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思考の深度(教養とマナーによる社会性)

この前、相模女子大学の学生に向けて「思考の深度」の話をしました。
1~10までの思考の深度があるとしよう。1が浅い。10が深い。

「物事を深く考える」 「一を聞いて十を知る」

という言葉があるように、基本的に思考の深度が深い人のことを「かしこい」とする世の中でもございます。
思考の深度が深い人ってね、情報を点ではなく線で捉えることのできる人なんだと思うのですよね。一つの情報をマインドマップのように、蜘蛛の巣のように様々な別の情報に結び付けられる人。

この思考の深度ってのは、人とのコミュニケーションはもちろん、ファシリテーションをする時、企画を立てる時、クリエイティブを形にする過程、そもそも生きていくうえで、いろんな局面で必要になってくると思うのです。

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どういうことかというと、
「イチゴ」と「世界滅亡」という単語が提示されているとしましょう。
この2つの単語の間にある行間を埋めて、イチゴ→世界滅亡が成立するストーリーや話をパッと考えらる人。その時の行間の埋め方が画一的ではなく、多角的に考えらえれる人。

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ちなみに、僕の考えたストーリーはこれ。

親切で誰にでも優しく、平和や友情のことを考えていたいちごの王様(from サン〇オキャラクター)・・・実は、王様は個性派ぞろいの7人のエンジェルを使役して、紀元前から王様の誕生日、12/7に世界を脅かす重大事件を起こすべく、裏で暗躍していたのだ!

過去の12/7に世界で起こった大事件
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紀元前43年 - キケロが暗殺
1867年 - 天満屋事件
1917年 - 第一次世界大戦
1941年 - 第二次世界大戦
1948年 - 昭和電工事件
1952年 - 鹿地事件
1954年 - 第5次吉田内閣が総辞職。
1975年 - インドネシアが東ティモールに侵攻
1988年 - アルメニア地震発生
2007年 - ヘーベイ・スピリット号原油流出事故
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そして来たる2022年、ついに「いちごの王様」は人類を滅ぼすべく、7人のエンジェルとともに世界に侵攻していく!

まあ、、、フィクションでして、単純に「イチゴ」と「世界滅亡」という単語を結び付けようとしたらこうなったわけで。

ちなみに学生の一人は、SDGs的な考え方で「ミツバチが死に絶えることによって受粉が出来なくなった世界軸」で「イチゴ」と「世界滅亡」を結び付けていました。壮大!すばらしい!!!

いや、これけっこう奥の深い話ですね。
単語と単語を、情報と情報を結び付けるために必要なスキル。
それは「教養」「マナー」なです。
思考の深度を深めていくための訓練として大事なのは、とにかく「教養」「マナー」を身に付けることだと思うの。

前提として、点の思考を結び付けるための知識、情報を自分の身に、脳に蓄積していなければ、線にすることも出来ないでしょう、と。
ベースとしての「教養」「マナー」があってはじめて思惟的なアウトプットにつながるのである、と。

こんな感じ。

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僕がすごいなあ、と思う人たちって、教養とマナーをしっかりと持ちながら、そのうえで「尖り」を見せてくる人たち。

ここでの「教養」とは、個から全関わらずの総合的な知識量。
ここでの「マナー」とは、相手のことを慮れるホスピタリティ。
この2つを持ってして、「社会性」というものが生まれるのではないかと。

思考の深度が深い人って、ちゃんと教養とマナーがあり、社会性を持ったうえで尖っている人、フレームからはみ出してる人が多いイメージなんだよな。

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