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膝の痛みを推理(5)敵意警戒の 内側
目次
5・敵意警戒の 内側
5・敵意警戒の 内側
膝の内側の痛みの代表的なものは、変形性膝関節症です。
その始まりは、膝の内側に付着している筋肉の異常緊張です。
膝の関節の動きは、たくさんの筋肉の絶妙なバランスによって行われています。
その中でひとつの筋肉が緊張を続けると、
関節にひずみが生じて、膝の一部に負荷が集中し、炎症を起こします。
その筋肉は、
縫工筋
![縫工筋 大腿四頭筋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45713757/picture_pc_cc6aa804687172c6c4ca7361abb0f5a5.jpg?width=800)
では、体はどういう理由で、この縫工筋を緊張させるのでしょうか。
それは、火事場の馬鹿力を出させるためです。
縫工筋は、副腎が疲労するとその反射で緊張する筋肉です。
![副腎(色つき)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45713980/picture_pc_e1136c45e5e249a5d6713bf54edfff4e.jpg)
副腎が分泌する代表的なホルモンが副腎皮質ホルモンです。
副腎皮質ホルモンは、別名ストレスホルモンと呼ばれ、
これが火事場の馬鹿力を引き出してくれるのです。
どうするのかと言うと、このホルモンは、筋肉を一時的にすごく柔らかくしてくれるのです。
筋肉のパワーは、
緩んでいる状態から縮んだ状態の幅の差が
大きければ大きいほど強くなります。
副腎皮質ホルモンによって筋肉が柔らかくなると、
とてもよく伸びるので、
そのぶん大きなパワーが生み出されます。
![筋肉 パワー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45714189/picture_pc_9033a91ecaa73a7396321bf44d5758cb.jpg)
ドーピングなどで副腎皮質ホルモンが使われる理由がそこにあります。
その副腎皮質ホルモンを、体がずっと出し続けている状態ということはどういうことかと言うと、
体が危険を察知しているからなのです。
いつ攻撃されても瞬時に逃げられるように、筋肉を柔らかくして準備しているのです。
ただしその緊張状態が長く続くと、副腎が疲労してしまうのです。
![副腎 (働きっぱなし)色つき](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45715268/picture_pc_6b890e4eeb0d5ea19b80d454ccc7e8f7.jpg)
そして、副腎が修復を求めて SOS の電気信号を出します。
その電気信号に反応する筋肉が、縫工筋です。
(症例1)キヨミさん50代女性
![膝の内側の痛み](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45716791/picture_pc_c64784b65fc638ecf8247e9e43f42477.jpg?width=800)
右膝内側の痛み 右後頭部の痛み
発症時期:5年前から
足上げテスト:コミュニケーションに関するメッセージ
反射点:敵意が向けられている
問題のコミュニケーションの相手:1人(誰かと自分、あるいは、自分対自分)
相手の性別:女性
山口「5年前から女性に敵意を向けられている感じなのですが、5年前あたりから関わっている女性はいませんか?」
キヨミ「5年前から関わっている女性? あーいます。職場の同僚です」
山口「何か敵意を向けられるようなことをした覚えはありますか?」
キヨミ「それは全くないです。 それどころか、わたしはいつもその人の仕事をフォローしているので、感謝してもらいたいくらいです」
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45717133/picture_pc_aa944ecf353a9d29a78bc74da7aa51d0.png?width=800)
山口「膝はサポートに対する警告なので、そのフォローの仕方に危険が潜んでいるかもしれません。因みにどんなフォローをしているのですか?」
キヨミ「その人、仕事が雑なので、わたしがいつもこっそりやり直したりすることがよくあります」
山口「もしかしたら、それが相手にとってイヤミ攻撃になっているかもしれませんね」
キヨミ「そういえば、以前、いきなり、そういうことやめてくれません?って言われたことがあります」
山口「その仕事は、やり直さないとまずいようなものですか?」
キヨミ「全部ではないですが、一部はまずいものもあります」
そして、キヨミさんは、足上げテストを使って、嫌味にならないサポートのラインを探ってみました。
すると、
キヨミ「えー? 雑なところのサポートはいらないみたいです!」
その後、キヨミさんは、同僚をサポートするのは、ミスや期限が迫っている仕事だけにしました。
雑なところは、あえてサポートしないようにすると、キヨミさんの膝の痛みが引いてきました。
膝の痛みはとても慢性化しやすいものですが、その理由は、
コミュニケーションが思いやりから始まっているからなのかもしれません。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45717618/picture_pc_cb8456159fef00a691b872dbe3e0ab4d.png?width=800)
相手を思いやって、うるさいことを言わずにそっとやり直してあげる思いやり。
相手を思いやって、こっそり根回ししてあげる思いやり。
だからまさかそれが、相手にとってはイヤミ攻撃であったり、プライドを傷つける攻撃になっているなんて気がつかないのです。
それでも体は、膝の関節を変形させ、
「あなたが行っている思いやりが、攻撃に変形していますよ」と、
伝えているのかもしれません。
体は、あなたのサポートが相手の敵意に火をつける恐れがあることを感知すると、警戒態勢に入り、副腎に指令を送ります。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45717734/picture_pc_48da6b61dcf6ef9a2d268f184ff3ae7b.png?width=800)
警戒の強さは、自分が相手を攻撃している自覚がない方が大きくなります。
なぜなら、危険に対して無防備だからです。
ここで重要なのは、体は、思いやりの感情そのものはとても尊重しているということです。
思いやりの気持ちが、ちゃんと思いやりのままサポートできる形を探せるように、導いてくれているのです。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45717978/picture_pc_3ba487be3b862b26112723dcf17b93a0.png?width=800)
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