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【緊急投稿】世界最高のサッカー選手を感動させた「認知」とは?

みなさんこんにちは
あなたとあなたの組織を史上最高にするCOEDASのじゅんです。
オーストラリア資本で作られた
ゲーム会社の代表もしています。

このnoteでは
人の成長や組織の変革に関わる
心理学や学びの話を中心に書いています。

COEDASのnoteも読んでください

元々、前回エントリーの続きを出そうと思ったのですが
あまりに自分の心を揺さぶるものがきてしまったので
そちらを先に書くことにしました。

「世界最高」が心から喜んだ言葉

日本代表の大活躍で盛り上がったワールドカップ。
現在準決勝まで終わり、いよいよ決勝を残すのみとなりました。
第1試合、アルゼンチンVSクロアチアは
賛否溢れるPKによって、試合が決まってしまった感があり
少し残念でもありました。
しかし、この一幕によって、僕には全てが許されてしまう気がしたのです。

これはアルゼンチン勝利後のインタビューで、
アルゼンチン国営放送のSofiさんが話したものです。
日本語字幕をつけてくれた方がいて、知ることができました。

最後にこれは質問ではなく
伝えたい事があります。
ワールドカップの決勝がやってきます。
もちろん私達は皆優勝を願っていますが
それ以上に伝えたいのは
あなたが全てのアルゼンチン人の為に成し遂げてくれた事を
誰も奪えないのだという事です。
あなたのシャツを持っていない子供はいません。
正規で売られているものでなく、
コピー品や手作りかもしれませんが。
あなたは私達みんなの人生を輝かせています。
それはワールドカップの優勝そのものより
私にとって偉大だと思える事で
それは(たとえ負けたとしても)もう誰にも奪えないものです。
心から感謝しています。
こんなにたくさんの人を幸せにしている事を
忘れないでください。
ありがとう偉大なるキャプテン

自然と気づくでしょうが、
注目してほしいのが、
これを話しているレポーターの声
早口だけど、愛情と感謝に溢れている事が伝わります。
そして、それを聴いているメッシの顔です。
僕は一サッカーファンというレベルですが、
メッシのインタビューを何十回と見てきました。
それこそ、直前のオランダ戦のあの罵声インタビューも含めて。

別人のように違う顔になるメッシ。
何度見ても、心から溢れる喜びが顔に出ている事が
誰にでも伝わる表情だと思いませんか?

彼は、もう15年前から「世界最高のサッカー選手」です。
バロンドールを7回受賞し、
世界で一番人気のある選手です。
これまでもう、何万回と称賛を受けている彼が
今更何故このレポーターの言葉で
こんな顔になるのでしょうか?

これまで受けてきた多くの称賛「あなたは偉大なサッカー選手だ」
と、何が違うのでしょうか?

実は、これ、Co-Activeコーチングでも使われる

コミュニケーションの必殺技

なのです。

これを私達Co-Activeコーチは「認知」と呼んでいます。
先日ある企業向けに行われた
「リーダーの為のコミュニケーション研修」において
認知を説明した資料がこちらです

この認知の定義は、
各人それぞれ違う言葉を持っています。
あくまで僕らCOEDASの表現です。

ざっくり言うと
「あなたは私にとってこういう人に見えているよ」
と伝える事
それが認知です。
これを言われると相手がどんな気持ちになるのか、
がまさにメッシのこの顔に現れています。

何を言うのか?

認知は「個人の感想」なので、
正解も不正解もない。これがポイントです。
だから受け取る方も「いや、それはおかしい」とはなりません。
あくまで、その人がそう思っているという事実だけです。

「あなたはいつも周りの人を気遣っているように見える」

「あなたは向上心がとても強い人だと思っている」

「飼っている猫の事を本当に大事にしているんですね」

どんな事でも構わないのです。
そう、どんな事でも。猫でいいです。

誰に言えばいいのか?

確かにメッシは歴史的にも最高のサッカー選手で
多くの成功を手にした人ですが、
何も、成功者にしか言ってはいけないわけではありません。
むしろ、身近な人、
家族や友人や同僚に言いましょう。
その人が凄い事をしたとか、そんな必要はありません。
タイミングもありません。
そう思った時に、そう思った通りに
「あなたは私にとってこういう人に見えている」
と伝えるだけです。

褒める、ではない

認知と誤解されやすいのが「褒める」です。
褒めなくていいんです。
「猫を大事にしている」は別に褒めてませんよね?
もしかしたら言う側は猫嫌いかもしれない。
でも、関係ないんです。
人は、褒めようとすると、嘘になります。
何故なら、先に「褒める」というゴールがあり、
そこに向かって言葉を作るので、
本音から離れてしまうのです。
結果良いとか悪いとか無に
「ただこう思った」それだけでいいです。

本音である事

このレポーターの言葉が感動的なのは
メッシをめちゃめちゃ褒めたたえたからではありません。
メッシが今更「あなたは素晴らしい」と言われて
心が動くわけがないのです。
褒めるでは心は動かない。
でも何故この言葉は響くのか、
それは
「本音」であるし、
「超個人的な気持ち」だからです。
ここにはポリティカリーコレクトも無いし
レポーターとしてのテンプレもありません。
とにかく、ただSofiさんが、
メッシに伝えたいと思った。
その想いをそのまま伝えた。
それだけなんです。
そしてそれを言う事による結果など期待していない
自分がどう思われるかも気にしていない。
「ただ思ったから伝えたいんだ」という純粋な気持ちだけがあった。

形より中身

同じく資料から抜粋

人は鏡。まっすぐな想いで損得なく伝えたいというSofiさんの想いは
声や表情から、メッシにもすぐに伝わりました。
そしてそのまっすぐさがメッシにも伝染し、彼は素直に受け取る事ができました。

ちなみに彼ほどの選手になると
メディアはいろんな事を言わせようとか
噂の真相を解明しようとかで
いろんな作戦をしかけてきます。
それによってほとんどのセレブや一流選手達は
メディアが嫌いになってしまうので
通常ほとんどのインタビューで
彼らは険しい顔をしながら言葉少なに返答します。

そして何より大事なのは
Doing 何をしたか
ではなく
Being どんな存在なのか

をSofiさんが語った事です。
これがもし仮に
「あなたは今回のワールドカップで、
通算9得点してマラドーナより得点を決めた人になりました。
ありがとう」
と言っても、彼にはピクリとも刺さらなかったでしょう。
何をしたかは、人の心は動かさない。
人と人とは、常にBeing=存在で繋がります。
「あなたはワールドカップの得点王だ」ではなく、
「あなたは私にとって既に偉大な存在だ」
と、Beingへの想いを語った事が
何よりも彼の心に届いたのです。


認知は最終奥義

これはCOEDAS流、コミュニケーションの秘訣です。
この階段を一段ずつ上ることで
人と人とはより繋がり、良い関係が築けると信じています。

認知は、最終奥義です。
それ以下のどれを飛ばしても、認知に重みはありません。
何より普段のコミュニケーションではけして使わないので
さあやってみて、と言われてもなかなかできません。

これを読んで、やってみようとしても
うまくいかないかもしれませんが
それでも試してみる事を推奨します。
認知はどんな関係の人でも
その人の心に届き、繋がりを作れる素晴らしいものです。

なによりそれをする為に、
まずは目の前の人に「好奇心」を向けてみましょう。
「この人は何を大事にしているんだろう?」
そうする事で、どんな人にでも大事なものが見つけられる人に
あなたもなれるはずです。

そういう文化をチーム内で作りたい、
という方はCOEDASのコミュニケーション研修をオススメします。

それでは今日も
素晴らしい人間関係と、良い一日を

じゅんでした。

サポートされたら、俺はその倍額を寄付する。倍返しだ。