【必見！】　1月、2月に邦画の傑作が連続公開中！

今年の映画事情はどうなのか。
3月に入りましたが、早速序盤を振り返るとかなりいい作品がちゃんと公開されています。しかもそのほとんどが邦画！

邦画の良作が立て続けに公開されていて、まだ公開している内にぜひ観てほしいのでまとめて紹介したいと思います！
（公開終わってたらすみません…）

『花束みたいな恋をした』（1/29公開）

2021年　日本　124分
監督：土井裕泰　脚本：坂元裕二
出演：菅田将暉、有村架純、清原果耶
＊上映情報

もうこれはサイコーのやつです！
当初は「どうせ菅田将暉と有村架純の若者向けのラブストーリーでしょ」って若干敬遠してたんですが、あまりにも評判がいいので観に行ったらもう「バカにしててゴメンなさい！」ってなりました笑

さすが坂元裕二の脚本で、固有名詞がバンバン出てきてそのタイトルがどれも絶妙なんです。映画とかマンガとか音楽とかカルチャー好きの人には必ずどこかヒットするものがあると思います。
（この映画に出てくる本や映画などだけまとめてnote書いてみようかと思っちゃいます。）

同じ価値観の二人がみるみるうちに恋に落ちていく姿にキュンキュンしちゃいますし、その後の展開もリアルだし、それらを演出するカルチャーのアイテムたちがいいんです。
これはたかがラブストーリーって思わずにぜひ観てもらいたいです。

『ヤクザと家族　The Family』（1/29公開）

2021年　日本　136分
監督・脚本：藤井道人
出演：綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、他
＊上映情報

『新聞記者』の藤井道人監督なので、映像は落ち着いたブルーの色彩でスタイリッシュ、内容もただのヤクザ映画ではなくて題名の通り家族をテーマにしたヒューマンドラマと、ヤクザの人権という社会派なテーマもしっかりあります。

綾野剛は映画に出まくってますが、その中でも彼の代表作になるんじゃないかという作品です。
それに舘ひろしの組長がゲキ渋！
磯村勇斗もいろいろ作品出てきてますが彼も代表作だと思います。
（興行的には『今日から俺は!!劇場版』の方が上ですが）

そして、その展開になるのかーというストーリー的な面白さもちゃんとあるので、エンタメと社会派のバランスがとてもいいです。
これもおすすめな1本。

『すばらしき世界』（2/11公開）

2021年　日本　126分
監督・脚本：西川美和　　原作：佐木隆三
出演：役所広司、仲野太賀、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、長澤まさみ、他
＊上映情報

こちらは西川美和監督の新作。もう作品の佇まいが名作のオーラをまとっています。
役所広司や仲野太賀ら演技派の魅力が詰まっていて、出所したヤクザな男が第二の人生を歩んでいく際の様々な葛藤を描いています。

人間の闇をえぐるような痛いところをつく名手の西川監督。
本作でも偏見を持つ人間を描きながらもそれって自分にも当てはまるんじゃないかって気づかせられてゾッとします。

この展開でタイトルに「すばらしき世界」ってつけるところがすごい。
（タイトルの出方とかも唸ります！）

『あのこは貴族』（2/26公開）

2021年　日本　124分
監督・脚本：岨手由貴子　　原作：山内マリコ
出演：門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静河、山下リオ、他

この作品もかなりいいです！　大好き。
同じ東京で暮らしながら違う世界で生きてきて出会うことのなかった二人がとある男をキッカケに交差していきます。

特権階級とか、当然ながら平等でない世の中を描きながら、女性の描き方や登場人物（石橋静河）に発言させる考え方がすごく今っぽい。

チラシやパンフレットも塩川いづみさんのイラストを使っていたり、かなりセンスもいい。
今の時代に絶対抑えておきたい1本です。

なぜ邦画ばかりなのか？

これだけ邦画の傑作が連発していて、なぜ洋画がないのかと思いますが、基本的に洋画メジャーの作品がそもそも公開されていないっていうのもあります。

とはいえ、洋画自体はちゃんと公開されていますし洋画メジャーだから傑作という訳でもないです。
さらに洋画がないから邦画の質が上がるというものでもないので、今年の1月2月の邦画に関しては、これはもう作品の実力！

ちょうど、傑作が連続してくれたんですね。
このペースでいってくると毎月傑作が観れて嬉しすぎる笑

最後に

緊急事態宣言もあって、なかなか映画館に行きづらい雰囲気はありますが、劇場ではこんなにとってもいい作品が公開されていますので、消毒してマスクして一言も喋らない環境で十分ケアして映画を楽しんでもらいたいです。

3月はアカデミー賞有力作品の『ノマドランド』や『ミナリ』も公開されますし、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』も話題です。

この辺りもまたnote書いてみたいと思います。

最後までありがとうございます。