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【言語】言葉は心の支えに?そして凶器に?

原始、文字は、一部の人たちしか
扱えない貴重な《モノ》でした。

漢字はたいてい呪術から
生まれているそうですし。

漢字学の白川静先生の本を読むと、
「道」という漢字ですら、
先頭の人が、敵の首を手に提げて
魔よけしながら歩いた事が起源だと
書いてありました。
古代、文字はどちらかというと、
ネガティブなものからの
お守りだったようです。

毎日、何気なく使っていますが、
本当はおっかないんですね。

エジプトやメソポタミアでも、
文字を扱う「書記官」は
神に仕える身分の人でした。

今や、メールとスマホでは、
みんな、毎日、文字を書いて
発信できる時代です。

文字は一部の人のものだった時代から
民主主義な時代になりました(笑)。

そのかわり、
文字や言葉の持つ、
作用や毒性、実態については、
あまり学ばれないまま、
どんどん使い、
たくさんの呪いを
自分や他人に発信してる。

古代の人が見たら、
びっくりするでしょう。

スマホを始める人には、
「文字」を誰かに発信する以上、
子供であれ、
学校や塾であれ、
白川静の「文字学」や
ヴィトゲンシュタインや
ソシュールや丸山圭三郎の
「言語学」の入り口だけでいいから
わかりやすい入門レクチャーを、
受けたいですね。
いや、本当は子供だけでなく、
大人もですね。

文字の効能と作用について
しっかり理解できたら?

メールでの負の感情のぶつけ合いや、
ネット界の炎上、
政治家の発言撤回は、
なくなるはず…ではないかしら?

不快な言葉を、
誰かが書いたり話したり、
また読んだり聞いたりして、
私たちは今、知らず知らず
情報洪水社会の中、
世界中、汚物でいっぱいにしてる、
そんな気がします。

いや、だからこそ、
世界から「汚物」を減らすため、
文字や言葉、言語について、
その「力」について、
基本的な理解はしていたいと
思うのですが、
いかんせん、
案外、それに適した文字学入門の
良きテキストはないようです。
ならば、私が書いてみようかしら?
なんて(汗)。

私たちは文字によって
人を傷つけたり、傷つけられたり、
自分を呪いにかけたり、
自分を素直にしたり、
自分を優しくしたり。
それはすべて、
言葉によってなされているのですね。

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