コミュニティの壊し方
「コミュニティをぶっ壊そう!」
もし自分のコミュニティの中に、コミュニティを意図的に壊そうとする人がいると想像すると、とても恐ろしいです。。
今回は、「コミュニティの壊し方」について、紹介をしますが、悪用厳禁でお願いします。
1. なぜ「コミュニティの壊し方」を学ぶのか?
古くから言い伝えられていることわざに、「失敗は成功のもと」「七転び八起き」「弘法にも筆の誤り」「怪我の功名」などがあるように失敗や悪いところから学ぶことは多いです。
こんな言葉があるのも、成功法則より、失敗の選択肢の方が圧倒的に多いからです。
人間関係であれば、地雷を踏まないようにするというやつです笑
しかし、地雷は悪意がなくても踏んでしまうことがあります。
だからこそ、できるだけその地雷を避けること、どんな時にコミュニティを壊してしまうのかを知ることに価値があります。
2. コミュニティを4つに分けよう!
✔︎私とあなたは、恋人関係?友達関係?
そもそも、コミュニティを知る前にどんなコミュニティの種類があるかを整理します。
人間関係といっても、恋人関係、夫婦関係、親子関係、友達関係とあるように、コミュニティにもメンバー同士の関係に違いが出るからです。
友達だったのに恋人関係を求めようとして、失敗してしまうのはお互いの理想とする関係性に違いがあったからです。
同様にコミュニティもお互いの関係性やニーズを理解していないと失敗します。
✔︎コミュニティコンテンツの4象限とは?
コミュニティの分類方法として、ファンブック株式会社の記事で使われていた期待(ニーズ)と、「受動的/能動的」と「片方向/双方向」という軸で下の4つに整理できます。
①情報の場
②繋がりの場
③貢献の場
④共創の場
この4象限には、コミュニティコンテンツの分類であると同時に、メンバーのニーズの分類も含みます。
4つの場それぞれには、①「知りたい、学びたい」②「繋がりを増やしたい」③「仲間の役に立ちたい」④「新しい価値を創りたい」という人がコミュニティに求める本質的なニーズが対応しています。
もちろん、コミュニティの中には見るだけというよな、受動的な人もいれば、誰かに情報発信をしたい貢献したいという人など混在しているのも事実です。
3. 内から壊す?外から壊す?
コミュニティを壊そうとした時に、今回は内部から壊す・外部から壊す場合を考えてみます。
✔︎内から壊す
内部から壊す例とは、例えば、メンバーの悪口を言うことです。
一見、メンバーの悪口が広がるとコミュニティの関係性が悪くなってしまうイメージがあるかも知れませんが、単純に言い切ることはできません。
例えば、会社の場合、組織や上司の悪口を増えても、会社が簡単に崩れるわけではなく、コミュニティの関係性が保たれています。
✔︎外から壊す
外部から壊すという例は、外部からのネガティブな発言が典型例です。
これも単純にコミュニティの関係性が悪くなるとも言い切れないです。
「あいつらとは見ている世界が違う。」
逆に関係を強固する場合さえあります。
例えば、宗教的な依存性の高いコミュニティは、外からやめた方がいいと言われると逆に、結束力が高まります。
✔︎コミュニティの改善も内と外で考える
今回は壊し方という側面で紹介しましたが、コミュニティを改善する場合も、内と外で考えることは非常に重要です。
内部のメンバーの意識が良い方向に変わることで、コミュニティの雰囲気がガラッと変わることもあります。
一方で、外部の人を招きながら、新たな情報を取り入れることで気づきや改善もあります。
今いるコミュニティに課題を感じて、解決策を考える場合に、内と外の視点を持ってみてはいかがでしょうか?
4. コミュニティの4分類から破壊を考える
では、組織の壊し方についてコミュニティの4分類から考えます。
①情報の場
「知りたい」、「学びたい」がニーズとなるコミュニティになります。
ここでの壊し方の1つは、「嘘の情報、宣伝、関係のない情報を流すこと」です。
そうすると、「知りたい」、「学びたい」のに、役立つ情報がない、入る価値の薄いコミュニティになってしまいます。
②繋がりの場
「繋がりを増やしたい」がニーズとなるコミュニティです。
ここでの壊し方の1つは、「外から不評を流したり、繋がりの結果を出さないようにすること」です。
例えば、マッチングアプリは1対1の繋がりを求めますが、悪い噂があるアプリを使いたくないですし、結果が出ていないものを使いたくはならないはずです。
③貢献の場
「仲間の役に立ちたい」がニーズになるコミュニティです。
ここでの壊し方の1つは、「無駄な目標を立てたり、そもそも頑張らないようにするということ」です。
能動的である分、意味の分からない無駄なことを行っていたり、そもそも頑張っている人がいない状態では、どんどん人が抜けていきます。
④共創の場
「新しい価値を作りたい」がニーズになるコミュニティです。
ここでの壊し方の1つは、「自分の利益を優先する人(テイカー)を増やすこと」です。
価値を実現したいメンバーが揃っているにも関わらず、自分の利益を優先する人が増えれば、他のメンバーのやる気は下がっていきます。
5. コミュニティ崩壊の防ぎ方
最後に、壊し方を知った上で、崩壊の防ぎ方について、コミュニティ運営全体から見て、3つ紹介します。
①コミュニティの目的をはっきりさせる
そのコミュニティの目的が分かるようにします。
コミュニティに沿わないメンバーが入ってしまうことを防ぐことができることや、「どんなコミュニティなのか?」がはっきりとし、ぼんやりとならないため、メンバーのモチベーションを高める効果があります。
①ルールとガイドラインの策定
コミュニティのルールやガイドラインを詳細かつ明確に定め、メンバーに周知させます。
コミュニティが盛り上がるためのルールやガイドラインも大切ですが、メンバーに不適切な行動があった場合、警告や脱退など、適切な処置を取る必要があります。
②コミュニティマネージャーを立てる
コミュニティの運営を管理するための担当者を立てます。
コミュニティの目的達成を促進させるだけでなく、問題が発生した際に即座に対応できるような運営を行ってもらいます。
下記のような、コミュニティマネージャーを学ぶ講座もあります。
6. まとめ
✔︎結局、人間関係と同じだった。
ここまで、コミュニティの壊し方と、その対策について紹介をしました。
ここまでの内容で、気づいた人もいるのではないでしょうか?
コミュニティの壊し方は人間関係の壊し方と同じということです。
✅嘘をつく。
✅悪口を言う。
✅相手のために動かない。
逆に、壊れないようにする方法も人間関係を良くする方法に置き換えられます。
✅お互いの関係性を理解する。
✅好きなことや嫌なことを、言い合う。
✅相談できる相手を作る。
コミュニティは1対1の人間関係の延長線上に存在します。
だからこそ、コミュニティと向き合う際は、「コミュニティ全体」という視点だけではなく、「個人」という視点で向かうことが重要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事がコミュニティに携わっている方の役立ってもらえると嬉しいです。
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