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同窓会 -縦と横-

一般的な同窓会は、学生時代の同じクラスや同じ学年なので、参加者の年齢層はほぼ同じである。大学卒業後10周年であれば32歳くらいの集まりであり、卒業後30周年なら52歳くらいとなる。すなわち同世代の横のつながりによる会合となる。

これが大学のゼミや研究室の同窓会になると同級生はもとより、先輩や後輩が加わるので、横のつながりに加えて縦のつながりに拡張される。このゼミや研究室の歴史は、基本的に主宰教授の在任期間の範囲に収まるので、30歳から主宰教授になったとして65歳定年までの35年程度の歴史の中でのつながりとなる。

これが大学のクラブになると壮大なスケールになる。仮に、大学が設立された当初に作られたクラブでは、大学の歴史と同じだけのクラブの歴史が存在する。わが国には創立100周年の大学(旧制の7年制高等学校の時代以降)は数多くあり、その当時に多くのクラブが創部されている。クラブの歴史が100年程度あるので、そのクラブの同窓会は壮大なスケールの縦のつながりとなる。

1920年頃に旧制の7年生高等学校が多く設立され、2023年現在で100年の歴史がある。2020年からのコロナ禍で100周年祝賀行事や同窓会は延期されてきたと思われ、2023年以降に延期されていた関連行事が開催されると考えられる。

100周年を冠したクラブ関係の祝賀行事を目にする機会が増えるにつけ、100年にわたってクラブを継承してこられた関係各位の努力に敬意を表したいと思う。

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