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出張先での店探し

出張で地方都市に出かけた時の楽しみの一つが夕食の店探しだ。ネットで検索して探すのも便利だが、店構えの雰囲気で直感を頼りに選んでみるのも楽しい。特に自分好みの店であった場合は、次回以降も立ち寄ることにしている。1年に1回くらいしか訪ねない店になるのだが、次回の出張時のお決まりコースとなって、まるで地元にいるような快適さになる。

最近は地方都市でも駅前や少し離れた場所にショッピングモールが立地しており、そこに行けば定番のチェーン店からフードコートまで備わっているので、食べること自体には困らない。普段との変化がないので若干楽しみには欠けるが、質や量、値段の安定感は抜群である。夜遅く到着した時や疲れていて歩き回って探したくない時にとても重宝する。

地方都市の割烹料理屋は地元のコミュニティの集まりで利用されることが多く、料理やお酒の質が高いことがよくある。地元の人に親しまれている割烹を見つけることができれば、その日の夕食は楽しく豊かなものになる。都心部に比べるとお値打ち価格であることが多いこともうれしい。

このような割烹では、板前さんが親子のことも多い。家族で切り盛りしていることも多く、カウンター席で食事を楽しみながら少しマスターとおしゃべりすると一人で立ち寄ったとしても、とても楽しい。こちらは料理やお酒について詳しくはないが、地元客との話に耳を傾けながら料理を楽しむことができる。

このような出張時の行きつけのお店を意識して増やすようにしているが、2泊3日の出張でも夕食は2回、昼食も2回しか店探しのチャンスがないので、1年間でさほど新しく開拓した店は増えない。しかしながら2回目、3回目に訪問して、懐かしい店構えと料理に再会した時、出張の疲れが吹き飛ぶのが不思議だ。気分的なものであるとわかっていても、とてもリラックスできる。


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