『主君の太陽』と、7万人に1人の恐怖症の話
むかし東京ドームシティにあった「楳図かずおのお化け屋敷」がトラウマでそれ以来お化け屋敷に入れません、じゅんぷうです。
2013年と少々前の作品ですが『主君の太陽』全17話、完走しました。
あらすじ テ・ゴンシル(コン・ヒョジン)は、姓のテ+ヤン(嬢)=「太陽(テヤン)」とあだ名されるほど光り輝く才媛だったが、ある事故をきっかけに幽霊が見える体質になってしまい、社会とは距離を置きアパートの夜間管理人として引きこもって暮らしていた。ある雨の夜、幽霊の頼みごとをきいて遠出したゴンシルは、帰り道に大手ショッピングモール「キングダム」の社長で「主君」と呼ばれるジュンウォン(ソ・ジソブ)に出会う。不思議とジュンウォンに触れると幽霊が見えなくなることに気づいたゴンシルは、ジュンウォンにつきまとい始める。疎ましく思っていたジュンウォンだったが、ゴンシルの利用価値を認め、そばに置くことに。ふたりはさまざまな幽霊と遭遇し、現実の問題を解決していくうち距離が縮まるが…
幽霊避けのシェルター<主君>と、失った100億のありかを探すアンテナ<太陽>という利害関係で結ばれたふたりのラブコメホラーファンタジー。
すっぴんで目の下にクマ、洗ってない髪はボザボサ、Tシャツに素足でサンダル。幽霊に怯え、周囲の人間の視線に怯え、そんな自分をどうすることもできず閉じこもっている女性…というのがコン・ヒョジンは最高に上手。『椿の花咲く頃』のドンベクといい、周囲の理解を得られにくい、言ってみれば陰キャのヒロインが本来の自分を肯定し自信を得て行くというストーリーがこんなにハマる人いるかしら。
幽霊たちにはゴンシルが太陽のように輝いて見える。変わり者でも何でもなく、ただ話を聞いてくれる人なんです。ああ、日常と地続きの死後の世界があってほしい。
主君を演じたソ・ジソブは、お顔もスタイルもまっっったくタイプではなかったので、このドラマ最後まで見れるのだろうかという不安を抱いた自分を殴りたい。ツンデレ出してくるあたりからジャブ打ち始めて、4話ラストの死傷事故現場で立ちつくすゴンシルのもとへシェルター自ら出動した瞬間、ぼっこぼこです。シェルターのほうから来てくれるなんて!
ただひとつ問題があって。わたし、服とかのボタン恐怖症なんです。自分が服を着るために触るのはまあなんとか大丈夫で、くるみボタンや金属製のボタンは問題なし。プラスチックの、穴の開いたボタンがほんとにムリなんです。押しつけられたら発狂するかも。目にするのも気持ち悪い。電車で座っているときに前にサラリーマンが立ったりすると白目になります(もしかしてそのせいでサラリーマンとおつきあいできなかったのかな~)。
そこで主君なんですけど、仕事のときのスーツ姿の彼、いつもシャツのボタンをがばっと開けてるんですよ。第2か第3あたりまで、がばっと。今まで出会った韓国ドラマの御曹司でこんな人いました? いやあの、ボタンしててくれればネクタイで見えないのに…! しめた状態より外した状態のほうが、よりこわい。幽霊よりこわいし!! シェルターのシェルターが必要だし! だからオフのときのラフなスタイルの主君のほうが、こちらも落ち着いて見ることができたのですが、ツンデレでキュンを味わうのはやっぱりオンのときなんですよね。もどかしい。
わたしの恐怖症については、またあらためて。
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