あなたはなぜこの世に産まれたと思いますか？

ある人はその男女が自尊心を満たし続けるための道具として。

ある人はその男女が善良なおとな市民になるための必須条件、家庭を構成するためのパーツとして。
その一族のさらなる発展に貢献するためのパーツとして。

ある人はその男女がこの世で生きる意味を見い出せず、それでも頑張り続けなければならない理由として。

またある人はその男女が自然の摂理によって愛し合った末の愛の結晶として。

そしてある人はその男女が勝ち得てきた人生の素晴らしさを継承し、この星のより良い未来のための存在として。

目的があり、行われる行為があり、結果がある。

それは便利な道具、必要なパーツ、頑張る理由、愛の結晶、人類の未来を託す存在として。

産まれた子供に対する接し方、育て方も自ずとそれに倣ったものになるのは自明の理でしょう。

自己満足の手段↔人類の未来

その子供が大人になり、自分の生きる意味を見い出した時、人は良くも悪くも、それまでの自分の存在理由に気づいてしまうものなのかもしれません。

人の人生はいろいろな因果に運命づけられていますが、それは言い換えれば自分を取り巻くいろいろな人達、その目的と結果との関わり様。

自分は他者にどういう形で関わっているのか、巻き込まれているのか、縛られているのか。
また、巻き込んでいるのか、縛っているのか。

運命とは、そういった自分と他者との関係性において方向づけられる流れなのかもしれません。

現代社会において人が一番楽でいられる状態＝自由だとすれば、歳を重ねる度に不自由が増えていく人、自由を手にしていく人。

その違いはそもそもどこから生じているのでしょうか。