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忙しさに追われた新米マネージャーが読んで実践して、効果がでたマネジメント本を紹介します

新米マネージャーって、何をすればいいかわからなくて、メンバーの時の延長で仕事をしたりして、忙しくなりがちですよね。

僕もエンジニアだったので、開発しながらプレイングマネージャーをしていました。プレイングマネージャーは良くないんだろうなとうすうす思いながらも、チームへの責任も感じ、自分も仕事を進めないとやっていけないと感じていました。

結果として、マネージャーが忙しく、メンバーはそこまで忙しくない、という負荷の偏りがかなり発生していました。
なぜこの状況が生まれているのかがわかっていませんでした。

そんな時に読んで実践した本が、今回紹介したい本です。

1分間マネジャーの時間管理

内容を簡単に説明すると、仕事の任せ方の話です。
新米マネージャーが、1分間マネージャーという先生に教わる形式で、口語口調で読みやすく、また『サル』と言う比喩を使ってわかりやすく具体的に、マネージャーの問題点を教えてくれます。

結論から言うと、サル(次の対応)の管理が、マネージャーの仕事で大切であることを教えてくれました。

エピソード

こちらが本で紹介されていた日常のマネージャーとメンバーの会話シーンです。

僕は今、社内を移動しているとしよう。途中、廊下で部下とすれ違い、話しかけられる。
「おはようございます、課長。ちょっと、いいですか。実は現場で問題が起きまして・・・」
問題と聞いて無視するわけにはいかないから、僕は足を止め、部下の話に耳を傾ける。だいたいの説明を聞くうちに、あくびが出てくる。(中略)

部下の話を聞くかぎり、指示を出す必要があることは分かったが、どう指示していいかはまだ分からない。非常にゆゆしき問題だが、今はゆっくり話している暇がない。少し考えさせてくれないか。と一応の返事をする。そして、ふたりは別れた。

これは何気ない日常に見えますよね。

しかし、ここに1分間マネージャーは、問題があると言います。
サルという比喩を用いて、問題を説明します。

立ち話が始まるまでは、サルは部下の肩に乗っていた。立ち話が始まると、部下の案件は僕と部下の共通の案件になるから、サルは僕の肩に片足を移動した。そして、僕が「少し考えさせてくれないか」と言った瞬間に、サルはもう片足も僕の肩に移動させる。(中略)
サルを預かった僕は、本来なら部下がやるべき仕事をふたつ引き受けたことになる。一つは問題への対応、もう一つは進捗状況の報告

何か起きたのかわかりますか?サル、つまり次の対応をする人がメンバーからマネージャーに移動しています。

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サルには、世話役(問題に対応する人)監督(進捗確認する人)が必要とあります。
本来なら世話役がメンバー、監督がマネージャーですが、この例だと世話役がマネージャー、監督がメンバーに逆転してしまっています!!
(部下から、この件どうなりましたと言われる。。)

まさに自分に起きてる状況はこれだ!!と思いました。

ではどうすればよいか

部下の仕事は、サルを部下に返してあげる必要があります。

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マネージャーとメンバーは次の4つを決めるまで話し合いを切り上げてはいけない。

1. サルの特定
 次の対応を具体的に決める
2. サルの世話係
 次の対応の担当者を決める
(各サルに善処するには現場の人間に託すのが一番である)
3. サルの保険
 万一のリスクに備える
4. サルの定期健診
 進捗報告会の日時と場所を決める

上記の4つを話し合いで決め、メンバーにすぐにサルを返してあげることで、マネージャーに時間ができるようになります。

マネージャーに時間ができると、メンバーのための時間が増え、結果としてチーム全体の成果が大きくなるということが見込めるようになります。

秀逸だと感じたポイント

次の対応の主導権の移動するという概念に、「サルの移動」と表現し、その管理をサルに例え、わかりやすく説明しているところです。
この概念に名前をつけることで、仕事をしていて、「あっいまサルがこっちに来そうになってる」とかに気づけるようになります。

結論

メンバーの仕事に当たる部分のサル(主導権)を部下に返すことで、
マネージャーの本来の仕事ができるようになる。新米マネージャーはサルの行き先を意識してみよう。

実践

まずメンバーにサルを返却する必要がありますが、実際にサルを返却するには、まずメンバーがやるべき仕事、マネージャーのやるべき仕事をはっきり定義する必要があります。そうしないと、メンバーの仕事だから、メンバーにお願いということができなくなります。

その時にやったことは、責任分担、何をやるのか、やらないのかを決めることです。
次の記事にも似たようなことを書いていますので、参考にしていただければと思います。


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