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【哲学】人生最大の問題は、まだ誰にも解かれていない?

「真に重大な哲学上の問題は
ひとつしかない。自殺ということだ。」
これは『異邦人』や『ペスト』で
知られるフランスの作家、
カミュのエッセイ集、
『シーシュポスの神話』
冒頭の第1行め、書き出しです。
(新潮文庫)

世界で一番刺激的な冒頭文。
こんなに歯切れよく、
哲学の役割を言い切った本はない。

更に続けて
「人生が生きるに値するか否かを
判断する、これが哲学の根本問題…」

西洋哲学は、机上の空論…といわれがち。
でも、20世紀のノーベル賞作家、
カミュほどの知性人が
こうして力強く発言してくれる。

人生は生きるべきか?死ぬべきか?
今、悩む、生きづらい方々に、
一度は読んで欲しい一冊。

カミュはその問いに向きあいながら、
47才で交通事故に遭って死んだ。

人生の価値にまっすぐ取り組んだ
ドイツの哲学者、ニーチェも、
人生の途上、肺炎にかかり、
55才で他界した。

生きる問題に文学で取り組んだ
近代の作家・夏目漱石は、49才、
長引いた胃潰瘍で命の幕を引いた。

みんな、あと少し、これから!
という時期に亡くなってる。
みんな自殺じゃあない。

上記した人たちはみな、大天才。
自分と一緒にしてはおこがましい。

でも、人間はずっとずっと、
人生を続けるべきか?
自ら幕を引くべきか?
悩んで悩んで、今なお、
解答は出ていないんですね。

最初に挙げた、カミュの本は
どんな風に答えてるか?

正直いうと、読むにつれ、
むずかしくなり、
簡単には説明できません。汗。

ただ、分かるのは、
今すぐ、私のような凡人に、
人生の大正解などまだまだ、
手に入れることはできないということ。
時間をかけて問い続けるしかないですね。





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