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ビリーさん集め。

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2022年5月の記事一覧

「星を見る犬」

「星を見る犬」

彼は星のために夜を待つ、
瞼であれば其れはいつも輝けど、永遠に眠る気にはなれない、
12月の夜の空を想うとき、指笛吹いてた細い背中が揺れる小刻み、
今や星は冷たく微か、穴の開いたソファで肋骨の凹凸確かめあった、

犬は今日も星を見る、
寝宿は誰にもあてがわれぬから、いつかの記憶に尾を振りながら、
犬は今日も星を探して、
僕にもかつては名前があった、あの日のことを振り返る、

星を見ながら星になる日

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「さよなら毎日」

「さよなら毎日」

見慣れたはずの窓の外、風はいまだ鳴りやまず、
枝から葉へと移り住んでく光一滴、
静かで耳を澄ませば届く、
糸のように細く拙い春の雨、
空へ還った鳥の姿を憶い出しては、
忘れようと何度繰り返しただろう、雪は溶けてきれいな水になってゆく、

思いつきを口笛で、初夏の歌を風に聴かせる、
もうすぐ開く一輪を、そこから咲く花の色、
通りで倒れて風雨に泣いてた自転車や、
通りの赤い雨靴からは水滴ぽつり、
弾け

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