姪っ子が教えてくれること

姪っ子は今年4歳。私は遠く離れて住んでいるため、彼女に会えるのは年に1−2回。彼女の成長は実家の母や義理の妹からの電話やメールで知ることになります。

背が伸びた。あれが出来るようになった、これに興味を持っている。

聞く度にじわーんと胸が温かくなるような感じで、『姪っ子甥っ子はかわいいよ〜』というのを実感します。

その姪っ子には距離とか時間の長さというのが今ひとつはっきりしていないようで、電話で直接話したり、伝言をしてもらう時など言い方を考えなきゃなぁということが出てきました。今までは考えもしなかったことです。

「もうすぐ帰るよ。」

私にとっての『すぐ』は20分後のことももちろんあるけど、一週間先であったり、一カ月先であったり、その時々でなんとなく使ってしまいます。

ある時、姪っ子が母の家に来て聞きました。

姪っ子:「お姉ちゃんは?」
(*義妹が私をお姉ちゃんと呼ぶため、姪っ子も私をそう呼びます。)

母:「お姉ちゃんね、すぐ帰ってくるよ。」

実際、次の日に実家へ帰る予定だったので、母も何とはなしに言ってしまったそうです。その後、たびたび玄関先へ出て「お姉ちゃんまだ帰ってこないね。」と言って私を待っている姪の姿を見て私にメールをしてきました。「かわいそうなことした。すぐって言ったから玄関で待ってるよ。」母はなんとか説明したそうですが、分かったかどうかは…。

私には子供がいないので、姪っ子とのこういうちょっとしたやり取りが大発見だったりします。言葉だけではなくて、見過ごしてしまいそうな小さなことも。

その年齢の自分がなにを考えていたかなんて記憶すらないけど、たぶんいろいろ考えながらいたんだろうと思うとなんだか可笑しいような、すごいぞ!とほめてやりたいような気がしてきます。

案外姪っ子に教えているようでいて、実際は私の方がいろいろ教えられているんですよねぇ。




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