見出し画像

「いざ」を制する、服装準備は未来を変える。ファッションの自由とは?。基本を知らないことは逆に「不自由」。#ドレスコード 

ファッションの自由って?



皆さまはファッションの自由、を考えたとき、まず思い浮かべることは何ですか?たぶん、個性的なファッションやデザイン、着飾った華やかなシーン、あるいは周囲を気にせず「自分らしく」装っているということ。
それが素敵かどうかは他人の意見に縛られず、自由に表現されていること、ルールがあるなら、どちらかといえばそれを破り、オーソドックスなものよりトレンド、色やデザインが際立つもの、そういうイメージではないだろうか。

例えば、この画像、両方とも私です。
左は大谷選手の服装の解説をした際のスタイル
右は花千代さん主催の大人のパーティーでモンスター(これはエルフ)になった姿。どちらかというと、右のほうが自由度が高い、という風に思うかもしれないが

この両方ともに私はファッションの自由を表現しています。
あるいは 生き方の自由を表している。
例えば、ビジネスファッションで登壇した日の夜に、このようなパーティーに着替えていく。自由なんですよ。

そして、右は自由でしかないように見えても、コードを守っています。モンスターという決められたドレスコードや場所の雰囲気、来る人たち、ソーシャルに沿ったものであり、かといって予測の範囲に収めるのではなく、そこからの自由度を上げていきます。

自由になるには、服装の本質や基本をマスターしていることがとても重要。


感覚とセンスだけで自由に装っているつもりでいても、そこには自分では気がつかない落とし穴がいくつもあり、ややもすれば「自分勝手」が相手に伝わりもします。リスクとしてその場の価値を下げる場合もある。
そうなると、チャンスを掴むどころか、チャンスを身形から潰すことも。

自分勝手とファッションの自由とは似て非なるもの、対極にあります。

一見面倒くさそうな「本質」や「基本」「ルール」といったことを体得してしまうほうが、実はよほど身も心も服装も自由になれる。無知や経験の少なさは自信のなさと不自由を生む、というのが40年間ファッションを追求してきた身としての一つの結論でもある。

例えば、安部昭恵さんは、この基本が抜け落ちていたがゆえに
日本の最も格式が高い即位の礼にて大失態をしてしまいました。

※政近が 日経にて書いた記事 ↓

要するに昭恵さんは、自由に服装を決めたのでしょうが、逆に不自由になり
この件からしばらくは、服装から人格まで批判されてしまうような事態にまでなってしまった(ちなみに私は人格否定をするような記事は書いていません、しっかりどうすればよかった、を記述し、この記事は数ヶ月の間トップ記事として多くの方に読まれました)

It's better to be safe than sorry.

備えあれば憂いなし。& ドレスコードについて考える。

あなたがもし、ドレス・コードに「ブラック・タイ」と明記された招待状を受け取るとします。それは黒いネクタイをしていくのではなく、ディナージャケット(タキシード)を着ていく必要があるという意味である。

そんなこと常識じゃないか!とか、初めて知ったという人もいると思うが
例えば、「そんなの知らねーよ!!俺は(私は)自由に行く!」と粋がったところで、本当の心は自信がないだろう。

たとえ若さゆえの無知の勢いがあったとしても、その会場でその姿を賞賛する人はいないどころか不快感を与え、もう2度とチャンスを得ることは無い事態を作ってしまうかも知れない。

ただ、それでも恥をかくほどの経験をした人は、服装に対する姿勢が変われるチャンスかもしれないが、多くは行く前に何らかの言い訳を作って、参加を見送ってしまう。

え、そんなことないでしょう?せっかくの招待を?と思うかもしれないが、
①着ていく服が無い
②壁の花になりたくない
③経験がなく自信が無い

という理由でお誘いを断ったというケースは、ブラックタイパーティーのような正式な祭典のみならず、日常的に起きている。
「あの場に行くのはちょっと尻込みする」というマインドから、参加を見送ったり見てみぬふりをする人が割といるということは事実。

私の職業、パーソナルスタイリストの仕事の一つは、このような機会を「支える」お役目があり、公表はしないが誰もが知る公人、要人の方でさえ、基本知識や経験が無いというケースも普通で、出向かれる前に ドレスコードやブラックタイ講座を依頼され、学びの伝授をこっそり行うことはよくあることなのだ。

まず基本を体得することは、自由になる近道である。

これは頭が固い面倒なおばさん発言のように聞こえても、自由になるためには何事も基本が必要だということでもあり、愛の無知、いや ムチです。

あぁ女性のことを書き忘れていますが、、
ブラックタイというコードについて いちいち「女性はこう」、などと教えてももらえないわけですから、コードについて自らが学習していかなければ、女性も同じく恥をかきますよ。
※男性・女性という区切りも、今後どうかと思いますけどね。

私が思う自由なファッションは、
過去に生きる人には纏えないものかと。
そして、無知(基本の無さ)の代償は想像以上に大きい。
無知は不自由。



政近の過去記事から ↓

先日、大谷選手のタキシードについて、テレビで解説しましたが、驚くほど大反響でした。その後まもなくご結婚が決まり、この日のレッドカーペット話題が吹っ飛ぶほど、チームで並んだスポーツウエア姿に目が釘付け。
世界が沸いていますね。

その時テレビで流れた私のコメントで、大谷選手が着用したタキシードの色は「ミッドナイトブルー」という話をしたのだが、この色について沢山の質問がきました。この件は今執筆中です。


ミッドナイトブルーのディナージャケット(タキシード)をオーダー。


先日、30代の若きビジネスマン、大手飲料メーカー勤務のビジネスマン・福島 顕法さんにタキシードのご提案をしました。

銀座のテーラーにて、提案時の様子

彼は『大隈塾(日本のトップ企業から選ばれしメンバーが集まるリーダーシップ研修)』にて私の講義を視聴され、ファッションの本質と基本を学ぶ講義を受けた後、タキシードが必要になりそうな機会を得たという。

◆そのときの様子は ↓


不思議なもので、講義を聴く機会を得た人は、顕法さんに限らず格段にそうしたチャンスを得ていく方が多い。こういう現象は私にとっては、ごく自然なことなのですが、意外と世の中は、その現象についてはわかっていない。

ファッションを学ぶということは、過去の自分を超えていくための準備をするということ。


自分には関係の無いことだ、という無関心で生きる人には一生機会は訪れないわけで、自分の可能性の拡張が止まってしまています。

要するに、この拡張が止まることがいかに不自由で変わり映えしない人生を送ることになるか、本人も気がついていないケースが多い。

まだ30代のさ顕法さんですが、いざを制する準備を整えたことで、彼の可能性は拡がり、まだ見ぬ世界が一気に『現実』となるでしょう。

採寸の様子
採寸の様子2

大隈塾主催の村田さんが、なぜ私を講師の一人として選んでくださっているのか。今回の福顕法さんのアテンドをしながら、私の講演会の演目の深い意味を、改めて思う。(このテーマは 私が決めたのではなく村田さんからのオファー)

「自分の伸びしろを服装から広げる」

Kさんの伸びしろは、確実に服装から広がったと思う。

え?!どういう意味? 私は別に自由に服選んで着ていますけど?
という方はもう、その時点で後退を迎えています。そして自分を超えることは、できない。

人間放っていても年だけは確実にとり、自分の常識の範囲だけで暮らし、行くところも決まっていて会う人も同じ。何の成長もないまま年月だけが経っていきます。服の変化は気分で変えるし、似合う服の診断などで満足していても、人間が進化しなければ、その人の真の可能性が服に反映されることはありません。

なにそれ なんかイタイ話、と思う人は本質に薄々気がついているから大丈夫。

この度、完璧なディナージャケット(タキシード)を作ってくださったのは スローンレンジャートウキョウの大西慎哉氏。(写真・右)

どうも巷では遊び仲間のように思われていますが(笑)同世代を生きてきたビジネスパートナーであり、お客様一人ひとりに丁寧な対応をしてくださる心強いプロフェッショナルです。

注/ボーラーハットはディナージャケットには合わせません。私がこの日被っていたのを遊びで。
靴も正装では、エナメルの内羽根シューズ やオペラパンプスが望ましい。
こちらは顕法 さんが履いてこられたものです。
ポイントは幅広の襟、カマーバンドではなくベスト、パンツの絶妙なシルエットバランス、ミッドナイトブルーのカラー。



お人柄はもちろんのこと、豊富な知識がベースにあり、会話をしながら、顕法さんは何度も「へ~~そうなんですね」と自然に知識が伝授され、伸びしろが広がっていくシーンが何度もあった。この経験が、豊かな人生のチャンスを格段に引き寄せていくわけです。

また、ウイメンズよりもルールが多いメンズファッションの世界で、許される範囲の遊びやオリジナルをこっそり盛り込む感度が絶妙で、私にとっては非常に仕事がやり易く、思い描くシルエットや形の実現が嬉しい。

この度も、 顕法さんだからこそのディナースーツが仕上がり、私と大西君はさんの親のような気持ちで、この凛々しい姿に見とれたのでした。

ボウタイは何度も練習あるのみ。
身長が高く、胸板もある 顕法 さん。お披露目の日が楽しみですねーー


素敵なディナージャケットを手に入れて、自分が少し成長したような気がしています 笑。 ●●●●でかっこよくきめてきますね!


これは、顕法さんが仕上がったディナージャケットを着用し、その晩に頂いたメッセージです。

服装の準備が整い、未来の自分を感じる。
その行為と感情は、その人の真の可能性。


顕法さんが、お若くしてこのような経験を得て、チャンスを掴んだのは
そこにたどり着く準備をした、実際に行動したからです。

そして、顕法さんが40代、50代となっても、この度オーダーしたディナージャケットは古くなることはありません。体型の維持にもきっと励まれることでしょう。そういうことも、すべてが人生の準備であり、その人自身の質感にもつながる、大事な心がけなのだと私は思います。

そして、Kさんは必ず真の自由を手に入れるでしょう。

いざで恥をかくというような不自由もなく
そして変幻自在に服装を扱えるようになる。


服装の自由を手に入れていく人は、かならず思い描いた人生を送っていきます。


着用スキルも、ひとつひとつ伝授。
大事な友人でもある、大西慎哉氏のサロンは 以下。

https://www.instagram.com/sloanerangertokyo?igsh=d2s4M2g5M3c2bnA1&utm_source=qr&fbclid=IwAR1eYKqKg-rPgoTa3pMWoRosPqwTbYQ9Dl2HAXZQZnCqwbKqL-bEVR47WPY

政近が運営するファッションの学校MFJにて学ぶビジネスマン
山下拓也氏の記事 彼もまた、ぐんぐん自由を手に入れている。 ↓

さて、大谷選手のディナースーツ(タキシード)解説も、多くの方をお待たせしているので、書かないとですなぁ

お幸せに!

ファッションと自由
こういう視点からも  ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?