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暦の重量感

年末の12月から新年の1月になり、2024年が始まった。毎年のことだが、1月の暦は何となく軽い(軽量)気がする。普段、ファイルネームの始めに年月日をつけることにしており、240101や240103、240108など、数字の1のフォルムが細いことからくる感覚かも知れない。

これが2月以降になると徐々にどっしりとした感覚に変わる。数字に横幅が生じ、重くなっていく気がする。確かに2以降の数字はいずれも横幅がある。10月以降は数字の1があるものの、2桁なので重量感はMaxになっていく。

1月の軽量感は数字のフォルムだけからくるのではない。年が改まったことによる新しい感じ、いわゆるまっさらな感じが軽量さを醸し出しているともいえる。初詣や初売り、書き初めなど、いつもの行動や作業に「初」を冠することが多い。この表現が軽快さ、軽量感を生み出しているのかも知れない。

「初め」と同じ音の「始め」をつけて表現するだけでも、わざわざ感が妙な緊張感を生み出している。いつもと同じように通勤するだけなのだが、仕事始めと表現するだけで、何となく浮き足だった落ち着かない不安な気持ちになる。このような不安感が1月を通してつきまとう。

個人的な感覚では、このような不安感は中旬以降、1月15日頃を境に霧が晴れたように解消していく。松の内とよばれる時期を超えると、1月であっても暦としての重量感が増してくる。今年もこの境目で生じる重量感の違いを感じてみよう。

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