校への期待感が高いところもまた心配要素であって、期待が高いからこそ、想像と違ったことについてチーンとなってしまうんじゃないかな…とも思うし、やっぱりどうしてもやらされ感が強くなると思うので、そのあたりが彼にとって日々の小さいストレスの積み重ねになっていくのも想像に難くない。
タイムリーに支援学級の先生の悪い方のニュースを見かけてしまったこともあって、支援学級の先生というのがどの程度信頼できるのか、どういう人が支援学級の先生に選ばれているのかも不安がある。まあ学校の先生については相性もあるし、どうしたって運なのでこれは支援学級に限った話ではないのだけれど…。

イチの就学に向けて、何故か私はどうしても小学校に前向きになれない。色々思い返すと、多分それは私自身の小学校の経験にあまりいい思い出がないからだと思う。これについては私自身の問題なので、それはそれ、これはこれとして考えたいとは思っている。
そもそも、私の頃と今の小学校とでは色んな事が全然違うと思う。支援コーディネーターとかスクールカウンセラーとかいなかったし、なんなら私は田舎の子どもだったので公立なのに制服があったし、保育園から小学校卒業までずっとひとクラスしかなかったし・・・。

教育委員会の方は非常に丁寧だったし、恐らく小学校の先生もそうであると思いたいので、教えて頂く助けていただくスタンスで、まずは避けては通れぬ義務教育への第一歩を踏み出してほしいと思う。不登校になったらなったでまたその時、できることをやっていくしかない。

まあ、イチは運が良いし。究極はなるようにしかならないのだ。出たとこ勝負でかわしていくしかないから、あまり気張りすぎずにいこうとおもう。

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このマガジンでは、教育委員会、学校、保育園、療育施設等関係施設とのやり取りやその準備について紹介していきます。 また、それに付随する親の気持ちも書き残していきます。

2018年生まれの長男・イチは診断の付かない発達障害です。 2025年度就学予定。 就学相談、療育から放デイへの移行、学童についてなど、年…

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