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2021年上半期、良かった映画! 【日本映画編】

2021年も早いもので、もう8月突破してしまいましたが今年観た映画で上半期良かったものを発表してみたいと思います。

<選定基準>
・2021年1〜6月に観た作品
・映画館で新作公開か、新作動画配信の作品
・映画館でもリバイバル上映は含まない
・動画配信の過去作品は含まない

基本的に前半に観た新作が対象です。
その中で、日本映画を今回取り上げてみたいと思います。
作品数多いので、すごく簡単な紹介でいきます。
画像にFilmarksのリンクも貼っておきます。
(なるべく公開順に並べてみます)



『エポックのアトリエ』

上半期2

デザイナー菅谷晋一さんの創作風景などが垣間見れるドキュメンタリー映画なんですが、これはいきなり良かったです。
クロマニヨンズやOKAMOTO'SのCDジャケットなども手がけていて、彼らからのリスペクトも感じられる。
創作エピソードも楽しいし、菅谷さんの人柄もすごい良い。


『ヤクザと家族 the family』

上半期1

これもかなり良かった!
チンピラからヤクザへ、そして出所後。3つの時代を生き抜いたある男の数奇な人生。
家族がいない天涯孤独なチンピラが、ヤクザになることで組織という家族を知り、そして本当の家族を持とうとした時に待ち受けるものは…

なかなか重厚で見応えある内容。映像もカッコいいし音楽も良かった。
さすが若手監督の筆頭・藤井道人監督。


『花束みたいな恋をした』

上半期3

これにはやられました! もう大熱狂した作品。
あるあるな話が満載で、坂元裕二脚本による固有名詞の数々がもう絶妙でドストライクで、大いに盛り上がったし、キュンキュンしちゃいました笑

あまりラブストーリーは見ないのですが、これはそれだけじゃない良さ満載の良作でした。熱狂的にハマった人も多い作品。


『すばらしき世界』

上半期4

西川美和監督の最新作! これも良かった。
刑務所を出所したヤクザ気質の男が、第二の人生を歩み出す。だけど人はそんなに簡単に変わらないし、世の中の不条理に巻き込まれてゆく…

結構笑えるし、グサリと刺さるし、とにかく奥深い。
タイトルの出方とか、もう参った〜って感じで監督の凄さを痛感する作品です。


『あのこは貴族』

上半期6

いやー、いい作品が続きます。
今年の前半は邦画が本当に豊作でした。
違う世界を生きてきたはずの華子と美紀。いつしかこの二人がある男をキッカケに交差し合い、本当の生き方を発見していくのですが、山内マリコ原作らしく今時なフェミニズムを感じさせてくれる作品。

東京タワーの見える部屋。夜の東京の街を二人乗りして帰るとことか”映画的”な画もすごくあって良かった。


『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

上半期18

これは世間的にもめちゃめちゃ話題になりました。
長きに渡り、ファンは待ちに待った完結編。
庵野監督もこれでようやくエヴァの呪縛から解放されて次のステージにいけるんだと思います。

そしてファンたちも感涙のお出迎え。
ぼくはそこまでのファンではないですが、よくぞこの大変な一大プロジェクトを着地させたなーと本当に思いました。
そしてやっぱり庵野監督の作るエヴァは面白い! 序盤からもうその世界に連れてってくれて楽しませてくれます。

これはエヴァファンでなくとも映画館で観ておきたいやつです。


『JUNK HEAD』

上半期9

これには圧倒されました。
なんとほぼ一人で作り上げたというストップモーションアニメ(コマ撮り)なんです。こういうのってまる1日作業して数秒間ができるみたいな途方もなく時間がかかるんですが、その長編アニメ。
しかもディストピアの世界観の設定とかが結構しっかりしてて、すごく笑える展開だったりキャラの造形もすごいし、一人で作ったとは思えないクオリティの高さで驚きでした。


『街の上で』

上半期10

今泉力哉監督の真骨頂とでもいうべき恋愛群像劇なコメディ作品。
これは大大大好きです!映画館も笑い声に包まれるくらい楽しくてハッピーになれる作品。
下北沢を舞台にあの店やこの店も出てくるし、キャラもいいし、こじらせてく展開とか、本当にこの手の映画を撮らせたら一級品だなと改めて思いました。


『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』

上半期11

こういう日本映画が観られて嬉しい! ロイ・アンダーソンやアキ・カウリスマキが引き合いに出されるのも納得なシュールでオフビートな作品。
隣村と戦争状態だけどなぜ戦争してるのかは誰も知らない。登場人物がみんな表情を変えずセリフ棒読みな世界観。
だけどしっかりとしたメッセージのあるブラックジョークを成立させたのがすごい。


『14歳の栞』

上半期12

ミニシアターで公開劇場が限られてるのもありましたが、毎回満席で当初全然チケットが取れなかった本作。
とある実在する中学2年6組を追ったドキュメンタリー作品。特徴的なのがその一人ひとりを丁寧におったところ。どこにでもある普通のクラスで普通の生徒たちなんだけど、しっかりフォーカスすることでやっぱりしっかりと個性が見えてきて普通なんてなくて誰にも個性があって可能性に満ちていることに気づかせてくる良作。
主題歌は、クリープハイプ。


『くれなずめ』

上半期13

松井大吾監督の最新作。高校の同級生の結婚式のために久しぶりに集まった友達6人組。なんか様子のおかしい現在と楽しかった過去が交互に展開される。
昨年公開して個人のベスト10入りした『佐々木、インマイマイン』を彷彿とさせるルックでかなり気になってた本作、また違ったタイプだし松井大吾のクセもあるけどやっぱり青春映画っていいなーと思う作品。
若葉竜也や藤原季節はここ1〜2年くらいでいい映画に立て続けて出ていてメキメキ頭角を表してる感じ。更なる活躍を期待。


『海辺の彼女たち』

上半期14

ドキュメンタリーを思わせる社会派なテーマを扱った本作。
ベトナムからの技能実習生が逃げ出して不法就労している(せざるを得ない)現実にフォーカスしたドラマ。
この日本社会のシステムエラーによって路頭に迷う外国人労働者たちがいることを報じないマスコミに代わって、知られざる現実を知れる良作。

ベトナム人技能実習生役の彼女たち、すっぴんで地味な役柄だけど本人のインスタ見るとめっちゃ美人で華やかで本国ではスターなのがすごいギャップで面白い。


『天外者』

上半期15

幕末に日本の将来を憂いて経済発展に生涯を捧げた五代友厚を三浦春馬が熱演した歴史ドラマ。
いつの時代も先を行ってる人は旧態依然とした人たちに疎まれるものですが、五代友厚も坂本龍馬と共にそんな侍たちに追っかけ回されるところから映画も始まる。

三浦春馬が亡くなった後に公開したのでファンで混み合っていたのもありますが、彼の代表作と言われるのも納得な良作です。
天外者(てんがらもん)とは、薩摩の方言で「すごい才能の持ち主」という意味なんだとか。


『茜色に焼かれる』

上半期16

これは泣いた! 後半にいくに連れて泣かされましたね。
いつだって社会の下の方で望まずにギリギリで懸命に生きてる人たちがいる。シングルマザーの貧困を尾野真千子主演で、石井裕也監督が描いた作品。

社会派なんだけど結構笑えちゃう作品です。
純平とかケイちゃんとかキャラも良かった〜


『猿楽町で会いましょう』

上半期17

これは爽やかな青春ラブストーリーかと思いきや、思い込みを覆される作品。『花束みたいな恋をした』とか『街の上で』みたいなとは違い、恋愛におけるもっと闇の部分が見え隠れする展開、そう、実はサスペンスです。

本当の彼女って何者?っていう表と裏が描かれていてすごかった。
監督もこれが長編デビューとのことで今後も期待です。


まとめ

結局挙げてみたら15本ありました。
ドキュメンタリーにドラマにアニメにラブストーリーなど幅広く面白い映画が多かった前半戦。
毎年、年末にはベスト10を決めているのでさらに後半15本くらいあると10本に絞っていくのが今年もまた大変そう。(まあ楽しいんだけど)

何となく公開順に出したのでもしかしたら漏れている作品もあるかもなので、年末には全てしっかりまとめた上で発表したいと思います。


インスタでも

インスタでも日々おすすめの映画を投稿していますので、今公開している映画がどうなのかとか、映画選びの参考にしてもらえると嬉しいです。


最後に

今回は2021年の上半期(1月〜6月)に新作として公開・配信された作品から良いものをランダムに紹介してみました。

まずは日本映画編から発表しましたが、次は外国映画編を発表していきたいと思いますので、ぜひそちらもチェックしてもらえると嬉しいです。
近日投稿予定です。


最後までありがとうございます。

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