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#6 視野

年々夏の暑さが増していく中、
当たり前だけど年々歳をとっていく自分と毎日向き合う中で、今また壁にぶち当たっている。

先週の練習中、練習試合の両方で過呼吸みたいな状態になり、試合の時は周りの人に支えてもらわないと歩けないくらいになってしまった。

色々な悪条件が重なってしまい起きたことかもしれないけど、改めて自分の弱さを実感して
身体のしんどさもそうだったけど
それ以上に悔しくて悔しくて。

なんで自分はこんなに弱いんだろう。
なんで自分はこんなに下手くそなんだろう。
なんでみんなと同じようにできないんだ。

そんなことばかり頭の中でぐるぐるしていた。

大学卒業後もプレーヤーとして上を目指したいと決めた途端のことだっただけに正直きつかった。

親に連絡するとなった時、
あぁこれでまた
もう本気でやるのはもういいんちゃう?
と言われるんだろうな、そう思って
親の言う通りだと自分でも思って余計に悔しかった

でも両親はきっとそう思ってる気持ちを
ぐっと抑えてくれたのか、何も言われなかった。
本当に親には心配ばかり掛けて
親不孝な子供だと思うけど、
倒れそうになった時に1番に思ったのは
なんでこんなにサッカーが大好きなのに
身体がついてこないんだ
そう思うくらいサッカーが好きだから
もう少しだけ自分のわがままに付き合って欲しい。


オフが明けてすぐに復帰はできたものの
余計なことが頭から離れなくて
本来のプレーに集中できない。
上手くいかないからしんどくなることも増える
負のループが続いている。

そんな中、いつも脚のケアやリハビリをしてもらっているトレーナーさんに最近のことを話していて、
自分の中でも段々頭が整理されていって
少しだけど原因が見えてきた気がした。

それが「視野」だった。
視野に絞るというよりかは、感覚に原因があるんじゃないかという話になった。

最近プレーしている中で、首を振って周りを見ることを意識していた。
でもなぜか、いつもより首を振っているわりには
周りの状況を把握できてないし、ずっと焦っていて
フリーだと周りに声を掛けてもらっても、
頭でそれを理解できていないのか焦って前を選択してしまう。

当然上手くいっていないから気持ちも落ち込んでいってしまう。そんな状態だった。

リハビリの中で、まずは一点をしっかり見る
という所から始まった。
一見簡単に思えるけど、一点をずっと見つめて
身体を動かすのって思っている以上に難しい。

一点を見る中で自分が見れる範囲が
どこまでなのかを知り、
次にギリギリのところで数字を出してもらう。
これだけでもかなり難しかった。
真っ直ぐ見ている情報が思った以上に
ちゃんと取り入れれていないと感じた。

まずはこれができないと、いくら首を振っても
何も見れない。もっと言えばその首を振ることで
身体のバランスが崩れたり、本来見るべきところを
死角にしてまで意味のない首振りをしている。

自分のプレーに力が入りすぎている
1つの理由だとすごく感じた。

この視野を改善することで、
プレーが変わるかと言われれば、
そんなに大きくは変わらないかもしれない。
ただ、メンタルが大きく関係しているサッカーだからこそ、こういう小さな積み重ねが
何ヶ月、何年後に身を結ぶかもしれない。

今は不安だらけ。
だからこそ、少しでも不安要素を取り除いていく。

もうあと半年もない中で
どこまで上がっていけるか。
全部自分次第。


高校からずっと一緒にプレーしてきた仲間とも
多分今年が最後になるだろう。

絶対に同じピッチに立ちたい。
怪我をする度に、待っててなと言ってきたけど
ずっと待たせてしまっている。
そんな自分が情けないけど、
口じゃなく行動で。
いつだって変われる。
今日がまたその新たなスタート。


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