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問題解決はシンプルに

iPhoneを生み出す、
映画の台本を書く、
イラストを描く、
・・・というのは、
クリエイティブ系の仕事。


一方で、
企業内での仕事のほとんどを占めるのは、
問題解決系の仕事。

ここでいう問題解決は、
トラブルシューティングという意味だけでなく、
事業活動上のすべての問題を含みます。

戦略策定、組織運営、営業活動、生産管理・・・。
それぞれのシーンで、
いろんな「問題」が存在します。

さて、そんな「問題」を考えるとき。

頭の中にはあれもこれも浮かんできて、
「あーでもない、こーでもない」と、
ジャグリングのようなことを繰り返す。

10分経ち、30分経ち・・・、
下手をすると1日経っても、
同じところをグルグルと、
「あーでもない、こーでもない」。

そんな泥沼にハマったときに有効なのは、
「見える化」すること

何が問題なのか、
自分は何を考えているのか、
何がジャグリングしているのか、

ワタシは、そんなことをできる限り、
書き出すようにしています。

文字で書き出すこともあれば、
図表にすることもあります。

はたまた、
グチャグチャの落書き状態になることも。


さて、そんな「見える化」を、
さらに強力にしたのがこちら。

たった1行です。
しかも30文字です。

ほとんどの場合、
問題ってシンプルなんですよね。

余計なことをいろいろ考えすぎたり、
あれもこれも問題に結びつけて考えたり。

つまり、
問題自体はシンプルなはずなのに、
自分で複雑にしてしまうことが、
意外と多いんですよね。


そこで、
問題を1行30文字で書き出す。


それができれば、
頭の中のジャグリングは収まります。

これだけでも、かなりの効果です。


問題を把握したら、
次は「未来」を考える。

どういう未来を目指したいか、
どんな状態になっていたら良いのか。

未来も1行30文字で書き出す。


とはいえ、
未来を書き出すって難しいですよね?

そこで2つのアプローチが示されています。
① 現状の不満を解決する
② 理想となるモデルから抽出する


さて、
問題と未来を1行で書き出したら、
次は「目的」です。


問題 : ・・・・・
 ↓
目的 : ・・・・・
 ↓
未来 : ・・・・・

って感じですね。


これらを1行で書き出すと、
こんな効果が得られます。

・ 考えるプロセスで、頭が整理される

・ 書いたものを見ることで、さらに整理される


ワタシ、上司との1on1を、
毎週30分、2年半ほど続けています。

そこで得られている効果が、
まさにこれ。


ワタシの1on1は、こんな感じです。

・ 前日に、前後1週間ずつの予定を見直す
・ 話す内容を、メモに書き出す
・ 当日の朝に、上司に送っておく
・ 同じメモを見ながら会話する

30分でだいたい、
10個ぐらいのテーマを話します。
これを150回ぐらい繰り返してきました。

ここでのポイントは、
各テーマごとのメモの書き方。

端的にいうと、
1文字でも削れるものは削り、
文字数の少ない文章にすること。

ダラダラ書いたら、
30分で10テーマも話せないですからね。
(読まされる側もキツイですよね)


30分で10テーマというと多いですが、
2週間で10テーマは意外と少ないです。

つまり、取捨選択する必要があります。

・ 何を報告すべき?
・ 何の了解を取っておく?
・ 何の意向を確認する?

これを考えること自体が、
頭の整理につながり、
脳みその鍛錬になります。

さらに、
できるだけ短いメモに書き出します。

そうすると、
「報告したいことの核心は?」
と、さらに頭が整理されます。

「上司に相談しよう」と思っていたのに、
メモを書いている間に解決して、
自己完結することも多くありました。


そういう機会を150回も与えてくれた上司に、
ただただ感謝です。


まずは書き出すこと。

そのためのフレームとして、
・ 1行30文字
・ 問題、未来、目的

ご興味のある方は、
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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