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「考えなさい」と言われても、何も知らなければ、そもそも考えようがない。そうではないてすか?


「考えなさい」と言われても、何も知らなければ、そもそも考えようがない。そうではないですか?

『教育現場は困ってる 薄っぺらな大人をつくる実学志向』
榎本博明著
平凡社新書

アクティブラーニングや、実用的な国語学習、キャリア教育に、小学校の英語教育。

最近の教育の流れに、榎本先生は警鐘を鳴らす。

僕は国語の専門家としてメシを食っているが、まったく隅から隅まで榎本先生のご意見に同意だ。

「なりたい自分」を目指してキャリア教育をするものの、物事を知らなさ過ぎて、選ぶべき将来を狭めている。

知ってこそはじめておもしろさを見出し、おもしろいからこそますます興味を持つ。

知らないと、そもそも興味を持たないし、おもしろさなんて到底わからない。

まずは知ること。詰め込み教育に戻れというわけでは決してないけど、それにしても2016年調べの家庭学習時間には愕然とする。少なすぎやしませんか?

教養、と聞けば、ムダな知識…とか思っているあなた。ちょっと考え直しましょう。

教養がないと、多面的に物事を考えにくいと思います。いろんな角度から一つの物事を考察する習慣がないと、何でもかんでも短絡的に物事をとらえてしまいます。その結果、損をするのはあなたです。

教養は一見何の役にも立たないように感じますが、長い人生のなかでは教養は静かに役立っているのです。

せっかくの学生時代に、実用的なことをたくさん習うのではなく、教養を深く広く身につけていくべきだと、榎本先生も僕も、そう思うわけなのです。

学生ではないあなたはどうすべきか。本を読んで教養を身につけましょう。勉強は、何も学生時代にのみすべき事柄では決してないのです。

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