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【企画】面白いアイデアを出すには、3つの掛け算で、化学反応を!

人はなぜ本を出したいと願うのだろう?
私も含めて。
それは、まだ30才になった頃です。
何冊も文芸書や実用書で売れる本を
作ってた大先輩から、
企画の秘訣を聞いた事があります。

本好きな人はついいかにも
本好きな人らしい企画ばかりを
考えてしまいます。
それではごく一部の人にしか
アピールできないことに…。

ヒットの法則で、たとえば、
「三浦しをん」×「恋愛」×「辞書編集」
みたいな、3つの掛け算、
ご覧になったことがありませんか?

上の掛け算は『舟を編む』を
例にしたのですが、
「三浦しをん」と「恋愛」までは
比較的簡単に思い付けますね。
それでは凡庸な企画です。
更にプラスアルファで3つめに
どんな要素を掛け算するか?が
決め手になるようです。

2つめまでは当たり前な要素でも、3つめは
予想もつかない何かが加われば、
面白い企画になるんです。化学反応ですね。

先輩は学習用単語カードを持っていました。
英単語を覚える時に使うあれです。
そこに色々な言葉を書いておきます。
「グルメ」「お笑い」「サプリメント」
「地図」「チョコ」「結婚」「医学」
「映画」「探偵」「宇宙」など
自由に書いておくのです。

それで、2つめまでは自分で
要素を決めた後で、
3つめは、その学習カードを
デスクに出し、目をつぶったまま
一枚のカードを選ぶ、
という発想でした。

いざ目を開けて、ピンと
来なかったら、もう一度
カードを元の状態にして
また一枚選ぶんです。

これは、企画を立てる時、
斬新なアイデアを出そうとしても、
まあ、想定内の案になりがちです。
そうした脳の仕組みを
よく熟知した先輩は
自分では思い付けない案を
出すため、気まぐれな案が出る
学習カードを上手く利用して
いたんです。

これを何回か組み合わせると、
面白そうな3要素の掛け算が
できる時があるんです。

私は最初は、先輩が冗談を
話してるのかと思いましたが、
このやり方は、自分の力では
マンネリになりがちな時、
ちょっとスパイシーな企画が
できるようになります。

「オタク」×「婚活」×「余命わずか」?
「女スパイ」×「人見知り」×
「お笑いショーレース」?

どんな企画の場合にも役立つか
どうかはわかりませんが、
少なくとも普段の自分なら
ちょっと思い付かないような
掛け算ができるのは
間違いありません。

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