見出し画像

【読書】本は友達になるのだろうか?

生身の友達は、変化もするから、
いつまで友情が続くかわからない。
でも、本はずっと最初のままですね。
変わるとすれば、読むこちら側です。

ところで、しばしば、
本は友達だ、それもかなり親しい友人だ、
という言い方がありますね。

昨日の朝日新聞でも、
作家・燃え殻さんがインタビューで、
大好きな本は、相棒、バディとして
いつも救ってきてくれたという。
「相棒」かあ。
さすが、燃え殻さん。うまいことを言う。

それで、燃え殻さんの「相棒」は
どんな本か聞かれると、
大槻ケンジ、中島らも、松尾スズキ、
と答えてました。

私はしばらく、あまりの衝撃を
コメダ珈琲のカウンダー席で
堪えるのに必死でした。
燃え殻さんは、
いわゆるサブカル系作家ですが、
彼が取り上げた本も、
サブカル系の代表者ばかり。
いつもそんな人たちの本を
読んできたのか、、、。

私はらももケンジも
とうとう通り過ぎてしまった。
あくまで好みの問題ですよね。

燃え殻さんみたいになりたければ、
サブカル系の本をうんと読めばいいのか?

そうした読書によって
今の燃え殻さんが出来ていたのか?
至極、当たり前というか、
当たり前すぎて、びっくりした。

人間の体は、毎日の食べものから
できていくっていいますよね。
と同様に、人間の心やセンスは
普段の読書から
できあがってくのでしょうか?
あこがれの作家になりたいなら、
その人たちの本ばかり読めばいい?
いや、そんなことは、みんな
自然とやっていますね。

あ、話がまた逸れました。
本は友達になりえるのか?
自分が最近、カバンにいつも
入れている本は何だろう?

佐藤正午、町田康、吉本隆明、
川上弘美、千葉雅也、小林秀雄、
今日はこんな顔ぶれの文庫本を
カバンに入れてきました。
何系?でしょうね(笑)。
正統派で、保守的で、でもどこか、
自由で孤独な…。
彼らはページを開けばいつでも
優しく楽しく話しかけてくれる。
だとしたら、とても嬉しいですね。

でも、何らかの変化から
最近、ご無沙汰してる方もいる。

うつ病のどん底にいる時は
心理学の河合隼雄先生の本はいつも
カバンに入ってた。

二十歳の頃は、五木寛之や
宮本輝とも仲が良かったけど、
今はもうほとんど読まなくなった。
どちらから去ったんだろう?

でも、本が良いのは、
一度は去った間柄でも、
仲を戻したいなら、
すぐページを広げればいいことですね。

ただし、読書で養われるのは
「読書脳」であって、
仕事や恋愛などで
いくら恋愛本を読んでも
お仕事小説を読んでも、
うまくやれるどうかは、
また別の脳が司ることだから、
ステップアップに繋がるわけではない。

また、話が逸れました。
本は友達になってくれるか?
こちらがそう望むなら、
友達になってくれるかな。
少しでも、不信がったなら、
どうなるでしょう?

ただ、本は優しいことに、
いつでも、本屋や自宅の本棚で
待ってくれている。 
本は相当、フトコロの広い人物らしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?