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【仕事か遊びか】できれば働かずに生きていたい?

noteで一番人気の分野は
ビジネス、仕事、自己啓発
だそうです。

われわれ現代人は、
自分を磨きたい、育てたい、
才能を開花させたい、
そういう「現代病」に深く
心を蝕まれている。

「現代病」、、、
こんな書き方をすると、
もうnoteの過半数の方々を
敵に回してしまうでしょうか。

私も40代までは、
働くとは自分を育てることだ、
と信じ切っていました。

でも、キャパシティを超えて、
うつ病に倒れ、
今は表街道の脱落者として
リハビリ出勤に四苦八苦してる。

一見、良いことでしかないはずの
「仕事で自分を育てる、磨く」
にも、毒はあるんでしょうね。

最近、実感するのは、
働き過ぎるよりは、
遊び、食べ、笑い、
とにかく好きなことをする、
からブレないことです。

好きじゃないことでも、
学びになるとか、
自分を磨くとかに騙され(笑)、
ついつい、好きじゃないことを
したら、それは自分には
最終的に深い深い毒になりますね。

働かずに、
遊んで、
たらふく食べて、
好きな本を好きなだけ読んで、
それができたら
どんなに幸せでしょうか。

平安時代の歌謡曲を
ふと思い出しました。

「遊びをせんとや生まれけん、
戯れせんとや生まれけん、
遊ぶ子供の声きけば、
我が身さえこそ揺るがるれ」

「私たちは遊ぶために
この世に生まれてきたはず
だったのではないのかな?」
という人間の心を謡ったもので、
平安末期に編まれた
「梁塵秘抄」の中のひとつです。

遊ぶをせんとや生まれけん。

目標や成功や才能や自己啓発から
最も遠くにある意味に感じますね。

この歌は、まだまだいくつもの
解釈があるようですが、
それはまた今度。

それにしても、
子供の遊ぶ声にハっとして
我が身にかえる、というのは、
またこの歌の凄さですね。

大人はついつい複数の建前に
しばられ、生きています。
そんな建前から自由になることが
どれだけ難しいか。

できるなら、
遊んで暮らしたい、という本音は
殺さずに生きていたい。

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