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【文章】私は「文章神経」抜群になりたかった!

良い文章、という言葉には
3種類の意味合いがありますね。
「正しい文章」
「読みやすい文章」
「面白い文章」。

正しい、あるべき文章には
余り興味がないので、パス(笑)。

要領よく読める文章にも、
ほとんど興味ないので、
これまた、パス。
短い文章がいいとか、 
結論は明確にとか、
接続詞は控えましょうとか?

正しくて読みやすい文章が
書けても、私の願望はちっとも
満たされません。

面白い文章が書きたいんです。

さて。
面白い文章。
これは、スポーツの
運動神経と似ている気がする。
もう絶望的に運動神経がない私は
哀しいくらい何もできませんが、
「文章神経」って概念も
あるんじゃないかしら?
文章神経抜群とか、
文章音痴とか、、、。

センス、として片付けるだけでは
まだ足りないような、何かです。

読んでてうっとりするような
密度が高い、
また、適度にユーモラスで
ウンチクも香り高い、
そんな人、いますよね?

で、そんなライターさんにちょっと
話題を振ってみるんです。
ウイスキー好きな人だとして、
日本とイギリスの
ウイスキー文化の普及の違いに
ついて、どう?と。

たぶん、翌日には
ウィットに富んだ
日英ウイスキー比較文化論が
送られてくる。

これが面白い。

それは、なぜ面白いのか?
それは、ふだんから
何かしらそのライターさんが
自分で、色々な角度から
ウイスキーについて考えたり、
比較文化論を考えたり、
無意識かもしれないけど、
色々な洞察、観察を
ああかな、こうかな、
ああでもない、こうでもない、
とふだんから素養、下地を
作っているんですよね?

その素養や下地なしで、
いきなり考えても、
まあ、学生のレポートみたいな
素人くささ満点になるでしょう。
つまり、面白くない。

文章神経の磨き方がわかれば、
私も聞いてみたいです。

(今、書店に並ぶ文章読本はたいてい、
読みやすい文章をめざしてる)

文章神経が最高に発達していたのが
三島由紀夫だと思いますが、
彼の後を追うように、
文章神経抜群の人がまた、
世には何千人もいて、
なだらかなヒエラルキーに
なっていて、、、、。

この文章神経は
若い時代にほぼ決まるから、
二十歳過ぎて、
必死に直そうとか、
うまくなろうとするより、
たとえ、あなたの文章神経が
オーソドックスではなくても、
無理やり矯正したら
もったいないです。

言葉運びも人の数だけ、
あっていいはずですから。

何でも、他人から学ぼうとし過ぎて、
自分の良さをどんどん
失っていくのはもったいない…。
自分の文章神経を伸ばしてやれば
いいんですよね。

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