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就職できるまで就活をやったものが就職できる

就職は、それ自体が自身の広報活動です。

そして、忘れてはいけないのが
「断る理由は相手によっていろいろ」
であるということです。

順調に中学・高校・大学と階段を上がってきた人が、この「断り」を食らうと、なかなか立ち直れないようです。
顔が気に入らないということで、最初から落すことを決めている場合もあるし、○○大学でないと人間と思わない会社もあるし、要は

「大学入試や学内の試験ではない」
ということです。
だから、努力して入れないこともあるし、逆にいきなり気に入られて入れることもあります。

いままでの努力X定数=内定
とか、
学業成績X定数=内定

とか、そういう考えは早く捨てることです。
要は、「お見合いパーティ」だと思えばよいのです。
もちろんお見合いパーティも、美人に列ができますから、そういう人は早く決まります。

しかし、意外なところに意外な発見もあるのです。
会社もあなたを見ますが、あなたも会社を見るのです。
そうして経験値が上がっていくのも財産。
なぜなら、就活は今しかできないからです。
どうみてもダメそうだと思ったら、意地悪な質問をして遊んで帰るのも一興です。

私の場合、世間のような「就職活動」はしないでも決まってしまうので、スーツで説明会などの経験がありません。
でもお願いします、といって断られることは何度もありました。落とされることもあります。

ダメもとで名刺を置いて帰り、あとで連絡が来たことも数回あります。最後までよりよい広報活動をして、「ここにこういう人材がある」ことを知らせることがお勧めです。

だから、就職できるまで就活やったものが就職できる
そして、落ちたことはすぐ忘れることです。

これもいままでのテスト連続の、
「テストはできたところより、できなかったところに注目。必ず見直してできなかったところをチェックしておこう」(参考書によくある内容)

なとという悪しき教育の成果です。
だけど、
あなたの顔が気に入らない
とか、
部屋に入る入り方が悪い
とか、
そんな面接係の主観をいちいち気にしていても仕方ないでしょう。
客観的基準ではないですから。

だから、
一刻も早くいままでの、中学から大学の10年間のつまらない教育の成果を捨て去ることです。

努力と結果は比例しないし、誠実さなど一回の面接で見てはもらえません。

「頑張れば報いられる」とか、「気持ちが伝われば認められる」とか、そういう教育をしている教師がいます。授業内容がくだらなくても、自分のクラスからついていけない生徒が大量に出ても、彼らの給料には関係ありません。

そんな人間の教えたことはさっさと忘れる。
これからあなたが行くのは、気を抜くとクビになり、同期に出し抜かれ、上司に手柄を取られる戦場なんです。

大学入学のときのように、企業に入れてもらうんだ、とか、ここで気に入ってもらうんだ、という下手の感覚は捨てて、「ここは自分が金を得るのにどのくらい役に立つのか」

という目で企業さんを見るべきです。
あちらも、
「コイツはどのくらい稼がせてくれるか?」
と思ってみています。
だから、合コンやお見合いパーティに似ているのです。回数をこなせば必ず彼女はできます。
それと同じです。会社は人がいないと回らないんです。一人で儲かるなら、とっくに経営者はそうしています。
だから泣きながら高い人件費を払っています。その雇う側と雇われる側の責めぎあいが就職活動です。

会社は人を雇わないとやっていけないということを理解し、弱気にならないことです。
どこかでマッチングする接点があれば、就職は決まります。
画像は搾乳を待つあすなろファーミングの牛たちです。放牧ならではののどかさがありますね。

似内惠子(獣医師・似内産業動物診療所院長))
(この原稿の著作権は筆者に帰属します。無断転載を禁じます。)
似内のプロフィール
https://editor.note.com/notes/n1278cf05c52d/publish/
ブログ「獣医学の視点から」

オールアバウト「動物病院」コラム
https://allabout.co.jp/gm/gt/3049/


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