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軽く読めるエッセイを書いてみたいと思って開設しました。 甲南大学理工学部教授・渡邉順司…

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軽く読めるエッセイを書いてみたいと思って開設しました。 甲南大学理工学部教授・渡邉順司です。 専門は生体材料創成学。 疾風知勁草。 http://www.chem.konan-u.ac.jp/DBM/

最近の記事

丸投げから見える職場

あらゆる職場に上司と部下の関係がある。基本的に上司の指示に従い部下が業務をこなす。日常の定型的な業務の場合、部下は自律的に業務をこなし、上司はそれを管理・監督する。この状況は定常状態であるため、いわゆる「丸投げ」は起こらないし、起こりようがない。 丸投げが起こりやすいのは、毎年の予算や業務計画を策定するような未来を考える作業である。部署で担当している業務の大部分は定型的なものが多いが、会社の方針に基づき、新たな業務への展開や従来業務の改善のため、計画策定には工夫が求められる

    • 対になる視点

      世の中の様々なことは、基本的に対になっていると感じることが多い。例えば外食では、好ましい順に「安いのに美味しい」→「高いけど美味しい」→「安いけど美味しくない」→「高いのに美味しくない」になると思われる。ここでは、価格の「安い」と「高い」、味の「美味しい」と「美味しくない」が対になり、合計4パターンが存在する。 次に、情報伝達の手段は、インターネットなどでのやりとりが一般的になった。昔は紙媒体が主であり、やりとりに郵送などの時間がかかるし、同時送付も「煩雑」である。もちろん

      • 送迎

        最寄り駅まで徒歩10分程度の自宅だと良いのだが、バス利用が不可欠だったり、坂道の連続だったりすると駅まで自家用車での送迎が必須となる。原付もしくは自転車利用でも良いのだが、駐輪場が必要になり、荒天時には使いづらい。車で送迎してもらうのがとても便利だ。 送迎してもらう側は便利なのだが、送迎する側は結構つらい。自宅を出て車に乗り込み、駅まで往復してから車を駐車して家に戻る。この一連の行動に要する時間は、自宅から駐車場までの所要時間と駅までの距離によって大きく変わってくるが、20

        • ルーティーン

          日々の自分の行動を司って定常状態をキープするのに役立っているルーティーン(Routine)、この英単語は日本語ではルーチンともよんでいる。しかしながらルーチンワークというふうに用いると「いつもの作業」というニュアンスになり、自分オリジナルな行動様式を示すニュアンスから遠ざかってしまう。 何かに集中したり、緊張感漂う場面でルーティーンが活躍する。歌のイントロのような位置づけであり、自分の気持ちをうまく整える効果がある。うまく言い表せないが、「落ちつく」のだと思われる。 勤務

        丸投げから見える職場

          時間の感覚

          年末年始や盆休みなどの長期休暇明けは、二日間ほどの勤務であっても一週間働いたように感じる。毎回このように感じるので、時間の感覚はとても不思議だ。いったい何がこの違いを生み出しているのだろう? 普段の勤務は始業・終業時刻を含め、一週間の予定もある程度決まっている。イレギュラーな緊急対応が生じる時もあるが、概ね想定の範囲内だ。一方、休暇中は旅行や趣味などを計画して過ごす時もあれば、家でゴロゴロしたり近所で済ませる時もある。いずれも休暇前に想定していたものではあるが、普段とは異な

          時間の感覚

          暦の重量感

          年末の12月から新年の1月になり、2024年が始まった。毎年のことだが、1月の暦は何となく軽い(軽量)気がする。普段、ファイルネームの始めに年月日をつけることにしており、240101や240103、240108など、数字の1のフォルムが細いことからくる感覚かも知れない。 これが2月以降になると徐々にどっしりとした感覚に変わる。数字に横幅が生じ、重くなっていく気がする。確かに2以降の数字はいずれも横幅がある。10月以降は数字の1があるものの、2桁なので重量感はMaxになってい

          暦の重量感

          式典の挨拶

          式典や結婚式をはじめ、さまざまなイベントには開会の挨拶や来賓の挨拶、閉会の挨拶などが式次第の中に含まれている。しかしながら、記憶には残らず、ものの数分もすれば挨拶の内容を忘れてしまっている。とても不思議だ。 忘れてしまう理由として、形式的な内容が大部分を占めていることが考えられる。会の開催趣旨や出席者、受賞者へのお祝いの言葉、来賓への御礼など、その場に参集している人にとって既知の内容であり、ことさら意識して聞いているわけではないのだろう。挨拶がたいへんもったいない時間になっ

          式典の挨拶

          不思議なこだわり

          普段の通勤電車、乗る時間帯を調整すればとても空いている。ロングシートに空席が結構ある状態だ。乗車区間が短い場合は、敢えて座らずに立つことにしている。まぁ座っても良いのだが、降車駅まで混雑することもないので、何となく習慣としてそうなっている。 割に混雑している電車でつり革につかまって立っていると、目の前の座席が空くことがある。座られていた方が下車するからなのだが、そのまま座ることに何となく躊躇する。座席がホカホカしているのが苦手なのだ。 そばの人がたいてい座ってしまうので、

          不思議なこだわり

          出張先での店探し

          出張で地方都市に出かけた時の楽しみの一つが夕食の店探しだ。ネットで検索して探すのも便利だが、店構えの雰囲気で直感を頼りに選んでみるのも楽しい。特に自分好みの店であった場合は、次回以降も立ち寄ることにしている。1年に1回くらいしか訪ねない店になるのだが、次回の出張時のお決まりコースとなって、まるで地元にいるような快適さになる。 最近は地方都市でも駅前や少し離れた場所にショッピングモールが立地しており、そこに行けば定番のチェーン店からフードコートまで備わっているので、食べること

          出張先での店探し

          同窓会 -縦と横-

          一般的な同窓会は、学生時代の同じクラスや同じ学年なので、参加者の年齢層はほぼ同じである。大学卒業後10周年であれば32歳くらいの集まりであり、卒業後30周年なら52歳くらいとなる。すなわち同世代の横のつながりによる会合となる。 これが大学のゼミや研究室の同窓会になると同級生はもとより、先輩や後輩が加わるので、横のつながりに加えて縦のつながりに拡張される。このゼミや研究室の歴史は、基本的に主宰教授の在任期間の範囲に収まるので、30歳から主宰教授になったとして65歳定年までの3

          同窓会 -縦と横-

          時代の変化についていこう

          かなり長い間、いわゆるSNSとよばれるサービスは情報漏洩などのリスクがありそうな気がして、関連するアプリは全くインストールしていなかった。さらに、交通系ICカードも携帯せず、磁気の定期券に切符購入で済ませていた。 ある時、残りの人生もそう長くはないので、いろいろなことに挑戦したり体験しておく方が良いのではないか?という気分になり、SNSのアカウント開設やICカードを持つようになった。 当初リスクと思っていたことの多くは取り越し苦労であることがわかり、特段の心配はなさそうで

          時代の変化についていこう

          思い立ったが吉日

          3年ほど前にツイッター(今はXだけど)を始め、一日に一つだけ投稿しようと思い立ち、今日まで続いている。何を書き込もうかと考えることが毎日の習慣になったようだ。 表題を設定して軽く読める短いエッセイを書いてみたいと思い、いわゆるブログを始めようと思い立ち、いくつかブログサイトを検討したものの広告表示の多さと、 直感的な「何か違うな」という感覚。 サイトリストの中にこのnoteがあり、ちょっといいかもと思って開設。1週間ほど前にアカウントを作り、本日初期設定を済ませて一つ目を

          思い立ったが吉日