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じゅんみはチャレンジ!作ってみた!歌ってみた♪

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じゅんみはのチャレンジ!なんてことないお喋りの音声配信や、ハンドメイド。作詞、作曲の歌を自分で歌ってみた♪マガジンです。 20数年前、じゅんみは自作の息子のために作った子守唄シリ…
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#シロクマ文芸部

ワタシもシロクマさんみたいに

ワタシもシロクマさんみたいに

「月曜日」というお題を見て思い出した。



月曜日には喜びを届け

火曜日には優しさを届け

水曜日には感動を届け

木曜日には思いやりを届け

金曜日には勇気を届け

土曜日には癒しを届け

日曜日には和みを届け

怪物は少女の弟に、絵本を読み聞かせしました。

「ボクもシロクマさんみたいに、みんなが幸せになれるお話を作ってみたいな!」

弟も少女も怪物も笑顔になりました。

おとなのふりさ

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小説 | 命を思う日

小説 | 命を思う日

こちらは小牧幸助さんの企画【赤青鉛筆で日記を書く】#シロクマ文芸部参加作品です。

一一一一一一一一一一一一

赤青鉛筆で日記を書く。



令和5年 4月2日(日)

小雨の降る朝、淡く白い空と、空の下に咲く淡いピンクの桜を見ながら思い出した。

25年前の今日、私のお腹の中で10ヶ月間一緒に過ごしていた新しい命が、この世界に誕生するために一生懸命頑張っていた。
私とあなたとふたりで。


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小説|scent

小説|scent

透明な手紙の香り。

少しひび割れている。何か美しい絵が画かれているのであろうが、それがどんな絵なのかもわからないくらい焦げたような茶色と、カビが重なりボコボコした灰色のかさぶたのようなものがこびり着いている大きな鉢に、濁った水と変色した草の中に小さな黒い魚が泳いでいる。

通り過ぎると、どんなに爽やかに晴れた日も、音や色や匂いを全て流れ落としそうな大雨の日も、何とも表現することができない異臭がし

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月夜の夢

月夜の夢

月の耳は聞いていた。

あのね
今夜も空を見上げて
わたしたちを見ているいろんなひとがいたの。
「キレイ!」
「小さいね、本当は大きいんだろうね」
「今夜は空気が澄んでいるからいっぱい見える!」
「雨だから雲の上でかくれているのかな?」

いろんな声をかけてくれたり
そっとお願いごとされたり
下を向いて歩いていたのにはっとして空を見上げてわたしたちを見て涙をポロリと足元に落とすひともいた
ただじっ

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童話丨街クジラのマチクン

童話丨街クジラのマチクン

街クジラのマチクンのお話をするよ。
お母さんは毎日寝る前に布団の上で絵本を読んでくれるの。

・・・

「街クジラのマチクン」

海にいるクジラの仲間の中に、とてもとても小さいクジラがいました。みんなより泳ぐのが遅かったり、餌を見つけるのも大変で、いつも仲間達に支えられ助けられて生きていました。ある日その小さいクジラは考えました。

「ボクも何かの役に立ちたい。一体何ができるんだろう。」

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