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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコと気鋭の映画レーベル「プランB」

楽しみにしていた新作映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』が公開されました。

A24 × プランBという気鋭の映画レーベル同士のタッグというのも注目のポイントでしたが、今回は本作と、プランBについて紹介していきたいと思います!


『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』

ラストブラックマン

2019年 アメリカ 120分
監督:ジョー・タルボット
出演:ジミー・フェイルズ、ジョナサン・メイジャーズ、ダニー・グローヴァー

かつて祖父が建て家族の思い出ではあるけれど今は高級住宅街となりとても貧しい黒人が住めるような場所ではなくなってしまった家にこだわり続けるジミーと、変わりゆくサンフランシスコを描いてます。

地価が高騰してしまったサンフランシスコを舞台に、白人と黒人の分断や友情や家族の在り方、自分のアイデンティティや拠り所の大切さみたいなことを黒人青年たちの日常から独特のタッチで描いていく手腕がすごいです。

なのになんと長編1作目の新人監督! 
ジョー・タルボット、要チェックです。
海外とかでは本作の評価もかなり高いようです。


A24とプランBのタッグ

本作の注目のポイントとして、気鋭の映画レーベルであるA24とプランBがタッグを組んでいるところがあります。
新しい才能に投資しまくっている2社ですので、公開前からとっても気になってました。

プランBが製作、A24が配給を担当しているようです。

A24に関しては以前にnote書きましたので参考に。

そして今回は、プランBについて紹介していきたいと思います。


プランBエンターテインメント

プランB

Plan B Entertainment
2002年設立の映画制作会社
設立メンバー:ブラッド・グレイ、ブラッド・ピット、ジェニファー・アニストン

そうなんです。プランBはブラッド・ピットが作った映画会社なんです。 設立メンバーにジェニファー・アニストンがいますが、この当時二人はまだ付き合っていて、2006年以降は所有者はブラピのみになっているようです。


主なプランBの作品ラインナップ

ツリー

『トロイ』 2004
『チャーリーとチョコレート工場』 2005
『ディパーテッド』     2006
『ハサミを持って突っ走る』 2006
『ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女』 2007
『マイティ・ハート/愛と絆』     2007
『ジェシー・ジェームズの暗殺』   2007
『きみがぼくを見つけた日』 2009
『50歳の恋愛白書』     2009
『キック・アス』       2010
『食べて、祈って、恋をして』 2010
『ツリー・オブ・ライフ』   2011
『ワールド・ウォーZ』    2013
『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』 2013
『それでも夜は明ける』   2013
『グローリー/明日への更新』 2014
『The Normal Heart』     2014
『トゥルー・ストーリー』   2015
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 2015
『ボヤージュ・オブ・タイム』 2016
『ムーンライト』       2016
『オクジャ/okja』       2017
『ビール・ストリートの恋人たち』 2018
『バイス』            2018
『ビューティフル・ボーイ』    2018
『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』 2019

ブラピ主演の『トロイ』から始まって、ブラピ作品が多いのは当たり前なんですが、ブラピが全然出てない映画も多い。というかむしろそっちの方が多いです。『キック・アス』みたいな作品も積極的に作ってちゃんとヒットさせて、『それでも夜が明ける』ではアカデミー賞も受賞してます。

そうなんです。自分が出演する作品のためというよりプランBでのブラピは純粋にプロデューサーとして良い作品作りを目指していて、その選球眼は定評があります。

以前にA24とタッグを組んだ『ムーンライト』でもアカデミー賞の作品賞を受賞しています。

ポン・ジュノ監督の『オクジャ/okja』ではカンヌを騒がせました。
その時のエピソードは以前にnoteに書きました。

バイス

サブプライム問題の内幕を描いた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』や、実在のアメリカ副大統領のディック・チェイニーを戦争を始めた張本人として糾弾する『バイス』など攻めた社会派な作品も作っています。

主だった作品は文中で取り上げ、Filmarksのリンクもつけましたので気になるタイトルあれば、Filmarks上からどこで観れるかも分かりますのでぜひチェックしてみてください。


俳優や監督のプロダクション

ブラピがプランBを設立したように、監督や俳優が自分のプロダクションを設立することは多々あります。

でも一般的には自分が制作に関わる作品をメインに手がけることがほとんどで、ブラピのように純粋にプロデューサーとして作品作りに関わっている人は珍しいかもしれません。

有名なところだと、スティーブン・スピルバーグの「アンブリン・エンターテインメント」。あの名作『E.T.』を制作しています。
他には、ジョージ・ルーカスの「ルーカス・フィルム」。『スターウォーズ』シリーズなどで超有名ですね。

アンブリン

この辺りは個性的な監督や俳優がいろんなプロダクションを立ち上げているのでまたまとめて紹介してみたいと思います。


ブラッド・ピットとプランB

プランBもブラピが立ち上げたプロダクションですが、ブラピ作品とは関係なく良い作品を作ってきていますので、ブラピというより「プランB」というひとつのレーベルとして覚えておいてチェックしていくといいと思います。

プランB

『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』以降の作品はまだよく分かっていませんが、きっとまたいい作品を届けてくれるに違いないので楽しみに待っていたいと思います。


最後に

プランBの作品ラインナップの中に好きな作品があれば、他にも好きになれる作品がきっとあると思いますので、作品選びの参考になればいいなと思います。

これらのプロダクションは、映画が始まる時にロゴがいっぱい出てきたりするので意外と目にしてたりします。

他のプロダクションもまた紹介していきたいと思います。


最後までありがとうございます。

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