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お局役員(女帝)に目を付けられなかった方法

こんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
私が以前勤めた会社には、社長の愛人疑惑のある、とても怖い女性役員がいました。
会社という小さな世界では、まさに女帝です。

この女性役員に目をつけられ、辞めていった方は男女関係なく多数います。在職中に、会社のNo.2が女帝に追い出されるという権力闘争も目にしました。

女帝ファミリー

当時、女帝の娘と息子も同じ会社で働いていて、特に娘は母親と同じ女王様気質でした。新人スタッフは、この母娘に関わらないか、下僕になるか、選べる選択肢はとても少ない状況でした。

とはいえ、会社の役員ですから、関わらないというのも中々難しいです。運良く接点の少ないチームに入れたとしても油断はできません。目をつけられると、不当な異動や過度な業務が待っています。

会社の事業規模は100人程度でしたが、1年半くらいで半数が入れ替わるような組織でした。ただ、地方にしては給与や福利厚生が良かったので、募集すれば誰かしらは入ってきます。某有名番組に取り上げられたこともありました。

昭和な会社

残業する社員はえらい!という価値観で、毎日夕方になると軽食が出ます。残業も一分単位でつくので、福利厚生は本当に良かったです。しかも女性の場合、子供の事で急に休んでも、女帝の手前、嫌な顔はされません。大量に人が辞めていきますが、合う人には居心地のいい職場だったと思います。

一方、女帝チーム以外は普通に男性中心の組織で、男性陣は、夜食を食べ散らかし、自分のコップも洗わないでシンクに放置するような、昭和風を吹かしていました。

女帝のチームはというと、女の園で、会議はいつも人の悪口を言い合う女子会だったそうです。たまに暇つぶしに会社のキッチンでクッキーなどのお菓子を焼いて、気まぐれに振る舞います。
チーム以外の人には基本ツンツン。挨拶もまともに返さず、女の嫌な感じをギュッとしたようなチームでした。ちなみに仲良くなった女帝チームのスタッフに教えてもらいました。その子はあまりチームに馴染めず早いうちに辞めていきました。

ヤンキー出の工場スタッフも、このチームには基本的に逆らいません。工場長も社長と長年の付き合いで重用されていましたが、女帝に関しては触れてはならないあの人って態度で、静観していました。

ちなみに社長はキレキャラです。女帝がある意味、社長のセーブ役でした。そういった意味では、頼もしい方でもありました。

女帝から見逃された理由

さて、私ですが、運良く女帝とは別チームに入りました。とはいえ、常に視界には入る距離なので、そこそこの緊張感はありました。
ただし、私は女帝には目を付けられませんでした。
何をしたかって?
簡単です。
毎日少し早めに行って、男性陣が食べ散らかした夜食を処理して、コップを洗って整理していました。まぁ、10分もあれば終わります。
元々同じチームの先輩がやっていて、新人の私が引き継ぐのは当然だろうという感覚でやり始めました。昭和臭がただよいますね。

でも、これが女帝には効果抜群で、何かの際に「彼女は朝早くきて片付けをやっているから(いじめない)。」と言っていたそうです。
いやー、ほんと昭和かよって思うかもしれませんが、案外こういう些細なことなんですよね。特に田舎の会社は。

ということで、女帝に目をつけられなかったお話しでした😆

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