ワイナリー起業を考える(ゼロから始めるワイナリー起業を読んで)

じゅんや(マーケティング勉強中)です。
こちらの本を読んでみました。
「ゼロから始めるワイナリー起業」

「ハイパワー・マーケティング」を読んでいる途中だったのですが、つい気になってしまって。。。
個人的な興味で読み進めたので、感想がメインになります。


著者のご紹介


蓮見 よしあき(はすみ よしあき)
(株)はすみふぁ-む代表取締役。
2005年に、それまで勤務していたワイナリーから独立を目指して単身で長野県東御市に移住。2010年にワイナリー「はすみふぁ-む」の建物が完成し、2011年に酒造免許を交付され、ワイナリーとして晴れてスタート。
2008年には東御市市議会委議員として選出され、農業を通じたまちづくりを積極的に支援していらっしゃる方です。

どんな内容が記載されているのか?


2005年に長野県東御市に移住してから2011年の独立までの約5年で培ったノウハウや経験などが記されております。これからワイナリー起業を目指すにあたり、コスト抑制の方法や短期間でどのように夢をかなえるのか、とても熱い想いが込められています。
ただし、「ワイン造りは農業」という観点が中心であるため、自分自身でぶどうを栽培することが前提となります。また、大規模なワイナリーの話、というよりかは小規模でスモールスタートする人のための本となります。

何を学んだのか?


本書では、大きく3つ学びがあると感じました。

1.ワイナリー起業に必要なのは、「気力」「体力」「持続力」。ワイン造りの経歴や資金力は必要ではない。すぐ行動することがワイナリー起業のポイント。

2.畑にぶどう苗を植えなければ何も始まらない。畑を借りるためにも、地域の一員として受け入れてもらう必要があり、それには地道な努力も必要。田舎で暮らすというのは、都会のマンションで暮らして隣の人がどんな人かもわからない生活ではない。

3.ワインは6次産業の代表例(1次/生産 x 2次/加工 x 3次/販売)。どんなに素晴らしい商品を作ったとしても、顧客に伝わらなければ利益には繋がらない。

この本を読んでいて思ったこととしては、全てのビジネスに通ずるなぁ、ということでした。
信念をもって、地道に継続する力、そして行動力。生産~販売に至っては、マーケティング的な視点も必要。
ワイナリー起業の本でしたが、とても勉強になりました。
また、著者の「ワインをきっかけに地域活性化」という志に、個人的にとても感動しました。少子高齢化はどんどん進行していき、農業の担い手は少なくなる一方かと思います。その中で、農業だけでなく加工、販売まで必要なワインは、担い手だけでなく、人材、消費の拡大、それが地域活性化に繋がるポテンシャルがあると理解しました。
「ワインをきっかけに地域活性化」
自分が住んでいる地域でも、本当に実践したい、考え方だけでも参考にしたいと思いました!
(私は埼玉県在住なので、ワインを中心に埼玉を活性化する、そんな仕事ができたらうれしいですね)

より詳しいことを知りたい方は、ぜひ本を手に取って見てください!

余談ですが、私がワインを好きになったきっかけは、はじめて「シャトー・モンテレーナ」を飲んだ時です。「この世にはこんなにもおいしいワインがあるのか!」と衝撃を受けました。香りや味の言語化は難しくてわからないのですが、素人でもわかるおいしさであったことは確かでした。
そんな世界に誇る日本ワインを作る、覚悟がまだない。。。(夢だけはある)

最後に。。。
この記事を書く上で思ったこと
・結局、行動力がある人が前に進める、ということ。



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