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甘辛韓国ドラマ&映画研究室

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#韓ドラ

インザーギにお祈りする今年の七夕

インザーギにお祈りする今年の七夕

 七夕飾りは「網」を作るのが好きでした、じゅんぷうです。

 カラスとカササギが天の川に「烏鵲橋(オジャッキョ)」を作って彦星と織姫を会わせてくれるという韓国の七夕。ちょうど『ヴィンチェンツォ』3周目完走して、彦星と織姫のように必ず会おうと約束をした2人に思いを馳せたところでした。

 鳩の橋なんていうピースフルなお話をしている2人の後ろにも、しっかりと鳩らしきモニュメントが。

 そしてこのシー

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ヴィンチェンツォと男のときめき

ヴィンチェンツォと男のときめき

 クムガプラザツアーがあったら全力で参加したい、じゅんぷうです。軽くネタバレしています。

『ヴィンチェンツォ』熱がおさまらず連投してますが、このドラマでいくつもあるツボのうち、もっとも早い段階で刺さったのが舞台となる雑居ビル「クムガプラザ」の住人たちの描写。前も書きましたが「普通であって普通じゃない」「弱者の皮をかぶった」奇人たちという、香港映画でチャウ・シンチーが得意とする超強力な背景。クムガ

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ヴィンチェンツォのOST「Adrenaline」でファイヤー!

ヴィンチェンツォのOST「Adrenaline」でファイヤー!

『ヴィンチェンツォ』の刺激が忘れられず2周目も完走しました、じゅんぷうです。

 オペラ鑑賞が唯一の癒しというイタリアマフィアの弁護士が主人公だけに、BGMも絶妙でした。とくに4話、荘厳なアリアと「星よ、沈め」とヴィンチェンツォがつぶやくあのシーン。前半の重要なエピソードを締めくくる最高のフィナーレだったと思います。

 OSTの中でも『ヴィンチェンツォ』らしさをもっとも私が感じるのが「Adren

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ブラーヴォ!香港映画好きにも見てほしい活劇『ヴィンチェンツォ』

ブラーヴォ!香港映画好きにも見てほしい活劇『ヴィンチェンツォ』

 死ぬまでに一度シチリアに行きたい、じゅんぷうです。

 Netflixの予告やキービジュアルから、てっきりノワールものかなというイメージで見始めた『ヴィンチェンツォ』。様子がおかしいなと気づいたときにはもう制作側の思う壺。パロディや小ネタ満載、ファミリーやリーガル要素(ブロマンスも…!)も入りつつのサスペンスとコメディの緩急にぶんぶん振り回されて20話完走しました。

 イタリアマフィアの顧問弁

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『シーシュポス:The Myth』上空2万フィートの出会いにワクワクがとまらない

『シーシュポス:The Myth』上空2万フィートの出会いにワクワクがとまらない

 『東京上空いらっしゃいませ』(1990)がヒデとロザンナのヒデさんの遺作だったことを思い出しました、じゅんぷうです。

 ドラマ『シーシュポス:The Myth』を見始めたところなんですが、第1話開始10分ほど、飛行機の中でのチョ・スンウ初登場シーン。下ろした前髪にパーカー、しかも手にする雑誌の表紙に写る彼はメガネも…去年のTBSドラマ『MIU404』の綾野剛じゃないのこれ~!ってひとりで大騒ぎ

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『主君の太陽』と、7万人に1人の恐怖症の話

『主君の太陽』と、7万人に1人の恐怖症の話

 むかし東京ドームシティにあった「楳図かずおのお化け屋敷」がトラウマでそれ以来お化け屋敷に入れません、じゅんぷうです。

 2013年と少々前の作品ですが『主君の太陽』全17話、完走しました。

あらすじ テ・ゴンシル(コン・ヒョジン)は、姓のテ+ヤン(嬢)=「太陽(テヤン)」とあだ名されるほど光り輝く才媛だったが、ある事故をきっかけに幽霊が見える体質になってしまい、社会とは距離を置きアパートの夜

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韓ドラおじさん名鑑|キム・ウォネ

韓ドラおじさん名鑑|キム・ウォネ

 バーテンダーになりたい。そんな夢もありました、じゅんぷうです。

『それでも僕らは走り続ける』、空目しながらも完走しました。

 親もなく何も持たざる者、だけど初めから語るべき自分の言葉をしっかり持っていたヒロインのミジュ(シン・セギョン)。友だちになるならミジュかもしれないけど、わたしはダナ(チェ・スヨン)の心の成長にグッときました。ダンエージェントのCEOで、財閥ソミョングループ会長の嫡女。

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今日も韓ドラで空目(『それでも僕らは走り続ける』で妄想RUN ON!)

今日も韓ドラで空目(『それでも僕らは走り続ける』で妄想RUN ON!)

 10年に1回のペースで「朝ラン」ブームがやってくるのですがもれなく3回で終了、じゅんぷうです。

 現在視聴中『それでも僕らは走り続ける』より…

 主人公で陸上選手のキ・ソンギョム。有望なスプリンターであり、議員の父、女優の母、世界ランク1位のゴルファーの姉を持つ傍から見れば恵まれた環境の彼。俗世からちょっと浮いた雰囲気を出しているソンギョムを演じるイム・シワンのこの顔って…この顔ってあれじゃ

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重く暗い霧の中を疾走する『秘密の森』シーズン2で筋肉痛に

重く暗い霧の中を疾走する『秘密の森』シーズン2で筋肉痛に

 ただならぬ緊張感のせいか腕がこわばってしまい温湿布貼って視聴してました、じゅんぷうです。

 塩顔・無表情のチョ・スンウの表情の変化に釘づけになりながら完走したシーズン1からタッチアンドゴーでシーズン2も完走。コロナでおうちじかんが増えてからほぼ1年。この間に見てきた数々の韓国ドラマの中で、この『秘密の森』シーズン2が、止められない一気見指数はマックス…!フルスロットルでラストまで突っ走りました

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『ゴハン行こうよ』シーズン2の気になるファッション

『ゴハン行こうよ』シーズン2の気になるファッション

 船がすき、そしてセーラーがすき、じゅんぷうです。

 韓国ドラマのヒロインのファッションといえば、『愛の不時着』セリとダンの南北セレブファッションや『サイコだけど大丈夫』ムニョンの華やかなドレスなどが浮かびます。素敵だけど、キャラクター的にも自立したちょっと手の届かない女といったタイプのファッション。『梨泰院クラス』は自由なイソと大企業の企画部長スアが対照的でしたが、個人的にはイソが好きな系統。

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『秘密の森』の森は深かった

『秘密の森』の森は深かった

 サスペンスとモッパンの韓ドラ無限ループ中、じゅんぷうです。

『秘密の森』シーズン1完走しましたのでシーズン2突入前に記録。

とにかく森が深い・シモクが所属する西部地検のイ次長検事

・イ次長検事の右腕でシモクに恨みを持つソ検事

・イ次長検事の義理の父で韓国一の財閥ハンジョグループのユン会長

・イ次長検事の友人でヨンサン警察署の署長

・シモクの後輩で父の汚名を晴らしたいヨン検事

・ヨン

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