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人生に煮詰まったら、コンビニで一番高いアイスをどうぞ

「ティーバ」は無料だ。
なのに、つまんない番組に
引っかかり、1時間でも
ムダにしたらどうしよう?って、
めちゃくちゃ臆病になる。
ハズしたくない心理。
無料なんだし、
連休で時間はいっぱいあったのに。

でも、だからでしょうか、
ちょっと勇気を出して、
観てないドラマやお笑いを見つけて、
アタリだった場合はとても嬉しい。

最初は、この春クールのドラマは、
分かりやすく決めました。

キムタクの月9ドラマ。
福山雅治の日曜ドラマ。
橋本環奈の火曜ドラマ。

「だが、情熱はある」や
「ケイジとケンジ、時々ハンジ」
「合理的にあり得ない探偵」
「波よ聞いてくれ」などは
まだ悩んでいます。
観るか?観ないか?
いまいちなんじゃないか?と。

その他の不倫や浮気ドラマは
ひとひねりもなくて、
観たいものはないなあ。

それにしても、
この春のお気に入りドラマは
3本かあ…。ちょっと寂しい。

今回は、もう少し勇気出して、
何か、もう1本、観てみようか。

こんな時に気になるのは、
脚本家が好きな人か?
メインキャストが好みか?
これしかありませんね。

という目で、ティーバの
ドラマ枠をスクロールしてると、
掘り出しものを見つけました。
「日曜の夜ぐらいは…」。
清野菜名、めるる、岸井ゆきの。
20代半ば?の3人の友情物語。
テーマは、
人生、完全に煮詰まってる女子3人が、
どうやって生きていくのか?
孤独と友情に揺れる想い。

「煮詰まる」は、
限界に追い詰められること、
というようなネガティブさで
使われていますね。

煮詰まるのは、
若い女子の専門ではないけれど、
やはり、ドラマで観たいとなると、
20代の女子で観てみたい。
中年の煮詰まりは、重すぎる。

めるるは食品工場で、
祖母と働き、
生きる喜びはお笑い芸人のラジオだけ。
かなり地味な人生だ。

清野菜名は、
車椅子ユーザーの母親と団地暮らし、
仕事は朝から晩まで
ファミレスで無口で働く女子。
生きる喜びはまだない。
母親との関係も、
職場での様子も、孤立を極めて、
完全に煮詰まっている。

岸井ゆきのは、
タクシードライバーで、
日々、些細なトラブルを起こしては
何で生きてんだろう?って、
凹んでいる孤独な女子。

そんな3人がばったり
お笑い芸人のバスツアーで
仲良しになっていく、
一見、地味な3人の物語ですが、 
それぞれに、なぜか、
自分の幸せのポテンシャルを
低く見積もるところがあり、
自分で自分を不幸にしている。
それが、現代的というか、
リアリティがあるんです、なぜか。

ところで、 
第一話では、煮詰まる時には
どうしたら?という展開で、
清野菜名はこう話す。
コンビニに行って、
いつもは一円でも節約するのに、  
コンビニで一番高いアイスを
買って豪快に食べることだ、と。
そしたら、まだやっていけるかなと
気持ちが楽になるらしい。

私も、煮詰まった時には
今度は、これ試してみよう。

うまいこと言うな、
さすが脚本家、岡田恵和だ。
「日曜の夜ぐらいは」は
今夜が、2話目です。
楽しみが、ひとつ増えるのは
悪くないですね。

 

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