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「腐り芸人」という生き方はありかもしれない?

「腐り芸人」という言葉が
だんだん馴染んできたでしょうか。
発端は、テレビ東京の深夜の
お笑い番組『ゴッドタン』に出た
芸人たちがきっかけでした。

ハライチ岩井。
インパルス板倉。
ノブシコブシ徳井。

共通点は、自分でネタを作ってるのに
存在的には華がなくて、
ゴールデンには呼ばれなくて、
それでもお笑いを追求したいから
深夜番組を主戦場にしてる芸人たち。

自分とは真逆にゴールデンに出るため
ワイプでの笑顔術を究めたり、
ディレクターのベタな要求を呑む
お笑い芸人をバカにしてる芸人たち。

売れたいけど、
テレビマンやお茶の間の視聴率に
媚びたくない…という「腐り」が
彼らに意地を張らせているらしい。

必死にネタを作って
M-1グランプリやキングオブコントで
10年近く頑張ってきた芸人が、
ちょっと売れ始めると、
俳優やアイドルと一緒に
クイズ番組やってはしゃぐようになる。
この芸人さんはクイズがやりたくて
闘ってきたのかなあ?
カラオケ番組のコメンテーター
やりたくて戦ってきたのかな?

それが無性に謎でした。
M-1グランプリに十年かけたのは、
「ヒルなんです」で
登場してファッションコーディの
司会をすることだったのかな?
もう少し、お笑いを追求し続けてて
欲しいなあ。

そんなジレンマというか謎は、
当然、やってる芸人たち自身が
一番モヤモヤと抱えていたんですね。

上に書いた三人は「おれたちは
テレビマンや視聴率に左右されないぞ」
という強い矜持を感じますね。

で、だんだん、そんな腐り芸人に
迷える芸人たちが心を開いて
自分はどうしたらいいか
慕うようになってきました。

インパルス板倉やハライチ岩井や
ノブコブ徳井が
意地を張って、拗ねて、
ゴールデンで人気の芸人たちを
羨ましさから非難してるのかな?
という風に見えたのですが、
腐り芸人の言い分や存在感が
今やだんだんまっとうに見え、
高まってきました。

自分の生き方に自分なりの誇りをもち、
歯を食い縛って生きる姿勢は、
もしかしたら私みたいな人間にも
応用できるのかも?

あ、それから、noteでも言えるかも?
もっとたくさんの人に読まれるため
一般的に大勢の人が常に
ハラハラしたり、くよくよ悩んでる
「弱み」について、
もっとこうしたら上手く行く!
なんて記事を書いたら、
きっともっとバズれたり
するんだろうかって感じは
ずっとモヤモヤあるんですが、
そういうサービス精神って卑怯かな?
と偏屈な私は思ってしまう。

まあ、私は腐りnoterかもしれない(笑)。
そんな私の記事を読んでくださる
方々には、感謝しかありません。

腐ることも、ひとつの生き方かな。
なんでも人と比べたり、
真ん中にいるか?とか、
辺縁にいるか?とか考えないで
今の自分をありのまま肯定するには、
「腐り人間」という生き方も
悪くないかもしれないですね。


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